気付けばここ数日頓に朝晩が涼──寒いくらいになりました。こんにちは、長月です。
つい一月前は残暑がいつ終わるんだろうと思ったり言っていた気がするのですが、いざ秋を
迎えてみるとぐんと時の移ろいを感じ、妙に懐かしくなったりしますね。
(まぁ実際にまた夏になれば「暑いよ~思考力が削られるよ~」となるんでしょうけど)
こうして繰り返し移ろいにしみじみとなるのも、ひとえに齢の成せる業なのでしょうか。
人も自然も、げに「常」は無いものですf(=_=;)
先日、連載(ユー録)の三十一章をUPしました(これで今月の目標は達成です)
そして今回の章を以って、第Ⅲ部も展開上その折り返しを迎えました。
加えて、あと二回ほど更新すればこの物語単体で100万文字を超えるらしいという事も判明
しており(なろうさんの累計文字算出より)、随分と遠い所まで来たなあと、よくまぁ続け
て来れたものだなぁと地味に感慨に耽っていたりなど。
これも、ぼつぼつと手に取って下さっている貴方のお陰であります。
この雑記の執筆時点で38000PV&3800人弱。この場で改めて御礼申し上げますm(_ _)m
相変わらずのんびり我が侭に、豆腐なカラダと相談しながらの創作活動ではありますが。
これまでの拙作とこれから先生まれるかもしれない作品達と、併せて手に取って頂ければ、
貴方の愉しみや思索の糧になればこれ幸いですφ(・_・;)
先日、小日記代わりに使っているツイッタのTLで、とある呟きを見かけました。
曰く『みんな違ってみんな良いってぬかした奴を沈めたい。現実逃避を正当化するな』
喧嘩になるので──友人の弁を借りれば「ネットは寡黙に限る(ROMで充分?)」──別段
反論的なリプを送る事もせず、いつも通り静観してTLの波に流しましたが、本心を打ち明け
ればしょんぼり(否げんなり)としました。
思えば、この類の『悪態』や『愚痴』的な呟きは日々ツイッタだけでなくネット全体、ひい
てはリアルの様々な場に溢れています。
とはいっても、斜に構えてみるのなら、別にそれ自体は何ら不思議ではなくて。
現実でも虚構でも人間とは内心に黒い感情を蓄えているものです。
やたらにそれらを吐き出すのはスマートではないと理性で思っていても、何処かで吐き出す
こと──ガス抜きをしなければ、間違いなく僕らは魂ごと腐食してしまうでしょう。病んで
しまうでしょう(実際、溜め込み過ぎ捌き切れずに身体を壊した一人ということもあって)
ただ……だからといってそういった現実を追認するのは、理想論者(哂)の端くれとして、
看過できない感情が渦巻くのも事実なのですよね。
インターネットが世に広まった時、その宣伝文句は大よそが“世界中の人々と繋がれる”事
であったと記憶しています。実際それは技術的にその通りになりました。
だけど、それ以上に蔓延しているのは──「憎悪」だと僕は思うのです。
ネットという基本的に公の場(と僕個人は認識しているのですが)において、吐き出される
無数の黒い感情。そこに共鳴し、或いは攻撃する別な声。
……こんな筈じゃなかった。
以前より、僕はネット住人らの言動を見るにつけてしばしば落胆させられたものです。
それが単に現実でもネットでも、結局は人間が介在しているのだから「悪癖」は消えない。
むしろ顕在化するツールを経てより顕著に手軽になっただけ──という分析はあっても。
少し前、沖縄にオスプレイ(米軍の新型輸送機)が配備されるという情報が上った時(いや
今も尚ですが)、ネット上ではその安全性について懸念の声が──それらを梃子にした反軍
隊イデオロギーが跋扈しました(しています)。
僕はファンタジー畑なのでミリタリ知識には疎く、ただニュース映像で見た飛行機とヘリを
足して二で割ったようなあの未知の姿に「これ墜ちない? 大丈夫?」と半眼になっていた
記憶があります。
ですが、実際それは“感覚的”なのであって。
後日自分で調べたりネット上のミリタリ畑の方々から情報を得るに、オスプレイは他の機種
に比べて飛び抜けて墜ちている(統計数値上という意味)訳ではないし、今配備を急いでい
るのは従来の機種が古くなっているのが大きいのだ──という事が分かりました。
(開発費用をたんまり掛けたのに今更退けないとか、某大国への対抗策とか、他にも当事者
