日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)ヒトの進歩、モノの進歩

先日メインPC(ほか機材諸々)を新調しました。こんにちは、長月です。

今回は通販を利用したのですが、実はこの手の買い物は初めてだったりします。これまでは
高額でも高速バスの予約などが精々だったので、今回大きな買い物なだけに慎重を期し──
へっぴり腰とも言う──友人・知人に色々聞いて回ってもいました。
立ち上げ直後のネット回線がトラブって一から組み直すというアクシデントこそありました
が、何とかこうして新環境が整ったようです。
これからぼつぼつと新たな相棒らに慣れていこうと思います。
この場を借りて改めて。手を煩わせてしまい申し訳ありませんでしたm(_ _;)m

と、同時平行で先日には「死に損いのデッドレス」の二章と今月一週目(実質昨日のみ)の
三題をUPしています。慌しく、先の回線トラブルで更新ツイートが出来ずじまいになってし
まいましたが、宜しければ手に取って頂けると……。
特に三題に関しては自己鍛錬という側面が強いのですが、当庵でも転載先のpixivでも徐々に
評価点や感想などのレスポンスが来ている状態で。受けの為だけに書いている訳ではない
(むしろ自益目的な所が大きいのではと……)にせよ、嬉しいものは嬉しいですね(*´∀`)

さて、今年もあと一ヶ月を切りました。
残り数十日、何が私に貴方に起こるのでしょう? 来年はどうなってしまうのでしょう?
……とはいえ、自分は急激に何か変わってくる・変われる訳でもなく、きっとこれまでと
同様、もさもさ悶々と創っているんだろうなあとは思うのですがね……φ(・_・;)


今回──も含め以前から思っていることがあります。
それは「技術の進歩と人間自体の進歩は決してイコールではない」のだなぁという感慨で。
(導入での話題が話題だけにIT関係に多く言及してしまいますが)僕がこうしてメイン機を
新調するというだけでも、色々な世の中の流通にアクセスし、また周囲の人々に少なからぬ
憂慮や疑心を掛けてしまった……。それらに申し訳なく、また同時にそうした中で向けられ
た言葉に僕は虚しさを拭えなかったのです。
具体的には、父が通販でPCを買うことに難色を示したこと。
いや、難色というのは少し語弊がありますかね。厳密に言うなれば「警戒」やら「疑心」と
いった感情だったのではないかと思います。
『○○(僕の名です)、お前金だけ払って物が来なかったらどうするんだ? 頼んだ物と違
ってたらどうするんだ?』
確かに詐欺的な形でそういう被害に遭う、というケースはまま耳にします。
でも今回僕が利用したのはごくごく一般的(だと思う)ショップのBTOであり、提携している
運送業者であり、仮に父のいうようなトラブルが起きれば間違いなく信用に関わる訳です。
こそこそやっているアングラ店ならいざ知らず、商売でそこを蔑ろにしていれば滅ぶのは明
らかなのですが……いざ“自分の把握していない仕組み”が介在すると理解が追いつかない
とみえます。
あと、インターネット自体も似たような感じで(まぁ僕とて専門家ではないのですが)。

昨今の技術進歩は目覚しいものがあります。
携帯電話は気づけばスマートフォンに取って代わられ、PCも周辺機器も年単位四半期単位で
どんどん新しいモデルが発表されるのが今や風物詩?にすらなっています。
──ただ、こうした世の中の「スタイリッシュ」に対して、僕は少なからず懐疑的です。
その理由はざっくりと纏めると“置いてきぼり”だから。
確かに便利にはなっている、スペックも上がってくる、そうした技術者の皆さんの練磨の結
晶なのだと思う。
だけど、それを愉悦とするあまり提供する相手──現実としての人間の“差異”をどれだけ
直視しているのだろう……? そう僕はしばしば眉根を顰めてしまうのですよね。

