日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)試行・物語的担保論

プロット作成デイズφ(・_・;)

気付いたら、今月も初旬がほぼ終わりかけようとしているんですね……。色々と雑務を併行
させていたものだから、カレンダーを見て正直ビクッとなりましたよ(焦り的な意味で)
自分の住んでる所も梅雨入りした筈なのに……なにこれ暑い_(:3 」∠)_
もう「異常」な気候が「平常」になりつつありますねぇ。こんにちは、長月です。

結膜炎も目の炎症などがすっかり引き、後はじわじわこの患いを起こしたウィルス達を駆逐
するだけとなりました。処方された立体起動装置目薬をちまちま差してます。
なので、ようやっと書き物もエンジン再点火に入っています。
既に目を通してくれた方がいるやもしれませんが、プロット作成の進捗(○章まで終了)も
折りにつけツイッタ上で報告──呟いています。本編の更新はやはりまだ先になってしまい
ますが、宜しければ三題などと併せ「あ~……またこいつジタバタしてるよ(笑)」と生温
かい眼で付き合ってくださればこれ幸いです。

……それにしても、作成スピードが遅い(´・ω・`)
短編はともかく、長編の類はそうプロット作成の経験値が足りないからなのか。或いは過去
の反省を踏まえて、意識的に書き込む情報量を増やしている(ざっくり過ぎるといざ執筆を
する時になって道筋に難儀するので)──そんな量的増加に単純に時間が掛かっているだけ
なのか。どちらにせよ亀足な状態には変わりなく……。
ただ、だからといって、もっと理詰めにスタイリッシュに……という格好ばかりに囚われて
いてもどうしようもないんだよなぁ、という自覚はあるんですよね。
前々から自身気付いてはいることなのですが、どうにも自分という人間は、理屈よりも感覚
(勢い?ノり?)から踏み出した方がしっくりくるタイプであるようで。まぁ結局は按配と
いうか、自分なりのバランス感覚ってだけの話なんでしょうけども。

そんな、適度に「えいや」と飛び込んでみる──気負わない精神が実際、次善の策?
いい意味で職人的なのかな?と思う。だけども、悪く言えばそれは論理的なスマートさでは
ないというもどかしさは、やはり付いて回る訳で……。
うーむ……。難しい、ややっこしいf(=△=;)<拘り過ぎ?


拘り、といえば、先日こんな話を物書き仲間さんとしました。

『たかが女の子一人が惨殺される?シーンに目くじら立ててる俺ってバカだよね……』

必要なので最初に補足しておきますが、この方は(過去の言動、ご自身の作品傾向をみるに)
所謂「王道」を好む創作人さんです。
だからこそ“ゲテモノ”的な創作(嗜好)に対し如何ともし難い抵抗感があるらしく、自身
そんな潔癖?さに自己嫌悪を催しているように見えました。

僕も解らなくはないんですよね……。好みの違いが“許せない”っていう感情。
ただ、それを真っ正直に相手にぶつけるというのは、現実的にも理念的にも、多分スマート
じゃない。少なくとも創作というフィールド、虚構(フィクション)の世界においては。
おそらく彼は、一緒になってしまっている。
それはつまり、現実世界で幅を効かす“道徳”で虚構世界を見ているという掛け違いとでも
言うべきもので……。

これはあくまで(というか当庵の雑記は大よそが)僕の私見、という態で書き進めますが、
思うに、道徳で何もかも「断じ」始めたら……キリがないんですよ。
確かに道徳(倫理なりモラルとも言う)は、人々が共有する、ある程度の共通性を持った価
値観ではあります。全くの無秩序では現実問題いられない以上、僕らは皆そこに乗っかかっ
て生きていく他ない訳です。
……それでも「価値観」というのは決して単一ではなくて。
十人十色という言葉があるように、本来僕ら個々の価値観は、潜在的にもっと多彩でカオス
な筈なのです(それを「道徳」なり「常識」が押し込めているのが社会、と言える)。
そう。個人の価値観──ざっくりと大元を引き寄せてしまえば、結局好みの問題に収斂して
ゆくであろうそれ。
(ひねた見方やもしれませんが)だからこそ、創作世界に対して『俺の好みと違う!』と文句
を言われても正直困るのです。始めからエンターテイメントとして広く人々に受けさせよう
と目論んでいない限り、創作行為というのはどだい作り手個人の我の世界であって、本質的に
別の誰かと共鳴することを第一義の目的とはしてないと考えるのです。
(勿論、一つの世界として表現した後、受け手の誰かが好み喜んでくれ、そこで互いの交流
が生まれるという結果、それ自体を否定する意図はありませんが)
だからもし『こんな残酷な描写はけしからん!』と言われても、僕としては「そうですか」
と言うしかない訳です。
そんなに貴方好みの世界がいいのなら、別の作り手さんの物語を手に取って同じ台詞を投げ
てみればいい(先ずもってそれが小説媒体である必要すらないという……)。
実際、世には様々な毛色(言うなれば「嗜好」)の創作人さんが存在しています。
受け手はそこから“自由”に“取捨選択”をすればいいだけの話の筈なのです。
(そして僕ら作り手もまた、彼らの選択自体に文句をぶつけるのはナンセンスである、と)

