日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)悪意雑考─理想的セカイに捧ぐ

流行り廃りは、作れる(陰謀論的な意味で)

やはりと言うべきか、先日の体調不良もまた繰り返す波間の一つに過ぎなかったようです。
(きっと無駄に)たっぷりと休養を取って回復しました。こんにちは、長月です。

加えてこの良い波に乗り連載(ユー録)の続編執筆にも着手、ちょうど先刻執筆稿が書き上
がりをみましたヽ(・ω・)ノ 感覚的には久しぶり──実際には前回から二週間程しか経ってい
ないのですが──という事もあり、分量は前章に比べると減っていますが。
衰えが表に表れたのか、或いは単に当章のプロットが淡白に過ぎたのか。
まぁ加筆するかどうかも含め、例の如くざざっと推敲を走らせてからUPする予定です。
今週末には更新できるようにしますので、引き続きまったりと(生温かい眼)でお待ち頂け
ればと思いますm(_ _)m

しかし……こうして七転八倒しながら物書きをしていても、時の流れというか世間様の移ろ
い振りが早いの何のってf(=_=;)
自分は反面教師?的な意図でわざと歪なセカイ、人物達を描いているつもりですが、現実の
世界の姿というのはそんな空想すら嘲笑うほどに酷いというか、きな臭さ全開で突き進んで
いるというか……。まぁ滅びの道しかないというのなら、それも人が皆々で引き受けて然る
べきなのかもなあとは思ってますけど。

真実は小説よりも奇なり、とはよく云ったもので。
冗談にして笑い飛ばせない程の悪世というのが、何とも歯痒い所でありますが(;=_=)φ


ネット民の方を中心に既に知っている方は少なからずと思いますが、以前より方々で批判の
ある『人権救済法案』がこの度閣議決定されたようです。
知らない方はググって下さい。間違いなくテレビなどの大手メディアでは露出させていない
話題ですので(それがまた今日のマスゴミさを示しているんですが)
──まぁそれで終わってしまってはこの雑記も終了してしまいますので、ざっくりと僕なり
の情報と解釈でよければ。
この法案は「特定の者」の「人権」を「侵害する行為」を専門の委員会で調査し、その結果
人権侵害と認められると告発や調停・仲裁といった措置が取られる……という内容です。
別な言い方をすれば“公正取引委員会の人権版”みたいなものですね。それだけの強い権限
が新設される「人権委員会」なる機関に与えられる訳です。

実際、大津のいじめ自殺など人権を踏み躙る事件は昨今後を絶ちません。擁護・救済の為に
より積極的に動くというのは、それ自体はきっと今後必要な政治的アクションである事は僕
も否定はしません。
ですが……この法案が問題とされている最大の点は、そんな強い権限を与えられる同委員会
を規定する人権侵害の定義が酷く曖昧なままだということに尽きます。
『特定の者の人権を侵害する行為』──これ、実際の所何も定義していないに等しい文言だ
とは思いませんか? 方々から批判される際の大きな根拠は、この「曖昧さ」にあります。
このままでは運用(権力)側の恣意的な解釈を許すことになり、言論統制や新たな人権侵害
を招きかねないとされているのです。
(例えば貴方を良く思わない誰かが「私の権利を侵害した!」と委員会に訴え、それがこの
曖昧な運用の中で認定されてしまえば、貴方が謂われなく牢屋送りになりかねないのです。
実際にそうならずとも、いつそんな“密告”がされるか分からないという萎縮が言論の自由
を奪うこと──人権の剥奪に為る危険性を孕んでいる……という訳です)
……とはいえ、今回の雑記で僕が言いたいのはこの法案への糾弾という訳ではありません。
修正・廃案に追い込む力もなければ、法学の専門家の知識には及びません。……何よりそう
いった“闘争”に我先と熱を上げること自体、僕はあまり宜しく思っていません。
個人的な興味関心。
それは『何故、彼らはこんな法案を作りたがるのだろう?』という分析欲求なのです。

