日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)ラディカルなセカイを生きる

昨日、執筆が一段落しました。
「死に損いのデッドレス」三章をUPです。

ずっとユー録ばかり書いているとしんどいというか、変化が欲しいなと新しくプロットを起
こして書き始めたお話ですが、今回の更新でおおよそ物語上折り返し地点となります。
あと、なろうさんで感想が付き、連載頑張って下さいとあって(≧▽≦)
数字(だけ)じゃないんですよね。手に取って下さっている、その気付きをくれるというの
が嬉しかったりするのです。……まぁ自分の方から他の作者さんに、というのは中々チキン
故にできないでいるのですけどφ(=_=;)
しかしまぁ、主連載(ユー録)が随分と息が長いのもあって、あと数回の更新で一先ずの〆
が来ますよって言い難くなった気がが。反応次第では続編を書く可能性も、なくはな──

過去作達『<●><●> ソウイッテ、ケッキョクホウチプレイ……』 
長月「……あ、はい。すみません_| ̄|○」

次の執筆は、ユー録の三十四章です。
今回からは西方編に突入、現在の第Ⅲ部も終盤に入っていきます。
(嗚呼、あれだけあったプロットの山が消化されていく……グヘヘ^q^)
できる事なら今月中にもう一回、当章をUPできればなぁとは思っていますが、さてはて。
巷では芥川賞・直木賞の発表があったりと文壇にも動きがありますが、なまじ物書きの一人
として文藝界隈を覗いている故、“ネームバリューありき”や“金儲けありき”だったりする
今日びのそれらにはさほど強い興味はなかったりします。
というよりも、結構アマチュアで書いている・社会全体としては微々たるものでもネットの
向こうの誰かとやり取りができる、それだけで自分はもう創作の醍醐味を知っていると感じ
ているのかもしれませんね……。まぁそれで「満足」したままでは創作が閉店してしまう訳
ですし、まだまだ色々なものを書きたいですし、これからも一連の営みは続けていくつもり
ではあるのですが。


そして何より──今日はもう一つ、また大きな節目の日でもあります。
1995年1月17日に発生した、阪神・淡路大震災から今年で十八年を迎えます。
当時、僕は小学生でした。同じ県内に住んでいたとはいえ住所はずっと内陸の方。確か当時
の僕は揺れに気付かずに寝たままだったような……。学校から帰ってきてようやく、遠く街
の方で起こった災厄の映像を観たっけと記憶しています。
十八年。随分と長い歳月が経ったなあと思います。
その後も世の中は剣呑さを増し、僕というクソガキが知恵をつけた頃には東日本大震災など
を始め各地で大型の地震が相次ぎ……今も尚、思考の中にはもやもやと暗雲が立ち込め続け
ているような感覚に陥ることが少なくありません。
今夜もまた、追悼の祈りが捧げられます。
僕も、被災地から遠く離れたこの部屋とディスプレイ越しにそれに加わりたいと思います。

……ただ、それでも釈然としない部分もあるのです。
僕が捻くれているだけだと哂えばお終いなのかもしれませんが、こういった○周忌的な時節
を狙い澄まして祈りの場を設け、やたらと「絆」を喧伝する向きには……胡散臭さというか
斜に構えて警戒してしまう自分がいて。
実際に誰かを亡くした“本物の被害者”達が寄り添い、祈りを捧げることはいいのです。
ただそんなしんみりとした核たる人々を囲むように、雑多な人間が「可愛そうだったね」
「一緒に頑張ろう」などと言いながら群れてくるのは、僕は何だか違うなと思うのですよ。

結局の所、社会貢献という態を被った偽善というか売名(自己愉悦)というか。
封建的大家族は古いんだなどと云い、核家族・個人主義を推し進めてきたのは誰ですか?
社会の側(ぼくら)でしょう?
人間達を細分化し、安月給で使い捨て、生計を苦しくさせておいてやれ最近の若者は結婚も
しないけしからんだのと云い、一方で「おひとりさま」だのとオブラートに包んだ物言いを
しながらそんな現状につけ込むような商売をする、或いは逆にこの状況をサービスの提供で
良くします、などと抜かす。
先日、コンビニ各社の宅配サービスが特集されていました。
一人暮らしの人々に「店に来て買って貰う受身から、玄関先まで持っていく積極性へ」など
と云い、かつ「私達が訪問することで孤独な人々を見守ることにも繋がる」と。

