日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)言葉のチカラ、もっと欲しくて

豪雨→猛暑→豪雨→猛暑→(ry \(^o^)/
梅雨時とはいえ身体がしんどいです。というか眠いです_(:3 」∠)_ジカンモッタイナイ

執筆再開から三日が経ちました。安定のスーパー試行錯誤タイムが続いていますφ(・_・;)
文章を起こす。ただその一点に関してだけは割とすぐに勘が取り戻せている──これも日頃
の(無駄に注力している)コンスタントな書き物のお陰か──ようなのですが、それと文章
が持つクオリティはまた別問題でして……。
とかく自分の場合、一文一文がゴテゴテし過ぎな気がしますね。
レポートの類なら兎も角、小説という態であれば「読む際のリズム」は少なからず読者さん
が抱く評価に対し大きなファクターになると思っています。要するに読みやすいか否か、と
いう印象に影響する訳です。
なのに、自分の書く文章はどうなんだろう? しばしば疑心暗鬼になってしまいます。
執筆中からもそうなのですが、やはり相変わらず「硬い」「長い」「臭い」の三拍子が揃っ
てしまう長月クオリティ。三人称(情景描写)かと思えばはたと一人称(心情描写)に変わ
っていたり、或いはその逆パターンも然り。一応文章内でスイッチ切り替えの示唆は含ませ
ているつもりなのですが……果たしてどれだけ功を奏しているやら。

もっと砕いた(読み手に優しい)文章を書けないものか。
もっと冗長ではなく凝縮された言の葉で想いを伝えられないものか。
「文系は一を十にする」とは云ったものですが、試行錯誤は果てないようで……φ(=_=;)


先日、物書き仲間さんとのやり取りがありました。
曰く自分の文章に(ひいては自分自身に)自信がない。情景描写ばかりでは単調だし、かと
いって心情描写──フォーカスを当てた登場人物の独白を連ねるだけではウザがられるだけ
ではないか? そんな、物書きにとっては痛いほど分かってしまう悩みで……。

僕自身も、しばしば分からなくなるのですよね。
キャラクタの想いを独白する──ひいてはそこに筆者自身の思考を込める──ことが、果た
してどれだけの読者さんに“求められている”営みなのか。
万人に受ける物語とは往々にして八方美人的で当たり障りのない無難なものにしかならない
(それでいい。売れればいいんだと考えられる、割り切れるのなら苦労はしませんが……)
とはいえ、かといって「一方的な」独白を押し込めば作品の“個性”になるとも考え難い。
その彼へのレスポンスにも言及したことなのですが、
・心情描写だから悪い。情景描写だから良いという一義的な捉え方ではない。
・心を砕くべきはそのシーンを“如何描きたいか”という、技巧の選択と切替えでは?
・一方的独白をウザいと思われるのは、単に分量だけでなくキャラと読者の相性もある。
・全(情景)があるから個(心情)が成り立ち、個があるから全が引き立つ。……難しい。
等々と、僕は自分なりの“回答”を精一杯返したつもりです。
基本自分の文章は「情景描写→フォーカスを当てた人物の心情描写による補完→情景描写」
という折衷型もとい“半端”型(短編を書くと逆パターンなことも多いのですが)ではない
かとの自覚で以って往き進んでいます。
なので彼の「不安」は痛いほど分かりました。
故に彼が抱く劣等感の出自も、自身の軌跡と重ね合わさり、他人事には思えなかった。

彼の言葉を借りれば、僕らは『外部(自分以外の思索対象?)を想像の中で復讐することで
自分の存在意義を造る卑怯者』だと云います。
これは僕なりの解釈ですが……怖いのだと思うのです。
一方的(とも取られかねない)キャラを世界観を通じた独白(せっきょう)に酔いつつも、
それと同時にそうした営みを独善的だと誹られる可能性に怯える二面性。
故にか、彼は自身を“屑的人間”だと表現していました。
だけど……だけど、僕は「違う」と思った。思ったのだけど、伝えられなかった。
それ故にこうして筆を取り、文面を割き、僕は今回この雑記をしたためている。
先ずその言い回しの原典であるニーチェ自身、最期には発狂している──彼の理屈で言えば
この巨匠もまた“負け”たのであり、そんな彼の言葉を引き合いにして自分を卑下し過ぎる
必要性はないと思ったのです。
──そして何よりも、僕自身があの時心の中で大きく頭を振っていた。

