日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)漠然とした不安─雑感旋回

結膜炎になってしまいました(T_T)

先週末くらいから左目の充血が止まらなくて、これは拙いと思い最寄の眼科に行ったら炎症
を起こしてますとそんな診断。殺菌用と抗炎症用の目薬を処方して貰い、現在ようやく回復
してきている処です。三日と経たない内に効いてきたので、おそらく長引くらしいウィルス
性ではなく細菌性のもの(検査時にゴミが入っていないことは確認済み)なのでしょう。
(5/31追記:検査の結果、ウイルス性のものと断定されました)
左眼を始め、鼻炎やら手首のこぶやら、身体の節々がまるでジェットストリームアタックを
受けているような気分の一週間でしたね。これも歳波ゆえなのかしら……(´・ω・`)

なので、Ⅳ部のプロット作成も未だ着手できず。一応今週分の三題こそ書きましたが。
(ちょうど70本目。あと半年続ければ100本の大台に達する計算ですね)
正直、さて如何したものかと思案している最中でのトラブル?でした。今に始まった事では
ないとはいえ、創る暇へと立ちはだかるものどもの何とも憎らしいことか……。
そうして例の如く悶々。そんな中でとりわけしみじみと思うのです。
物語が“奇麗”なだけでは、その世界は威力に欠けるのだなぁと。現実味が無いなぁと。

美辞麗句ばかりではなく、かといってひたすら絶望を演出させてドヤ顔をするのでもなく。
それら両方を取り入れたリアルな世界を描きたい──不遜ながら、そんな事をφ(・_・;)


先日、自分はツイッタ上であるニュースを拾い読みしていました。
何でもニュージーランドにおいても同性婚が合法になったとか。
「そういえば前々から、欧米とかがこれで揉めてたっけ……」とその時の僕はぼうっと記事
を読んでいました。
……そんな中脳裏を過ぎっていたのは、今では結構ありがちになった、所謂マイノリティー
たる人々が陽の目を浴びよう──自分達の自由や権利を確立しようと取り組むといったドキュ
メンタリーの類。“正義の闘争”といったテイストを少なからず臭わす演出です。

故に僕はこの記事を切欠に、フッとそれまで抱いていた思考の一つにスイッチが入るのを感
じました。即ちこの手の『陽の目を浴びて当然なんだ!的なムーブメント』に対する、漠然
とした(だけどもきっと凄く個人的なのだろうなとも予想する)不安感です。
──○○の自由を! ○○の権利を!
それらは一見すると“奇麗”な、正義の声であるのかもしれません。
だけどもそういったムーブメントにも、時にイデオロギーの利権は付きまとうもので。
……僕は末恐ろしいのです。触れれば「火傷」しかねない熱量にまで膨れ上がった運動が駆
け抜けていく、その往く先が。更にこちらが触れねばならない(対岸の火事的に距離を取る
ことも許さぬと)ほどに彼らが迫ってくる可能性が。
僕個人の、人間全体に対する信頼が足りていないだけなのかもしれません。
でもだからといって、そうしたムーブメントがどんどん○○の自由を拡張せしめんとする──
自分達の好む世界を作ろうと(要求)する、そんな闘争状態が常態化してしまうことが、僕
にはどうにも不安に思えてしまうのです。
確かに画一的な価値観の秩序というは旧く、それを押し付けるべきではありません。
しかし自由勝手というものが、他者の“領域”に対する免罪符であるとまでは、少なくとも
言えないと思うのです。

