日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)性悪愉悦ペシミズム

今回で当庵での雑記も120本目となりました。ざっと二年間で月平均4~5本ですかね。
連休中は終始執筆モードでした。元より人ごみの中へとわざわざ出掛けて行って「休養」と
するっていう発想が自分には理解に苦しむのですけど(インドア派

先日ユー録の三十八章をUPしました。何てことはない、またもや短期型決戦執筆でした。
そして第Ⅲ部『鋼の希求心』編も次章で完結の予定です。
……長かった。そしてそれは即ち、続編に向けてのもっさりプロット作成デイズが間近に
迫っているという事でもある訳でして。はい_(:3 」∠)_

前回の雑記でも言及しましたが、なろうさんにおけるアクセス累計が着実に積みあがって
いっています。この雑記執筆現在で61000PV&5700ユニーク、ユーザー及び作品ブクマ数
も(ユー録以外の拙作も含めて)過去最大値を記録しています。
いやはや、何ともありがたい。
硬い・長い・臭いの三拍子が揃っているにも関わらず、こうして手に取って頂けているのは
素直に嬉しいものですm(_ _)m 正直言って、自分の書(描)くものは巷で受けているものと
は毛色が違うという自覚があるのですが、はてさて自身はともかくそれらが世の中の誰かの
ニーズになり足りえているものなのか……。
何も考えないこと(思考停止)は問題ではあるのですが、だからといって考え過ぎるという
のも事実、身に毒な訳で……φ(=_=;)


どうにもここ暫く、自分の中の言の葉が乱暴になっている気がします。
いや、乱暴という言い方はちょっと違うかな。宥めてきた鬱屈さがまた頭をもたげてきたと
でもいうような……。

以前は、せめて自分だけでも“美しい”言葉と心構えで在ろうとしていました。実際セカイ
が美しくないもので満たされていても、自分や他の憂いてくれる誰かが自ら踏ん張ってくれ
ていれば、少しでもまだ暗がりを抑えることができるんじゃないかと。
……しかし、これも論理的破綻というか、どだい現実の威力には勝てないというか。
同じく以前より言及している、怨憎という今の世の中を読み解くキーワードの一つと考えて
いるものども。それがどうにも勢力を弱めるどころか増すばかりで、正直心が折れるのです。
一番身近な例を挙げるとすれば『他人を貶める言葉で以って成り立つ結束』ですね。
私事で恐縮ですが、何処其処の○○って性格悪いよねー!などという言葉を間近で語られ、
つい僕はそんな“共感”で結び付く人と人など美しくない──そうやって呼吸するように悪口
を吐くんじゃないと注意してしまい結果相手にへそを曲げられてしまった、そんな態度を見せ
られて後味の悪さばかりが残った、なんてことがありまして……。

何だか、もうね……。馬鹿馬鹿しくなってくるのですよ。
どれだけ自分が自身の価値意識を大切にしようとも、それを他人に強制する(大義名分を取ろ
うとすれば“教化”する)ことはできず、かといってお互い「自由」だと云って放置しても
結局は声の大きいというか、悪目立ちする勢力ばかりが幅を利かせる結果になる──そんな
出来事の繰り返しが、我が豆腐メンタルさんをざっくざっくと削りに掛かってきて……。
結局は所謂スルースキル推奨、ということなのでしょうけど。
嗚呼、何ともこの宜しくない意味でのカオスに対してはもどかしい。
同時に己を哂います。あれだけしつこく、世の中が寛容であれとのたまっておいてこの衝動
は酷いものだと。どだい聖人君子にはなれないとはいえ、スマートで在ろうとしているとは
いえ、何のことはなく、自分は勝って我がままだなぁと思ってしまうのですよね。
そういう意味では、昨今の右巻きの人達が唱える「義務の強化」云々も、何処か思いとして
は共通項があるのかもしれません。
……尤も、権力がそれをやっちゃうのは間違いなく拙かろうものなんですが。

僕は、光ある物語を描きたかった。
こんな世の中にあっても束の間でもホッとできるような、そんな物語を描ければ一番いいの
かなぁと考えていました。
だけども──自身の思考に深く沈んでいく度に、僕はむしろそういった方向から遠ざかって
いるような気がしてなりません。
例えば週ごとの三題のネタがハッピーエンドではないものが多いとか、そもそもユー録を始
めとした拙作自体、円満な解決・救いが無いことが殆どで。見返しみれば思い直してみれば、
それらに「ヒトの救済」が肯定されていない場面が節々に確認できてしまいます。

