日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)思いを込めるということ

春眠暁を覚えず云々(¦3[_]

季節は春先だから仕方ないとはいえ、晴れたり曇ったりと天気がころころ変わって洗濯物の
扱いに迷う今日この頃。というか起きてぼやっとそんな思考をする辺り、自分も大概に世俗
に浸かってるのかもなぁと思ったりで……。
こんにちは。豆腐ボディが悲鳴を上げつつあるのか、ここ暫く妙にだる眠い長月です。

時の流れは早いもので、今月もあっという間に折り返し地点を過ぎたかと思うと一気に残り
一週間弱という現在。これはそろそろ。ぼやっとしていられない!と思い、先日よりユー録
の執筆(三十六章目)に入っています。
ただ……ツイッタ(小日記)でもぼやいている通り、如何せんノってくるまでの筆の遅さは
もどかしく、かといって中々どうしようもなく\_へ(=_=へ;) それでも一応書き進めては
いますが、例の如く「これでいいのかな?」を抱きながら手探りの時間が流れます。

考えはする──けれど病むように考えては多分いけないのだろう。
そう分かってはいても、気になるというか、疑心が頭をもたげるというか。
果たしてこうして自分が書(描)くことに意味はあるのだろうか? 先ず自分が楽しめれば
糧を見出せればとは思えど、そこから先に進まないと本当の価値は分からない……。

『漫然と描いているだけでは上達しないよね。色んな所でどうすれば良くなるのか、考えな
がら描かないと』などとは、某ゲームグラフィッカーさんの弁で。
何かにつけて悶々と。思わず迷って、恐れて、筆が鈍る。ややもすれば止まる。
……まぁ、原稿自体は何とか今月中に上げたいとは思っているんですけどもφ(・_・;)


自身の創作に関して、しばしば僕は「長い硬い臭いの三拍子」という表現を使っています。
「長い」はその通りとかくもっさりと分量が膨れてしまう傾向を。
「硬い」は文体がどうにも硬くなってしまう傾向、何より“思索”を込めてしまう点を。
「臭い」は青臭いというか、奇麗事だったり理想論だったりを語らせてしまう傾向を、それ
ぞれ凝縮して(しまって)いるんだろうなぁというつもりでの弁であります。
──そして今回の雑記では特に、その「硬い」ことに関して。
今現在迷うこと、人々が発する多くのことを交えて綴りたく吐き出したく筆を取っています。

以前より自他共に言及されていることではあると思うのですが、どうにも昨今の人々にとり
「思索する」ことは倦厭──とまではいかなくても“受けない”節があるように思います。
理由は色々あるでしょう。それこそ十人十色とでも云うように。
それでもここで言及することを許されるなら、
・日々の生計が最優先でそんな“余裕”自体がない
・或いは、自分の生計には直結しないので意味がないと考える
・そういうことはお偉いさん方が勝手にやってるものである
・一々考え込むのは好きじゃないし、しんどい
・もしくは、そもそもそういった堅苦しさ(を押し付けられること)自体が嫌いである
などといった処なのでしょうか。

先ず断っておきたいのは、今回の雑記の趣旨はこうした人々を非難することではないという
点です。むしろ非難すべきは、誰彼構わず思索をぶつけにかかる、僕という創作人の側では
ないかとさえ考えている(迷っている)のですから。
『ラノベってのはサイダーみたいなものだ』
先日、ネット上の某所でこう語る文章を見かけました。
著者曰く、エンタメ(娯楽)として読むのだから清涼感(ライトさ?)が大事。余計な思想
は要らないし邪魔なだけ、と。
……嗚呼、やっぱりそうなるのかなぁ。
僕は正直な所、納得半分悔しさ半分といった複雑な気持ちを抱いたものです。
自分の文章は題材などからして純文学(一般文藝)と呼ぶには幻想色が多過ぎるように思い
ますし、かといって巷によくあるラノベのような軽さに上手く嵌っているかというとそれも
間違いなく違う(文章が思考が硬いという意味で)。
だからこそ、この文言を見た時、痛い所を突かれたなという感慨が強くて……。

前回の雑記終盤で言及した“一番戒めるべきは『周りは皆、浅薄だ』『奴は敵だ』と断じて
しまうこと”という表現は、実はここにも繋がってくると思うのです。
しばしば僕は、自身の創作(に込めた毛色・思い)を解ってくれない周囲一般人らへの不満
を漏らす書き手さんを見かけてきました。
皆がそうだ、とは言いません。
だけど彼らの中には少なからずこういった「書き記す自分は凄いんだ」的な意識を何処かで
持っているんじゃないか?と感じてしまう人がいるように思うのです。……多分、僕自身も
その気は多分にあるのでしょう(だからこその「戒めるべきは」な訳で)。