……何というか、主張だけ主張して「これまで」を壊した責任やそれに応じた態度なるもの
を自覚・実践しない、というのは拙いと思うのですよ。
実際問題、ムーブメントの末に所謂市民権を得て態度が大きくなる(厳密には状況が変わった
ことを認識できていないだけ?)人々──悪目立ちしてしまう人々はいて、彼らによって一度
は認知されたそのカテゴリに反動の如く厳しい眼が向けられる、なんてことはよくあります。
(例:撮り鉄のマナー問題、在日コリアンに対するヘイトスピーチ等)
これらはこの手の「勝ち取った」人々には抜けてしまっている意識なのかもしれませんが、
○○が公的に認められたということは“=世の人々が認めてくれたことではない”訳で。
あくまで“ああいう人達もいるけど文句言うなよ?”という法律(決まり)ができただけで、
個々人が「勝ち取った」人々をどのように見ているかは全く別の問題なのですよね……。
勿論、時間を掛けて周囲の人々の理解を得ていくことまでは否定しません。
ですが、それでも論理的に法的に合法とされても、気に食わない人にとってはやはり気に食
わないことには中々変わりないのではないでしょうか?

即ちそれは領分というか、個々人の距離感というべきものだと考えています。
法制化されて新しい自由や権利が認められても、それを外側の人々が理解するには少なから
ずのタイムラグが発生します。或いはそもそも理解しようとさえしないかもしれません。
……だけど、別にそれでもいいや、と僕は思うのです。そして先述した奇麗なムーブメント
が往くその先に抱く(個人的)不安とは、此処に起因するものでもあるのです。
要するに「棲み分け」ていればいいんではないか、ということ。
Aを好む人々がいれば、その価値嗜好を嫌うBだっているし、全く無関係なCなりDなりE
だっている。確かに皆同じ地面の上で暮らしているけど、何処にも逃げ場がない以上、僕ら
は可能な限りお互いに不快にならない距離感(=領分)を保つのが次善の策である筈で……。
なのに、彼ら「勝ち取ろうとする人々」は「勝ち取る」その過程でひょいっとその境界線を
超えてしまってはいないでしょうか? Aが嫌いだと言っている人に「法律で否定すること
は許されません」と言って“気遣えと迫ろう”としてはいないでしょうか?

此処なのですよね……自由を縛らんとする力と自由を希求する力が、ふいっとメビウスの輪
のように繋がっていくような厭な心地がするのは。
即ち、フォロワーさんの言葉を借りれば、どちらも結局「押し付け」に他ならないのでは?
ということなのです。
前者──何かしらの(多くの場合権力に都合のいい)価値体系のよる統一と秩序形成は勿論、
後者──ここまで述べてきたような○○の自由・権利を求めて声上げる人々も、その力加減
を込め過ぎてしまえばやはり第三者からは「押し付け」と取られてもおかしくはないのです。
結局、同じ根っこなのではないでしょうか?
『俺の好むセカイにしろ』──その為に、往々にして大義を作り上げて、他者の領域を踏み
荒らすことを憚らない。自由を権利を求める癖に、こっちのそれは二の次にされる事もまま
ある始末。いざ批評でもしようものなら「○○を認めないとはけしからん」が先行され議論
にもなりゃしない……。どっちの連中も、違う言の葉を封じよう封じようとしてくる……。
(まぁ自由だの平等だのという概念も、西洋史を辿れば市民が利益をぶんどる論理武装だと
も言えなくはなく。だから今の時代とて闘争とは即ち生きること、なのかもしれませんが)

○○を好む自由があるのなら、○○を好まない(というより、関わらなくてもいい)自由も
あったっていいじゃないですか。棲み分けたって、いいじゃないですか。“色々在る”方が
いいしその方が豊かだし、それを妨げる何かがあるから、闘ってるんじゃないんですか。
なのに……どうしてどっちも「統一」に争いに戻ってきてしまう(したがる)のだろう?

──嗚呼、所詮は『俺の好む(ry』という欲求(要求)を正当化したいだけなんだな……。

そう昨今の規制だの権利だのという御旗を振りかざす人々を観て、僕は厭になるのです。
そう自由(勝手)さばかりが肥大して、個々の倫理や責任──領分たるものを軽んじるこの
世界を観て、僕は嘆息をつくのです。
そして己が言の葉を、力も勇気も知恵も兼ね備えたものにせねばと自戒するのです。

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  1. 2013/05/30(木) 00:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

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