これは……これまでの思考の石積みを組み直さねばならなかろうものです。
第一に“ただ寛容である”ことでは、物事は進まない。以前にも言及したと思うのですが、
緩々としたカオスさに遊ぶにあっても、最低限守るべき了解──“善きルール”らはやはり
なくてはならない。
現代は個人主義の時代だと言われて久しいです。
価値観の多様化──などというと奇麗ですが、僕から言わせて貰えれば要するにそれは無法
地帯な訳ですよね。だからこそ、我こそは正統なり!と宣言する為の殲滅戦が日々行われて
いる。時に激しく何よりも陰湿に。
これまた以前からの使い回しになりますが、僕が折につけて夢想するのは『共存』ではなく
『共棲』です。ポジティブに仲良くしようね、ではなく、ある種ペミシズムに打算的に価値
感グループ(の成員)同士が“交易”する──そんなイメージ。
(なので辞書的な意味合いとは違っている可能性があります。予めご理解下さい)
……あれ? あまり変わっていない?

創作関連でもそうなのですが、いわゆる○○畑(嗜好ジャンルの違い)という側面、創作に
何を求めるかでも確かに多様な訳です。だからこそ、一言で「好き」といってもその様態は
「個人主義」にならざるを得ない──どっぷり巷の流行と同化しようというなら、また話は
別になりましょうが──のだと僕は考えます。
即ち焦点は三つ。
・価値観が多岐に渡る(自分の嗜好を嫌悪する誰かがいることを)自覚すべきということ
・個人や小集団レベルでその相手方を「口撃」「教化」するのは争いの種に他ならぬこと
・どう棲み分けるかは誰からかの強制ではなく、可能な限り“自治”であるのが好ましいこと
一つめは慈愛ではなく諦観という意味での『寛容』ですし、二つめは『自分勝手』の自覚と
それによる弊害を予防する実践とも解釈できます。何より三つめは人々に『善きルール』を
欲求させ、模索させることに寄与できる筈です。

だから(もうここまで来ると言い訳なのでしょうけど)多分、心根から全部聖人君子になろ
うとしていたことがそもそもの間違い、というかベクトルの見誤りだったのかな?と現在に
至る中で考えます。
美しいものには憧れる、けれど現実は醜いものが多くて。
それを「現実が悪いんだ!」と怒り散らすのも、それを創作の場で表明するのも、だから僕
は何だか違うなーと思っています。
貴方が“復讐”したって……多分セカイは変わらない。空想はそうでも、現実は。
むしろそうして怨憎で人々を繋ぎうることで、世に蔓延る悪意を誰かに伝播させていってし
まう始末になるのではないかとすら危惧するのです。愛がないから駄目なんだ、ではなく、
単に憎悪は憎悪しか造れないのだという意味で。

故に、自戒し続けなければならないのだと思います。
僕という創作人は、少なくともそう愛に溢れる人間じゃあない。所謂エンタメ精神なるもの
にはきっと乏しくて、光に満ちた愛の物語よりも、闇の中もがき苦しむ──だけど少しだけ、
ほんの少しだけ改心する瞬間があったり、逆に「人間的」な部分を突き通すさまを描くこと
で、世の人間達に“突き付けたい”と欲してしまうような輩で……。

それらに“共感”が寄せられるかは分かりません。
僕は貴方ではなく、貴方は僕ではない以上、保障などなくて。
それらに“価値”が在るのかすら、分かりません。
文学的な価値がある……というほど高尚なつもりはない(思っていたらそれこそ傲慢だ)し、
市場的な価値なら言わずもがな(それなら素直にエンタメ作品を書けばいいだけの話です)

自戒し続けなければなりません。
暗澹(こちら)側の愉しみに与してしまった以上、僕はきっと常に復讐の念と隣り合わせで
創り続けることになるのだろうから。

人は──救いを受けるに値する存在か? 在っていい存在なのか?
そんな、いち個人には間違いなく偉ぶった問い掛けを引っさげるのだから。

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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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