日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)黒きものとの向き合い方

\大変だ!今月もあと10日しかないぞ!/ \マジで!?/

という訳でこんにちは、長月です。
前回の雑記で触れた通り、少し休みを入れました。今後とも悶々とすることは折につけ訪れ
るでしょうが、可能な限り俗物的にはならず、常に増改築する自分のポリシーを胸に抱き、
対する相手には(相応の)誠で在ろうと思います。

……まぁ要するにちょっと疲れたので充電していました、という感じで。
先日今月四回目分の三題を上げたのですが、苦戦するのなんの_(:3 」∠)_ 実際問題365日
24時間フルスロットルでいられる筈もないのですが、たった数日でこうも感覚が鈍るという
のは──反動後毎度のことながら──地味にキますね。本当、プロの作家さんは凄いな大変
だなと思います。モチベーションというかエネルギーというか、そういった波を一体どうや
ったらいつになったら(ある程度でも)御する術がモノにできるのか……f(=_=;)

これまでがそうだったように、きっとこういうノウハウもまた“探り当てる”他ないので
しょうね。それこそ百人いれば百通りのそれを。
自分の頭で考え、しかして考え過ぎずに描いてみる──。
言葉尻ではちぐはぐしているようにも見えますが、ここの所自分の感慨として思うのです。
ココロもカラダも繋がっている(というか、生物学的には「心」だって脳の起こすいち現象
である訳でして)。頭でっかちなのは今更で相変わらずだけど、せめて自分でその繋がりを
断つような──“セカイ”を閉じようとすることはしないように。

閉じたセカイから生まれるセカイは、きっと元のそれ以上に膨らみを根本的に持ちえないの
ではないだろうか……?
だとすればそれは、いち創作人としても、とても哀しいことだと思うのです。


始めに、こんな憂慮をするのは老人の冷や水だの偽善者だのとの誹りを受け止めておこうと
思います。
基本的に僕は他人を自分好みにカスタマイズ──征服することは好みません。
必要に応じて語ることはしますが、それと相手方が諾否と消化吸収すかどうかは分けて考え
たいと思っています。「自由」さに委ねる。といったものでしょうか。
しかして、僕も人間ですから「何で分かってくれないんだ」と内心苛立つこともあります。
何よりその一方で「何でこいつはこんなに頑固なんだ」とも思われているでしょう(僕個人
は“頑固”なつもりはないんですけどね……。精進が足りないのか)。

今回は表題通り“黒い”話をしようと思います。言うなれば「醜悪さとの距離感」です。
ここ何年か物書き仲間さん達と交流してきて思うこと──それは一種の、考え込めば込む程
に馬鹿をみる、かのような泥沼に陥っている方が少なからずいるなという感触です。特に若
年の方に多いような気がします。
とは言っても、僕個人としては「考えること」に絶対的な悪を設定しようとは思いません。
したくありません。
ただ一点……大きな網目で語ることが許されるのなら、彼らに“そのセカイを開きながら考
える”ことをして欲しいなと思うのですよね。
以前にも何度か言及していることですが、僕は病身です。
投薬などを続け今でこそ身体的衰えが前面に出ていますが、発症当時はそれ以上にココロも
病んでいました(いや、います?)。
ここからは──経験者の一人として不肖ながら苦しみの時期を過ごした一人として、語って
みたいと思います。

記憶を辿ってゆけば……原点は何処だろう?
癇癪を起こす厄介者としてそれとなく、或いは実際に苛められていた幼少期でしょうか。
落ち着きを得て、それまでの不真面目さを取り返そうと勉強に励み──その変貌を快く思わ
ない同輩らに潰された少年期でしょうか。
それとも、己が道が見えず知れず語れず、故に感情の火まで消し炭にされた青年期でしょうか。
僕個人の歩みを振り返ってみれば、そこには共通点があるように思います。
即ち「怨憎」と「閉じたセカイ」です。
ある時は自分を異物とする大人達に、ある時は反動的優等生の末に潰えた、その怒りと虚しさ
の矛先とした親や同輩らに。
──何故、こいつらは自分のことばっかり僕に押し付けてくるんだ。
もう昔の記憶はあやふやですが、引っ張り出して見返してみるその多くは憎念の類ではない
かと考えます。
しかし、それは“お互いさま”であるのですよね。……そのことを魂ごと受け止めるのに、
僕は随分と遠回りしてしまった気がしますが。
教師は、如何に効率よく社会の駒候補──子供達を“完成品”に押し上げられるか。
親は、如何に我が子が心的物的に子育てという投資に対する「報い」をもたらしてくれるか。
友人知人は、如何に僕という人間といて心地が良いか、或いは距離のある間柄ならば都合が
よい存在なのか。
みんな、根っこは同じではないでしょうか。
所詮は“自分勝手”なのです。個人差(何に重きを置くか)もありますが、みんなそういう
「自分のセカイ」をガリガリと摺り合せながら生きているのです。そこで自分だけ「痛い!」
と喚いても、他人は相応に近しい間柄でもなければ応じません。場合によっては「煩い!」と
攻撃してくることもあるかもしれません。