……何というか、哀しいんですよね。
どれだけ僕らが思いを込めても、当然と言えば当然だけれど、人々には伝わらない。むしろ
そういうメッセージ性自体を拒否され、ただ一抹の娯楽・慰み「ばかり」を期待されている
という現実がどうしても透けて見えてしまう。
『自身を擲って他者を悦ばせるのがエンターティナーの精神である』みたいなことを、何処
かで目にした記憶があります。
だけど……少なくとも僕という人間は、その精神に賛同することが出来なかった。
だからこその『拙作らが貴方の愉しみや糧になれば、これ幸いです』という文言。半ば投げ
っ放しの態を否めない、僕なりの折衝の結果なるスタンスというべきか。
貴方なりの思いを馳せて欲しい。
僕らの思いに全て賛同してくれとまでは言わない。
だけど、ただこのセカイを漫然と生きるだけじゃなく、皆が「考える」ようになればたとえ
少しずつでも善くなるんじゃないか? 中には実際に活動的になる人も出るんじゃないか?
そんな希望的観測──押し付けがましい啓蒙を、多分僕という書き手は願っている。
だけども、ふとそんな呼び掛けをしようとすること自体を、時に他人は生理的じみて拒む。

だから自身を疑ってしまいます。迷うのです。
自分ではそういう心算はなくとも、彼らにとっては「思索=気持ち悪い」とでもインプット
されてしまっているのでしょうか?
遠因を考えるならば、多分昨今世に溢れている喧伝家なる者達。
マーケティングなどと横文字で銘打ち、こっちの都合や意思もお構いなしに送り付けてくる。
何かしらの正義を標榜し、或いは特定の憎悪を表明し、デモ──武力ではなくとも威圧感と
いう名の暴力で以って自分達の「日常」に食い込んでくる“迷惑な奴ら”。
……もしかしたら、そういった表明者らに対する嫌悪の記憶が、人々に考えることそれ自体
を忌避させているのかもしれない。

“色々考えなきゃいけないのは生計(仕事)だけで充分だ。
 プライベートまでやって来るな。
 気休めを書いてくれ。頭を空っぽにしていても慰みになるものが欲しい──”

言い方は少々雑かもしれませんが、エンタメ的な創作が歓迎される風潮というのは、もしか
しなくてもそんな人々の“疲労”なり“辟易”が大きく作用しているのではないかと考えて
しまうのです。
だから僕は、もしそうなら、そんな彼らに思索せよと押し付ける訳にはいかない……。

相手の語り口がうざいと感じるのは『一方的に喋ってくる』『相手が理解できていないのに
喋ってくる』『相手が明らかに興味ないのに喋ってくる』等の理由によるもので、ひいては
『相互のコミュニケーションをする気がない』ということ、という呟きを少し前にツイッタ
で見かけました。
前半は、うん、間違ってないと僕も思います。自戒と共に。
だけど最後の『』はちょっと違うなーと個人的には思うのです。
コミュニケーションをする気がないのが、うざい? 本当に?
むしろしたくないんじゃないか。ただご高説(笑)をされるのが気に食わないってだけじゃ
ないのか。……要するに自分が気持ちいいかどうか。自身テリトリを邪魔されないか否か。
勿論、ただ薀蓄を喋りたいだけの人間もいるのでしょうが、僕はそれ以上に相手側の思考を
知りたいという(議論?)目的の方がずっと濃いんですよね。……その働き掛けるタイミング
が自分本位だからうざがられる、というのは多分にあるんでしょうけど。
(じゃあいつ訊けばいいの? そうなると多分「要らん」と言われるのでしょうし……)

結局、なんやかんやとdisる感じになってしまっていますが。
世間様の空気全体が「考えない」を是にしてしまうことには、僕はどうにも一抹の不安を覚
えてしまいます。
個々のセカイが分断され──繋がり合いうるものが共通した怨嗟ばかりになるというのは、
決して健全な社会ではないのではないかと。心地よさが優先され、自身の知を深めることを
等閑にするのならば、その状況につけこむ輩(喧伝家)も増長するのではないのかと。

何を採り、何を採らず、何を思うのかは個人の自由です。
それでも……互いにそうした思いを交わすことなく、届くことなく終わるのなら、これほど
(いち書き手として)甲斐の無いことはないなと思ってしまうのですよね……。

もしかしなくとも、そんな僕の意識・思考こそ、所謂思い上がりなのかもしれませんが。

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  1. 2013/03/23(土) 13:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止します。

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