日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)ココロとカラダの天秤模様

折角鰻を食べたというのに、夏バテしてたら世話ないですな(挨拶)
夏本番がやって参りましたね。思考力を体力をガリガリ削がれる今日この頃_(:3 」∠)_
皆さんは如何に涼を取っているのでしょうか……? こんにちは、長月です。

先日、連載の二十七章をUPしました。今週分の週刊三題もUP済みです。
そして遂に、このブログでの記事総数が200件を越えた瞬間でもありました。
“とにかく質を磨くには先ず量だ”と、何とか──豆腐ボディに四苦八苦しながらも文章を
コンスタントに書く習慣を心がけて早四ヶ月(三題を始めたのが今年の四月からなので)に
迫ろうとしています。
……さてはて。拙作ばかりではありますが、自分の筆力は高まったのでしょうか?
何よりも、自分の創造(想像)力や物事への感性は以前よりも磨かれたのでしょうか?
キロバイト──文字数だけで言えば、実は既に100万字はとうに越しています(ユー録だけ
でも現在83万字、以前の長編系が平均20万字なので、ほぼ確定事項です)。
だけども、ここ暫く我が身に圧し掛かってくるのは、そんな数値的な「達成感」以上に
「不安」であるように感じられてならないのですよね……φ(=_=;)

もっと創りたい。だけど、創造的感性は求めても求めても足りないと痛感するばかり。
もっと創りたい。だけど、思考力を含めて現実の自分という肉体は衰えていくばかり。

歳月が容赦なく過ぎ往くものだからというのも勿論ありますが、やはり己が病身なるを強く
悔やむところは否めませんね。
まぁ、かといって始めから健康な(つよい)自分で在ったとしても今のような創作ができて
いるとも限りませんし、何よりここまで創る営みに我が身を寄せていなかったかもしれない
と思うのですが……。

──嗚呼、歳喰ったなぁorz(結局そこかよ)


つい先日、友人が以下のような旨の嘆きを呟いていました。
『最近の奴は見た目だけ大人のガキが多過ぎる』
『パソコンや携帯ばっかり見て人と話さないからこうなってるんだろうか』
一読する限りは、それ自体はもう食傷と言って差し支えない言説です。実際にそういう節が
現代人にはあるとみて決して“間違っている”訳でもないのでしょう(少なくとも今の世の
中が正常だと考えている人は何処にも──いや、いつの時代もいない訳で……)
ただ、ここだけでは本音を漏らしてみようと思います。
……ショックでした。
勿論それが僕のことを指している訳でないことは百も承知です。
ですが、実際に今の自分が“パソコンばかりで他人と話している”身であり、何よりも長く
顔を合わせていない彼がそうした世間様の色に染まってしまって随分と遠くに行ってしまっ
たのだなぁと(酷く身勝手な感慨ですが)感じてしまったのです。

ですが、と僕は思うのです。
先ず第一に、上記のような言説はあくまで一側面に過ぎないこと。
もう一つは果たして彼(ら)が是とするような見た目相応の大人──ガジェットに現を抜か
すことなく“強く”生きている(ことが前提であるかのような)現代市民という者が、一体
どれだけ実際にいるのだろうか?と。
確かに「ガキ」な人というのは、昨今の巷に溢れているのでしょう。彼らはしばしば世間を
騒がせる“いけ好かない奴”として登場します。
それでも……それでもです。
少なくとも僕個人は、そんな彼らを哂うことは“正義”ではないと考えています。
自身が昔身体を壊して以来「普通」でないからという負い目もあるのでしょう。そしてそれ
以上に、僕らは『そうした人間(クズ)を育ててしまった責任』をとかく別の誰かに擦り付
けることに躍起になっていはしまいか? そんな思いを抱くのですよね。

