日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)語り手の資格、掛け違う眼差し

花粉「君の鼻腔を」黄砂「蝕んで」PM2.5「あげる」 \(^o^)/

すっかり外が温かくなっても今度はこの、メディア曰く飛散三兄弟(誰が上手いこと言えと)
の猛威がやって来るんですよねぇ。風の強い日にはもう……(><)
こんにちは。花粉症は昔鼻腔拡張手術で治ったけど、多分アレルギーは残ってる長月です。

既にツイッタや活動報告では当日記載しましたが、拙作『死に損いのデッドレス』が今回の
更新(五章)で無事完結しましたヽ(・ω・)ノ これで“第一巻完”的にストックされた自身
の長編系小説は、現行のユー録を含めて七作になります。
そしてなろうさんでは、完結設定の効果なのか、昨日今日ともっさりアクセスが;
手に取ってくださるのは勿論嬉しいのですが、終わった後にご来店されるというこの複雑な
気持ちはどうしたらいいものなんですかね……?f(=_=;)
まぁ他の既存作同様、機会があれば続編を書いてみたいなとは思います(保険発言乙

……今の連載状況を否定する訳ではないのですが、やはり長く「続く」ことで生じる弊害と
いうものもあると思うのですよ。良い意味でも悪い意味でも変化していゆくものですし、何
より世界観や自身の思考回路が硬直してしまうのは恐ろしい。避けたいもので。
だからそういう意味でも、色んなセカイを描きたいし、在っていい筈だと自分は思うのです。


まぁ、とはいえど。
どだい自分は最早創作中毒者な身ですから、きっとこの先ももさもさ悶々としながらも何か
しら描き続けていくんだろうなぁとは、ぼんやりイメージしているのですけどねφ(=_=;)

先日、某作家I氏によるネット記事(のまとめ記事)を読んでいました。
曰く『子供を産む事を損得で考えないで欲しい』『もっと冒険して欲しい』。
表題と本文にざーっと目を通してスレのコメント欄へ。
そこに綴られていたのは、やはりというべきか、ネットユーザーらの批判の嵐でした。

「成功者だから言える奇麗事だな」
「社会で生きていくのに損得は当たり前でしょ」
「今のような環境で子供を産んでも、幸せにしてあげられないだろ」
「産む前段階での結婚っていうもののハードルの高さが」
「やっぱり印税なんていう制度で食っている奴は現実を知らない」……等々。

きっと、語り手の肩書きが“作家”でなくともこのメッセージは叩かれていたでしょう。
でも……この記事まとめを読んでいて、僕は何とも暗澹たる気持ちになりました。
何というか「嗚呼、また憎悪がひしめいている」というような、そういう類の。

人々から怨憎を無くすことはきっと出来ないのだろうなと思います。
それでも、僕は一介の物書きとして、物語の中に奇麗事とこうした人の醜悪さ──ある意味
で生の人間らしさを同じくらい目一杯描き込んで、その上で手に取った人々達にはたと意識
して欲しいなぁと願うのです。更に欲を言えば、そこから彼ら個々人が少しでも高潔なる人
となってくれれば、少しずつでも世の中はよくなるんじゃないかなと……そんな希望的観測
を織り交ぜて。
でも、と思ってしまいました。
もし仮に、僕もまたI氏のようにプロの作家になったとしたらその時、僕のこういった想いと
紡いだ言葉は、むしろ人々の怨嗟を掻き立てるだけになってしまうのではないか?と──。

何とも、私情というものは根深いもので。
論理的思考の観点からすれば、それらは多くの場合排除しておくべきものです。
でも中々僕らはそれができない。どうしても「議論」は個々人の思想・利害を持ち出し旗を
振るいながらになってしまい、気に入られなければ人格をセットにして「口撃」する。そう
なれば最早それは議論ではなく、ただの喧嘩になる。……不毛な、闘いになる。