らの思惑はあるのでしょうが……どうしても一般人には推測の域を出ませんからね)
……少し脱線しました。
肝心の、僕が今回言及したい事は、その過程でのやり取りです。
上記のような指摘を下さった方から、僕はこんな質問を受けました。
『長月さんは、どうして“軍アレルギー”の人達が生まれると思いますか?』と。
一応言っておきますが、僕はそういうアレルギー(思想信条)の持ち主ではありません。
ただ(部分的恣意的だとしても)報道で観る、いわゆる平和主義者──反軍隊思想の方々と
いうのは、どうにもアレルギーのように喚き疼き訴えているように、僕には見えて……。
なので、僕は暫し記憶と感情を整理してから、彼にこう答えました。
『多分ですが……彼らのような集団は“憎悪の連鎖”で生まれるのだと思います』と。
始めは実際に軍隊の蹂躙に、実害に遭った人々の痛みや怨嗟だったのでしょう。
しかしそれらが世代を越えて語り継がれ、その想いに共感した人々が大きく輪を作り、気が
付けばその反軍隊の想いが(あまり宜しくない意味で)イデオロギーと化していったのでは
なかろうかと。
……もし反軍隊な方がこの雑記を読んでいたら、もしかしてこの辺りで頭に血が上っている
のでしょうか? ですが少なくとも、上記のやり取りを交わした相手の方は僕の返答に得心
してくれたようで、今後ともそういう人達との対話を試みたいと話しておられました。
僕は思うのです。
何かを感じて言葉にする前、胸奥に湧いた想いそれ自体に正邪は無い筈だと。
だけど、実際にそれを言葉として口にした、ネットなどの媒体を通じて発言した瞬間、僕ら
の想いは押し並べて誰かに「裁かれる」ものなのだと。
だから、僕は『悪態』や『愚痴』を零されても、それよって気分を害した自分をその相手に
訴え怒ることは強く戒めています(貴方が想像力のある方なら、この応酬が如何に不毛なも
のかが分かると思います)。仮に責めるべきとしても、常に僕らの意識はは理性的でなけれ
ばなりません。その人格ではなく、そこに至った思考単体を問い返すべきだと考えます。
ですが……それは実際、理想論なのですよね。
ある程度ネット社会を知っている方なら容易に「ああ、あれね……」と思い起こせるかと思
いますが、実際のネット上では一旦誰かが「意見」すると、それに反応した無数の人々の眼
と「口撃」が何倍返しにもなって返って来ます。
仮にその意見が“理性的”であっても、返って来るレスポンスという名の攻撃は概して部分
的な拠り所でしかなく、何より“感情的”です。
(尤も、そんな傾向はリアルでもネットでも変わらないのでしょうが……)
しばしば、不安に駆られて仕方なくなります。
果たして僕らは──『議論』の出来る存在なのだろうか? どうにも昨今の人々は議論する
ことを『論破』や『説教』と吐き違えている──自分の主張を勝たせることに汲々としてい
るように思えてならなくて。間違いなく、そこには議論の末の「折衝」は無く、ただ電子の
海の弱肉強食が蔓延っているだけの有様で。
一介の文字書きとして、この傾向には強い危惧を感じています。
何かを語ろうとして叩き潰されるのが普通になってしまえば、そう遠くない将来、セカイは
悪い意味で沈黙を──無関心を美徳としてしまいます(現実問題として既に顕れている事例
も枚挙に暇がありませんが)。
それだけは、駄目です。言葉は想いを交し合うものであるのに、逆に縛り合い壊し合うもの
に為ってしまうのはあまりにも哀しすぎる。あまりにも窮屈過ぎる。
僕個人、物語の中に“悲劇”を込めることは珍しくありませんが、むしろ僕自身が貴方に汲
んで欲しいと願うのは、そんな悲劇を居た堪れない想いを現実のセカイに蔓延させて欲しく
ないがため──反面教師的な表現のつもりなのです。
物語の中には数多といても、きっと現実には稀有なもの。
それは、ディストピアと成った世界を救う“ヒーロー”なのだから。
Author:長岡壱月
(ながおか いつき)
創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)
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