思うに、醜悪なるものとは、同時併行一側面的に他人(ヒト)そのものではないでしょうか。
個人的経験則をクッションすれば、それらは何としてでも距離を置きたい──実の所、自身
の内から浄化(クレンズ)したい黒きものではあるまいかと。
しかし私と貴方は「違って」も、ヒトとして私と貴方は「同じ」なのです。
どれだけ「自分は違う!」と決別を心に刻んでも、きっとそれは消えることはありません。
決して……消えません(※ここ重要です)。
若年のダーティ風書き手に見られる傾向なのですが、彼らは醜悪なるものを「作中に抽出・
分離してドヤ顔をしている」のではないかと思えることがあります。
先程述べたように、これらと他人とも、ましてや空想の中にそっくり置き去ることはできない
ものです。故にそうした内心の営みがもたらす反動とは──逆に「醜悪なるものに呑まれて
のたうち回る」ことに他ならないのではないでしょうか。
勿論、醜悪なるものを抽出して描く──中で自分なりの「回答」を練り出し、それが個々人
の作風・毛色となる──そんな作品創りを否定する訳ではありません
(むしろ今日びの安直な娯楽の継ぎ接ぎよりはずっと「文学」しているとさえ考えます)。
ただ……それら黒きものを扱うだけの魂の複雑さを、しばしば彼らは充分に備えておらず、
故に文学性以前にその個人の負う危うさが前面に出て──読み手をも冷めさせてしまうので
はないかと。

じゃあ手前はその“装備熟練度”やらが充分なのか? そう僕は問われるかもしれませんね。
正直言って、そんなの否に決まっているじゃないですか。ダーティーさを深みある世界観の
色合いにして描ける先達なんてゴロゴロといます。それに比べれば僕は……まだまだ想像と
屁理屈で何とか体裁を整えようとしているだけってものです。何より、数値で測れるような
ものじゃない。ただ「慣れた」だけで、今も昔も僕だってのた打ち回りながら書いている。
でも……じゃあだからって、黒きものに呑まれる同志を捨て置けますか?
僕にはできそうにもない。確かに現実に実用的な助言や慰みを与えられない──そんな余裕
や資格が自分にあるのか、疑って不安でならないから尻込みしているけど、全くの無関心・
無感動って訳じゃない。それだけ、せめてここに記しておきたいと思います。

年寄りの冷や水、偽善者ぶった思考のネタ扱い──等々、内々から自壊を狙う鏃や槍の雨霰。
だけど、老婆心ながらに語らせて欲しいんだ。

今、貴方が見ているセカイは本当に“全て”ですか? ただ黒く塗り潰されて「閉じて」いる
だけではありませんか? 苦しいのは分かる。辛いのは分かる。だけどそれを何の一慮もなく
吐き出したって……“自分勝手”な他人様は嫌な顔をするばかりだと思うのです。
欲を言えば「自分が口をつけたものは完食する」こと、吐き出すにしたってエチケット袋──
「厚意ある誰か」について貰って吐き出すのがベターじゃないかなって。
でも忘れないで欲しい。その厚意だって“ただの厚意”なんだってこと。

何より……血とか死とかを安易に口に出すべきじゃないと僕は思う。
“言霊”という観念くらいはものを書くなら知っているだろう。創作セカイの中だからこそ、
それらが出てきても「物語」が「防壁」となる訳で。それは読み手だけでなく、書き手自身
にも作用しているのだと僕は考えています。
ただ吐き出したいだけなのか、それともセカイを描くインクとするのか。
これらは似ているようで、大きな大きな差を持っていると、僕は思うのです。

醜悪なるものと離れることはできない。だってそれは何処に往っても僕ら自身だから。
醜悪なるものと一体となってはいけない。だってそれは書き手として本末転倒だから。
白きものには目を凝らそう。できる限り手を伸ばしてみよう、それが求道だ。
黒きものにも目を凝らそう。付かず離れず、貴方がセカイを描き広げていくインクにしてし
まえるように。

敢えて僕は言わない。大丈夫、生きていればいいことはある──とは言わない。
断つか断たれるか、それだって意思の問題だから。そこを強いることは、僕はしない。
あとは貴方の冷静な想像力であり、求道に敗れて終われぬという負けん気だと信じたい。

……ああ、そうだ。

「開き」ながらの創作で病んだカラダを潤してきた人間なら一人、此処にいる。
今も昔も、世間に胸を張れるような聖人君子ではないけれど、此処にいる。

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  1. 2012/11/20(火) 11:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止します。

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