実際、法的に罰せられるのは(べきは)罪を犯した個人の行為と、そこに至ってもいいと判
断したその価値観です(法律学科にいた頃の知識ですので、あくまで狭義ですが)。
でも、僕個人は罪悪の何もかもを人一人に投げつけていいものかと考えてしまう側で。
ご存知の通り、今も尚、大津中の苛め自殺の件は「炎上」を続けています。
保身と隠蔽を続ける学校関係者側、加害側である事を恥じず自分達の権利を主張する者達。
そしてそんな彼らを“正義”と称して「袋叩き」にする──苛める世論。
罪と罰の原型は、社会秩序(コスモス)から穢れたものをクレンズする行為であったと自分
は以前の雑記などでも言及してきました。そしてその歴史はもう変えようがありません。
それでも──やはり今でも考え続けてしまう。考え直してしまうのです。

“咎められるべきは、本当に彼ら「だけ」なのか?”

理想的(前提)を以ってそれから逸脱した人間を悪とし、クレンズする。
そのサイクルに加担することは……咎ではないのだろうかと。
「つまりお前は加害者側(わるいやつ)に肩入れするんだな?」──違う。そうじゃない。
僕はただ、そういった「弱さ」を袋叩きにする正義感もまた「弱さ」ではないのかと、そう
問い掛けてみているだけで──。

こうして、実際に病身であるからこそ僕は分かる気がするのです。
心も体も「正常」であることは、どんなに素晴らしく……希少であることか。
なのに、ちょっと変だ──要するに自分達にとって不快だったり都合が悪い──からという
理由だけで詰る・脅す・貶す。或いは、物理的に痛めつける。それを何の「悪」とも思わな
い風潮が……僕には恐ろしく感じてならなくて。

きっと、連鎖する筈だ。
悔しいけど、白(ひかり)よりも黒(やみ)で塗り潰す方がよっぽど強力なのだ。
理由は様々でここで言葉を尽くせる筈もないが、人々に「クズ」呼ばわりされるに至った者
の原点はもっと以前にあった筈だ。性善説……とまでは言わないが、それこそ「悪」に足を
突っ込んでいく契機となった誰かや何かがいた筈だと思うのだ。
その誘惑に負けた「弱さ」自体を詰るのはまだよかれとしても。
だがそれはあくまで実害が出てからの──法の裁きの仕事であると思う。或いはその前段階
で彼の者の同心円上にいる者達が果たす(果たされる)べき責務ではないかと思う。
いわんや、それまで全く接点のなかった人間が突然しゃしゃり出てきて“説教”を叩きつけ
るような謂われは、十中八九ない。
そもそも外野から「燃やす」ことで、彼の者らに何の光明が得られるのだろう?
要らぬ誤解、曲解、罵倒。それらは無関心に匹敵する、彼らの心身に対する猛毒だと思う。
持たぬに越したことはないが……憎み合うのは、せめて当事者同士だけにすべきだと思う。

一度壊れた者だから、言いたい。
僕らは……そんなに“強く”はないんだよ、と。皆が本質的に“悪人”なんだ。
だけどその弱さを、厚顔の下に隠して虚勢を張ることを良しとするのではなくて。
だからこそそんな弱さと常に向き合って、「これは善いことか?」と問う心を養いたくて。
故に、僕は紡ぎたい──創り続けたいと思うのだろう。
得(金銭営利や私欲愉悦の類)は捨てても、徳(善き倫理)だけは捨てない在り方を。
もうこれ以上、そんな繰り返しの末に他の誰かが壊れてゆくのが……辛いから。

まだまだ思考は(現在進行形で)ぐちゃぐちゃしている。申し訳ない。
そして「答え」はきっと、一生固まることはないのだろう。
だから他人を叩いている(所謂「正義感」を誇示している)方が……楽ではあるのだろう。
それでも──やっぱり僕は、そんな営みに与したくない。してはならぬと自戒する。

誰かのココロとカラダの天秤に、自ら重石と為って飛び込むなんて。

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  1. 2012/07/25(水) 23:30:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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