……ゆえに僕個人、創作という虚構が意義を持つ大きな理由の一つには「現実では許されない
欲求」を満たしてくれうるという点があるのだと考えています。
それは件の彼のように、素敵な物語を作り出し、或いは手に取り心を微笑みで潤すというもの
であるのかもしれません。逆にそういう奇麗さとは逆方向の、所謂エログロ──ニッチな嗜好
を満たすものであるのかもしれません。
「欲求」という奴は、僕らが普段意識している以上に型破りです。そして時には、世間様が
いうところの常識を逸脱した先にその解決策があったりもするのです。
……お分かりですよね?
少なからぬ場合「現実」でその欲求(嗜好)を満足させようとするとお縄に掛かってしまい
ますが、創作世界の中でならまずそんな心配はない。現実ではなく虚構だから。
『相手を傷つけないで、自己の欲望だけを満たしていく手段。
 方法として、人間が最後に発見したものが芸術である(加藤唐九郎)』
なんて言葉もあります。
(美術と文学は別物かもしれませんが、広い意味ではどちらも創作)
とことんエンタメ精神に溢れた人間でもない限り、創作というのは大抵、個々の好みやそれを
求める疼きを宥めること、その営みを昇華しようとする中に端を発するものだと思うのです。
だから同じなのではないでしょうか?
王道・勧善懲悪な物語であろうが、嗜虐や被虐の物語であろうが。円満で幸せな物語にホッ
と癒されてもいいし、現実ではありえないものらを形にしたり、手に取ったりしてもいい。
どちらにせよ何にせよ、その時、人は確かに物語を楽しんでいるのです。
ただ傍から見ればその“守備範囲”が違っていたり被らなかったりする……それだけのこと
なのだと思うのです。
(同人的な発想というか何というか。好きだからそれを書くし、好きだからそれを手に取る)
幸い、件の彼は──かねてより自身の中で回答は見えていたのか──僕の返した言葉に頷い
てくれました。『いちいち他人の趣味にけちをつけるのがあほらしくなってきた』と苦笑して
いるようでした。
別な何処かで、彼はまた誰かの好みに悶々となるのかもしれません。
でも、それでも少しでも僕らの言葉を覚えてくれていたのなら、また自分自身の力でその苛
立ちを収めることができる筈だと信じます。

……長々と彼をダシにするように実例として挙げてしまいましたが、僕は彼(ら)と話して
いる中ではたと、ぼんやりと、思うのです。
嗚呼、これは今の世の中の傾向そのものでもあるんだなぁ……と。
実際問題、他人の「好き(○○と思う)」にあーだこーだと文句をつけるのは大抵の場合、
不毛なことにしかなりません。所謂スルースキルというか、よほどこちらに火の粉が飛んで
来て“実害”が無い限りはお互いに知っていても踏み込まないのがスマートな態度だと、僕
は思っています。かねてより語っている「棲み分け」の発想ですね。
(まぁだから傲慢だの協調性がないだのと言われるのかもしれませんが……)。
それでも、やっぱり誰だって人間で。誰だってもどかしいことには変わりない訳で。
僕個人を引き合いに出せば、やはり「い、言いたい……」と思ってしまう場面は少なからず
あります。もっと多くの人に「良識」を共有して貰いたい、という思いはあります。
ですが、それを個人がいざやろうとするとどうしても角が立つ。では(公)権力なるものら
にそれを期待しようにも、大抵は要らぬ問題点ばかりが膨らんでしまい、押し付けがましさ
が余計に酷くなってしまいます。まさに二進も三進もです。
なのに……さてはてと今の世の中を見渡すと、その押し付けがましさをまるで意識していな
いかのような人々の悪目立ちが、何と多いことか。
『○○は不健全だ、排除すべきだ』──当庵に目を通してくださっている方なら、今という
時事をよくご存知の方なら、今この瞬間、僕が何を念頭に置いて話しているのかもお分かり
頂けているものと存じています。

確かに貴方にとっては“許されない”ものなのかもしれない。
けれど、貴方の何を以ってその「異」を滅する権利がありますか?
実害が出ない筈の物語にすら「だって私の気に障るから」(を理論武装し飾り立てた上)で
壊そうというのですか?

放っておきましょうよ。世界は確かに“醜いもの”も多いけど、それら全てが貴方を狙って
牙を剥く訳ではない筈です。その被害意識が、新たな被害者を生むことに鈍感であることに
後ろめたさはありませんか? ……だとすれば大層な「正義」です。

物語とは思い至る中での糧であり、救いだと僕は思います。
ただ「奇麗」に癒されるだけではなく、必ずしも「奇麗ではない」エネルギーを吐き出す事
もできる、一つの安息地として。

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  1. 2013/06/06(木) 18:15:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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