例えば再三の二本への五輪招致活動であったり、今日(3/15)の夕方、安倍首相がついに会
見してしまった、TPPへの交渉参加表明であったり。
何かをしようとする。だけど周囲からの「何故?」を議論ではなく宥めすかし、或いは批判
する者を批判し、少なからずがごり押されていくような……そういった力押し加減と、交わ
らぬ互いの想いと。皆が右へ倣えとなるべき、とまでは流石に言いません(それこそ多彩な
セカイという僕自身の是と対立する格好になってしまいます)が、正直な所こうまで噛み合
わない世の姿をみるのは、どうしても辛いものがあるんですよね……。
下々の知れぬ裏事情──権謀を権謀と分からぬ者に世界を動かすパワーを語るのは難しい。
ネットとてそういう内輪的な性格を持っているにしても、気が滅入るなあと思うのです。

どだい日々皆の見ている方向は違う、環境が違う、価値観が違う。
ならばもっと“説明”すべきだとは思いませんか? それもこう……複雑で曖昧な表現で茶
を濁すようなものでなく、むしろ「だって○○したいから」くらいぶっちゃけてくれた方が
まだ僕個人はスッキリするように思うのですよね(苦笑)
(知識を蓄えることに興味関心の力点がある自分としては、分からない、が気持ち悪い)
まぁ実際、そんなパフォーマンスをすれば、ただでさえ口撃ばかりの反対派──と表現する
べきなのかどうか。イデオロギー闘争が理由なら厳密ではない気も──に燃料を投下する事
になるのが目に見えていますし、ただでさえ“言葉狩り”の進む昨今のご時世を考えれば、
政治家なり名の知れた人々が言葉を選ぶのは必然の成り行きなのでしょうけど……。

だからとて、やはり人々の怨憎がこうも蔓延るのは看過できない自分がいます。
所詮寄り立つ場所が違う存在同士だ。何だかんだと愚痴りつつ、それでも必死に生きてるん
だよと表現すればそれまでなのかもしれませんが、僕は不安です。

──いつか、壊れてしまうんじゃないか。

“お上ってのは何やら難しいことを言ってて分からんのだが、むかつく。
 俺達のことなんか全然考えてない。生活が苦しいのは何もかもあいつらの所為だ”

“庶民ってのは面倒臭い。ものを知らぬ・解ろうとせぬ癖して文句だけは一丁前だ。
 どれだけ「全」を良くしようと頑張ってみても、結局は漫然と食い潰されるだけだ”

持つ者と持たざる者。更にそこを細分化して様々に分かれて隔たれてしまった人々。
一見して一つの集まりとして維持されているこの人間の社会システムも、いつかは他ならぬ
僕ら自身の──憎悪が焦がし腐らせ、砕いてしまうのではないか……?

相互理解の為に一番戒めるべきは『周りは皆、浅薄だ』『奴は敵だ』と断じてしまうこと。
今日経済的にも隔たれた人々がそんな意識を相互持ってしまえば、それこそ本当に溝は決定
的になってしまいます。僕らのセカイはどんどん硬くなり、狭く貧相になってしまいます。
“仲良くしない権利”も認められてしかるべき──そんなことを僕は何度か言及してきたと
思いますが、それと他者を全く断ってしまうこととは似て非なるものです。
「ああいう人もいるんだ」と横目で見つつ放っておくことであって、物理的に精神的に遮断
してしまうことではない筈ですから。

……本当に難しいですね。
適度に開かれたセカイをそれぞれが持っている、それらの間を渡り歩き、自身の豊かさを折
に触れては組み直すことで人生を彩ってみる。
なのに、その一環で何かを語ろうとすると「成功者の奇麗事」「偽善」「上から目線」など
と憎悪の眼を向けられるという現実が──ふとみえてしまった。

語る相手より“持つ”ことは悪なのでしょうか? しかし意図的に彼・彼女と同じ階級に属
するよう自分を持っていっても、今度は少なからず同情は要らない、などと突っ撥ねられる
かもしれない。そもそも──僕(だれか)からの言葉なんて要らないのかもしれない。

もどかしい。
いつから僕らは、こうもセカイの只中で立ち尽くすことになったのでしょう?
……いや。
仏教的になりますが、そんな孤独“を”生きるのが、ヒトの本質なのかもしれませんね。

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  1. 2013/03/15(金) 22:00:00|
  2. 【雑記帳】
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止します。

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