某政権与党になってから、或いはそれよりも前から、こうした悪法──あたかも提案者側の
感情(イデオロギー)を満足させたいが為に推し進めるパワーゲームの結実──は枚挙に暇
がありません。その度に僕らは戸惑い、反発し、何度となく苦渋を呑んできました。
そんな、ある意味諸行無常というか虚しい繰り返しを観ていて、思うのです。
ただ個々のパワーゲームに互いが汲々とするのではなく、もっと根本的な在り方から僕らは
改めなければならないのではないか?と。
先日とあるフォロワーさんと、人権法案を憂う内容を交えたやり取りがありました。
曰く「力ある側からの言い掛かり(偏見?)が怖い」「この先、どんどん自分達は何も言え
なくなるんじゃないか」等々。
……既に侵食は進んでいるのですよね。多数派に居座るべく、只管少数派(異端者)を攻撃
し続ける、現在社会の果てない殲滅戦は。
何処の国とは言いませんが「此処は俺の物だ!」と喚き散らし、過激な暴力に打って出て、
両者を分ける“境界線”をいとも容易く飛び越えてみせる──そんな事象が哀しいかなもう
珍しいものにならなくなっている昨今。
宗教、政治、民族、その他諸々のイデオロギーと言えそうなもの。
何故そこまでして彼らは自分の主張(価値観)を押し付けたがるのでしょう? 何故そこま
でして自分の価値観が他者に及ばないと気が済まないのでしょう?
“境界線”とは、互いにしゃしゃり出て面倒を起こさない為の遵守すべき可視化された領分
であると僕は考えます。……なのにその線引きを巡って争うようでは、本末転倒です。

おそらく、僕のような徹底的に「棲み分けようぜ」的論は理想論なのでしょう。
現実は何か一つ“靴下に空いた穴”を見つければ、ここぞとばかりに誰かがそれらを言質に
揚げ足を取りたがる──攻撃したがる。更に場合によってはその勢いのまま「嫌いなものに
は蓋をする(規制する)」方へと、世の中に舵を切らせるのですから。

『俺の好きなセカイが欲しいんだよ!』

そんな心理は分からなくもないです。
他の誰かにとってはきっと、僕のようなものの見方は“不快”でしょうから。
……正義というのは、所詮そんなもので。
結局の所、語る者の匙加減──如何にそれっぽい理屈を捏ねるかという部分があって。
だけど、そんな感情論ありきをホイホイと許していては、争いは間違いなく無くならない。

じゃあ「もういち抜けた」と距離を取ってしまえばいいじゃないか──。
そういった衝動やらご意見はありますし、ご尤もです。むしろそれが所謂“大人な処世術”
なのでしょうね。
だけど……僕はその選択を出来そうにありません。したくないのです。
確かに争いの渦中の中でもがいても何か僕に出来る訳じゃない。でもだからと言って彼らの
ぶつかり合いを全て「白けた眼」で哂ったり「無関心」を装ったり……或いは「自分の生活
だけに汲々」として己のセカイを狭めるような真似は、間接的に人間のセカイ全体を殺して
いるようなものだと僕は考えています。
“所詮は喚き続けた者勝ち”だったり“先に退いた方が負け”というのは、理不尽だから。
成すべきは悪意──己の感情を宥めるだけの目的──ではなく、自分とは別の「良き倫理」
を拠り所にしたものでなければ。
それが理想論だと哂われても……此処は譲れません。
そうでなければ、その“改革”はきっと只の“暴挙”に化ける筈です。そう少なからぬ人々
に印象を与えてしまったからこそ、長い歴史の中、多くの変革の試みは頓挫したのではない
かと思うのです。

偏った想いは、きっとお互い様。
AがいてBがいてCがいて──それぞれが自分の利害を持っている。
だけどその本質を隠して「公正中立」を謳う事こそ、僕は最大級の悪意だと考えます。
違っている。それぞれに思惑がある。それらを皆に詳らかにした上で、前提として踏まえた
上で、あとは個々人の選択に委ねる──。
人が自由であること、寛容であることは、きっとそういう事ではないかと。
(前置部で「選んだ道が滅びなら、それもまた受け入れるべき」と述べたのはそれ故です。
勿論「嫌だ!絶対に抗って生き延びるんだ!」という選択を取り直すならまた良しですが)

言葉は色んなセカイを創ります。
小説も然り、漫画も然り、紡げばそこには色んな可能性がある。
だからそんな言の葉を“悪意(分かっているのに敢えて推し進めること:法学的意味)”で
以って弄び、そうした可能性を無慮にもぎ取ることは……一介の創作人として僕は許せない
と思う。これもまた感情論──ありきの屁理屈だと言われても、これが僕の本心で。

きっと届きはしないんだろうけど。きっと哂われているだけなんだろうけど。
このセカイの力有る方達よ。どうか……言葉でセカイを壊さないで。

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  1. 2012/09/20(木) 22:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止します。

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