……ふざけんな。何を今更いい人面してやがる。結局は金目当てなんだろうが。

汚い言葉遣いが続いて申し訳ありません。
ですがこの特集を見ていて、僕はギリギリッとそう感じたのです。
これは僕個人の感触として受け取っておいて下さい。
「絆」はどう足掻いても「柵(しがらみ)」と表裏一体なんですよ。
確かに一面で美しく思える関係性がある。でも一方で(リアルに)結びつけば結びつく程、
それはどんどん汚れていく──互いの我と思惑が顔を出してくるものなのです。
国家レベルでも個人レベルでも同じです。絆や相互に繁栄する関係、などを強調している癖
に実際の所テーブルの下では足を蹴り合い踏みつけ合いしているではありませんか。
かねてより僕自身、こうした雑記で話している通り、下手に「共存」をしようするよりも
「共棲」──棲み分ける形を目指した方がまだ建設的だと思うのです。
つまりは、適切な距離感。そこには“ベタベタした”絆はそう多くは介在しません。
どだい人間というのは互い自分勝手な訳ですから、ぶつかって荒事になってしまう前に踏み
入らないボーダーラインを合意の下に作り、よほどの事態・要請が起こらない限りそこを越
えるべきではない。もっと多彩なグループが並立していていい筈──。
僕自身、田舎に生まれ育ったが故にそういった大人達の「陰湿な絆」に辟易してきた部分も
大きいのでしょう。個人主義に走った理由、分からなくはないのです。

ただ……それが日本人の性質だと言えばそれまでかもしれませんが、どうにも僕らは多くの
事象においてラディカル過ぎる。つまり「右に倣え左に倣え」が激し過ぎる、という点です。
こうした集団主義から個人主義(といっても根っこはムラ社会なのは変わりません。いじめ
や体罰の温床は少なからずそこな訳ですし)然り。
経済の何でもあり、儲ければ強者的な、その為になら他人のテリトリを平気で侵奪していく
ようになった風景然り。
政治におけるとっかえひっかえ、一部の国では「右傾化」と言われる民主党から自民党への
大移動も然り(まぁこの国が戦後長らく左巻き勢力にボコボコにされてきた経過を思えば、
ようやく振り子を握り直した……とも解釈できるのですが)。
そして文化もまた、です。
ラノベなら最早テンプレ化した萌え属性ら、あと異世界転生・チート能力・ハーレム要素の
オンパレード。二次創作も放送中アニメを軸にコロコロと流行のジャンルが移っていく……。
確かに「変わらない」より「変わる」方が多くの場合はよかろうものです。
ですがそこに恥を観る哲学というか、理性的なる思考力が伴わないままではきっと廃れるの
ではないでしょうか。人間も社会(制度)も、全てがボロボロと。
流されて群れるマジョリティがマイノリティとされるものたち──「他の何か」を半ば暴力
的に呑み込んでしまうことに、僕はぞわりと薄ら寒さや警戒心(捻くれとも言いますか)を
拭えないのですよね……。

あの震災から十八年が経ちました。
クソガキだった僕も身体だけは一応成長し、こんなクソ野郎になりました。
世の中はあれから少しでも良くなったでしょうか? むしろ混沌の中に人々が置き去りにさ
れてはいないでしょうか? 白だ黒だと「一つだけ」に拘り過ぎてはいないでしょうか?

『本当の世の中ってのはね、白か黒かじゃなくてもっと細かいグラデーションで成り立って
いるものなんですよ』

確かそんな感じ。先日、とあるお坊さんが語っていた言葉です。
願わくば濃い色が他の色を──無数にある筈のセカイを塗り潰してしまわないように。

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  1. 2013/01/17(木) 15:30:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

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