とにかく新モデル。でも現実そう買い替えばかりする余力は多くの人にはなくて。
とにかく多機能を。でも現実それらを使いこなせる人間と、こなせない人間がいる。
とにかく繋がろう。でも現実その路線を望まない、ある程度クローズドでいい人種もいる。

勿論企業の努力はあるものと思います。しばしばその功績がメディアで報じられもします。
だけど、やっぱり売る側と買う側にはどうしても溝が多いというか、進歩するモノに僕らが
皆が皆ついていけていない点は厳然とした事実だと思うのです。
先述したように、父のような中高年は今の「スタイリッシュ」に中々対応できません。
所謂らくらくフォン(簡易タイプの携帯電話)ですら、少なくとも父や母は扱いに四苦八苦
しているようです。
……では彼らを、比較的若年層である僕らは哂えるのか? 答えは間違いなく否です。
僕らだって今も歳を取り続けています。将来、僕らもまたその時分の技術に少なからず追い
つけずに疎外感を味わうことになるでしょう。或いはそういった人々の為に、と作られた志
向の製品を使うにしても、やはりそこには“ついていけない奴ら(笑)”のレッテルは暗に
存在している(と僕には思える)訳です。

ご存知の方も少なからずいようと思いますが、最近はウェブサービス同士の「連携」が加速
しているようです。
いえ……連携というのは違うかなと僕は考えています。言うなれば「統一の目論見」という
ニュアンスでしょうか。
何かしらサービスを利用しようとすると、アカウント(名義)を取る。その際にFaceBookだ
のGoogleのアカウントだので代用できるとの宣伝文句。サービスを利用していると「○○へ
繋げませんか?」と頼んでもいないのにアラートがポップする。或いは○○へ統廃合します
(ので××までに移行して下さい)との発表等々。

商売なので生き残りを賭けて──というのは重々承知の上です。実際問題、そうした戦略達
とある程度折り合い、使い・使われしないと何かと不便が加速するだけでもあります。
でも……何だろうな。
使いこなせる人がいれば、そうでない人がいる。
とかく広く繋がりたい人もいれば、多少狭くてもいいやって人もいる。
全くの無視とは言わないまでも、どうにも世の中の技術が向いている眼とはそういった差異
をむしろ取り払ってしまおう・均一にしてしまおうとする──管理上も商売の生存意識から
も当然の成り行きではあるのでしょうが──性格を、僕は観てしまいます。

スタイリッシュを標榜する。従わない者は切り捨てる。そんな時代の空気のような。
製品サイクルの現状だったり、長々と「旧い」ものに対応するのは今のご時世リスクでしか
なかったり。事情はきっと多面的にあるのだろうけど。
でも、こうやって世のサービスの在り様を観てみるだけでも、じわじわと僕らが切り詰めら
れているような錯覚がします。それとも寛容の鈍るセカイだからこその成り行きなのか……。

機械の方から使われますといってくれば使ってやらんでもない──。
そんな感じのことをご自身の著書の中で語っていたのは、作家の五木寛之さんでしたか。
斜に構えた見方ではあるのかもしれませんが、道具とはあくまで人間の補助なのですよね。
だけども今はむしろ人間の方が“使われている”感がある。
巨大な高層ビルを何棟も建てたり、神の火などと形容される極小の力を囲い込んだりするの
が人間ですが、さてはて、その僕らは全体のどれだけがこれらを知悉していることやら。

別にヒトはモノを追い越して優越しなければならない、とまで言わなくても。
別にヒトもモノも進歩しなければならない、そんな一方通行的な強制力だけではない筈で。
せめてヒトの歩みとモノの歩みが共に在れるような、そんなもっとゆったりとした歩調にな
ってはくれまいかと……そう、叶わぬだろう願いを綴ってみる訳で。

諸行無常──何事も「ずっとそのまま」は無いのだとしても、それでも。
ただ……少しでも穏やかなるセカイになって欲しいなあと思うのです。

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  1. 2012/12/02(日) 13:30:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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