日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)自分勝手と心根ループ

11月になりました。なってしまいました。
創作の秋だうおぉぉぉーと意気込んでいたのも、実質一月くらいのものだったんですねぇ。
すっかり朝晩(夕も)寒くなり、今度は睡魔──暖かい布団の誘惑が思考力を時間を奪って
ゆく季節でありまして(¦3[_]
いかんのですよ……。少年老い易く学為り難しとは云ったもので、我が文筆力は天井知らず
に向上心──もとい不安(と拙作)を量産する有り様。
暦が変わって神無月から霜月へ。神様達が出雲サミットから戻って来られた今なら言える。
文学の神様、Please give me the sence!! ……まぁ、精々初詣くらいでしか手を合わせて
ないような人間の願いをホイホイ聞いてくれるかとなると正直怪しいものなんですけども。
人も神もギブアンドテイクって奴ですね(´=ω=)

掴みの戯言は、まぁこの辺りにしまして近況を。
現在は連載(ユー録)三十二章をぼつぼつと執筆中です。その区切りの間を縫い見計らって
三題も続けているという感じでしょうか。例の如く、まったりと生温かい眼と共にお待ち頂
ければとm(_ _)m
普段だとここで誰得……と自嘲してみる所ですが、なろうさんでは何気に42000PVを超えて
いるという現実も一方ではあって。相対的ランクでは(むしろあちらではユニーク平均が重
視されていることもあり)ドマイナーとはいえ、創り続けられていることには素直に感謝し
なければなるまいと。そう、襟を正す思いでありますねφ(・_・;)


とはいえ、創作とは往々にして孤独な営みである本質は否めないのでしょうか。言い換える
のであれば、絶えず(他人以上に己自身に対して)疑心暗鬼に陥る性格というべきか……。
今年も多くの小説賞(公募)がありました。
それらでめでたくデビューした方もいますが、それは同時に数多くの──多段的な篩に掛け
られた落選者達がいるという訳で。
実を隠そう、そんな内の一人が僕にも物書き仲間さんの中にいます。今回はそれらを梃子に
したお話をあれこれ捏ね回してみようかと……。

具体的な氏名や公募先はプライベートでデリケートな事なので勿論伏せますが、ウェブ上で
お話を聞いている限り、その彼は随分と凹んでいたように思えます。また次があるさーなど
とあまり気軽な事は言えませんし、そもそもろくに公募経験のない僕が「説教」みたいな事
をするのも門違いもいい所です。引っ張られている、とも言えますが、正直聞いている僕も
モヤモヤと暗澹とした気持ちになったりしています。
ざっくり形容すると彼の悩みとは『作品ごと自分を否定された』ショック──或いは『自分
は何を書きたいのだろう?』という、ある意味創作者一生の課題でもあるのかなあと。故に
患いは傷深く、僕は安直に慰めることも良しと出来なかったのです。
曰くこき下ろされた。要するに主催者側からつまらんと蹴り飛ばされた訳で。
馬鹿もん、凹んでる暇があったら次弾だ!というのはちと酷だもんなぁと。

僕自身、時折読書感想を書き当ページにUPしているので分かるのですが、実際「評価」する
というのはかなり難しいと思うのです。
単に面白かった・つまらなかったと○×△を記すならまだしも、その作品の長所短所を言語
化するというのは非常にナイーブです。
(尤もこれは己が浅学を恐れるが故という側面もありましょうが……)
これは私見なのですが、畢竟評価というものは“感覚”なのですよね。公募の場合、それを
「商品として売れるか否か」の尺度で定義しますが、さりとてこれも一面的とも言えます。
ではもっと個別具体的な指摘……をしても、それは概して重箱の隅を突付くような、言い方
を敢えて使うと、ただの粗探しありきに堕ちる危険性も大きい──。

愚痴る・嫉妬する・他人の眼を気にする。これらは自分を浪費する三大行動だというTL上の
弁もありますが、そういう「さりとて」を思い返してみても、僕はあまりに他人の眼を気に
し過ぎるものじゃないなあと思うのです。
文句が飛んで来そうな言い回しと承知で綴りますが、僕は人間の本質の一つは『自分勝手』
にあると考えています。
自分がいい思いをしたい──その中に創作、即ち自己顕示欲というものもある。
でも問題はそういった欲自体ではなく、もっと先で個別的──いざそのいい思いを邪魔する
「他人」とどういう向き合い方をするのか……なのではないでしょうか?
今回の場合、苦心した(筈)の小説をこき下ろされた、という「他人」の出現。
その邪魔に対してある意味で真っ直ぐにしょんぼりするのか、はたまた「こいつは分かって
いない」と撥ね付け返すのか。
……僕として一介のアマ物書きであり、そう頑丈なメンタルはしていませんが、少なくとも
後者は自己愛が強すぎてノンスマートでしょう。TL上の方の発言を借りれば「褒めて欲しい
だけなら創作なんてするな」と。
まぁ、流石にこの言い方は酷だと僕は思うのですが。
物語セカイ(で交流して)楽しむことが主眼の創作人さんとて多くいらっしゃいますから、
彼らまで含めて「自己満足乙」と履き捨ててしまうのは些かダーティというか同属嫌悪的な
どす黒さありきじゃないかというか……。

巡っているのだと思うのです。
創作者の「自分勝手」──作品を認めて欲しい心も、仲介者の「自分勝手」──売れるもの
が欲しいという本音も、消費者の「自分勝手」──俺の欲しいものを寄越せという欲望も。
誰もが根っこで少なからず「自分勝手」であり、それらのバランスを調整しているのが上下
関係だったり需給関係だったりすると思うのです(但し“お客様は神様ですだろ!”てめー
は駄目だ)。お互いそんなコロコロ変わる──し、逆に頑なでもある──感覚で喚き合った
所で詮無いんじゃないかと、そう考えてしまうのですよねぇ……。

だから別に「これしかない」で自縛自爆しなければいいのかな。創作者だけでなく、仲介者
も消費者も。少なくとも創作者“だけ”が折れなければ駄目だというヒエラルキーが今日の
常識がずっと続くようでは、そう遠くない将来、創作セカイという豊かさ自体が枯れ果てて
しまうような気がして。……実際、ウィンドウ越しにそうなるかもしれない同志達の嘆きを
みているから。
そう考えると──やはり商業価値至上主義とは、毒になりがちだなぁと思えます。
まぁ嫌儲なだけだと哂うならどうぞ。そういうイデオロギーだと言われてしまえば否定でき
ませんし……。
以前の雑記で芸術性と商業性は中々相容れない──ここで前者に己が入るかは置いておくと
しても──のかしらとぼやいていた気がします。ここでもまた、ぐるぐるとループしている
ようですね。ただ僕は既存の価値体系を否定したい「自分勝手」の持ち主なのか……。

少なくとも、僕は創作を“消耗品”にしたくないなぁと、ぼんやりとそこは思うのです。
それ以外にお前の意味を見出せるものがあるのか?
そんなに高尚なものをお前は作り出しているつもりか?
お前一人で何でも出来るなんて思うな──。
自分勝手。よく使う自嘲表現としての、高慢ではないのか。
でも、まぁいい。
自分勝手さは良くも悪くも皆おんなじだから。必要なら互いに必死に己が角を削りながら、
作り笑いを浮かべて握手をして、所謂オトナの処世術とすればいいのさと嘯けば。

醜悪だけど、だからこそ愛おしい。そう思えるように今日とて深淵を覗いてみる。
自分も含め、そんな奇々怪々なるココロに興味が尽きない。……そんな因果な人間だもの。

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  1. 2012/11/02(金) 11:30:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

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