『屑的人間に、こうして話して貰える事自体が非常に有難く感じる限りです』

違う……。僕は……そんな大それた人間なんかじゃないんだ。
むしろ僕の方が、逃げて逃げてその末に身体を壊し、ろくに稼げなくなった屑なのに。
下手の横好きな思索バカで、肩さ長さ臭さの抜けぬ独り善がりな物書きで、何より貴方の悩
みの声を聞いて話を聞いている──その瞬間に自分が何処となく“上から目線”で“諭す”
言葉を吐きやがる、そんなエゴイストな狭量者で……。
百四十字(※ツイッタの一レス辺りの制限文字数)では伝え切れなかった。
何よりもそんなことを彼に吐露した所で、彼が抱える負担が無駄に膨らんでしまうと(経験
則的に)分かっていたから、堂々巡りな欝ループになるだけだから、返せなかった。
だからといって、こうして自分の領域(ブログ)でつらつらと言い訳を並べるのはそれこそ
「卑怯」ではないかという思いは確かにある。だけど……黙ったままじゃいられなかった。

僕は自覚がある。自分の紡ぐ言葉や思想、物語が「理想論」であることを。
中には“理想を語ってくれる人がいないと世の中は進歩しない。ホッとする”と仰ってくれ
る方もいるけれど、それでもやっぱり、僕は己の言の葉の無力さを感じることが多い。
今回だってそうなのだ。
彼は悩んでいた。不安に苛まれていた。
そのさまに僕は思わず声を掛けたけれど……じゃあ果たして、彼にとって僕の紡いだ言葉は
どれだけの一助になれたのだろう? 自覚するほどのエゴ──相手の苦しさを知りえても尚
“笑っていて欲しいと願う図々しさ”を秘めて語り掛けていたのだ。一体どれだけの真の誠
が僕の中に存在し、仮に在ったとして彼に届いたのだろうか?と。

そもそも、この“理想的誠意”すら、実はそれこそ現実味のない理想論なのかもしれない。
だとしたら、僕はこれまでどれだけの「虚」を吐いてきたのか……。

しばしば、否ここ最近特に僕は思わされてしまう。言葉の奇麗さ(チカラ)その無力さを。
現実に目を遣ってみれば、そこかしこで想いを喧伝し、相手を“理解”し合おうとするより
も先ず“打倒”することにばかり執心するさまが散見される。
げんなりだ。もっと理知的に、建設的な議論が深まらないものなのか。
少なくともああして自分達の「敵」を叩き合っているままでは“議論”は──僕は決して巷
の“喧嘩”を議論とは呼ばない──どだい育ちはしない。その意味では、政治家も国民も実
は同レベル(勿論、皮肉的意味で)なのだろうなぁと思う。
せめて建設的議論の為の大きなフリースペースがあれば、などとの夢想もあります。
あわよくばそこに“利権ありき(ポジショントーク)”な論者達のバックグラウンドも徹底
的に開示された上で意見を交わして欲しいな等とも。
少なくとも──利権自体の善悪は置くとしても──そういった“様々な視点”があることを
“知る(認識する)”だけでも、そこから一考し直せるだけでも、まだ多少は牛歩であって
も、人々にとって「進歩」自体にはなりえるのではないかと思うから。
(往々にして今は己の主張を前提に他の意見を勝手にフィルター掛けしている節がある故)

改めて、自分が可笑しくなる。
自分一人で世の中を云々などとは到底無理があるとしても、画面の向こうにいるいち個人を
濁らせる暗闇すら照らせないで、何が理想論者だ。何が人を描く物書きだ。

……足りない。到底足りない。
もっともっと、言の葉を磨き上げなければ。
創作中毒を標榜するのなら、もっともっと只管に、その営みを究めてみせろ。
他人(ひと)に笑っていて欲しいなどとのたまえる資格は、そのずっと先にある筈だ。

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  1. 2012/07/04(水) 17:30:00|
  2. 【雑記帳】
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

ファンタジーを書く物書きにとっては堅苦しさだとか臭さってのは、必要なもんだと私は思います。
自分の場合はファンタジーはファンタジーでも、それが西洋ではなくアジア圏の日本という小国に限定されるので、気色は違いますが、まあ概ね同じじゃあないかなぁ、と思いますw
主ジャンルは和風ファンタジーだとか伝奇だとか名乗ってますし、やはり説明は長ったらしくなってしまいますねw

私が会議に参加していた時も、何度も言ったことかもしれませんが……私が何よりも大切にしている、大切にしたいのは【個性】です。
同時にその個性を伸ばしていきたいと考えてもいます。

私から見ると、かの鳩里さんはかなり完成された【個性】をお持ちだと思います。

長岡さんも自身の【個性】を見つけ、それを伸ばしてみては如何でしょう。
  1. 2012/07/04(水) 23:11:23 |
  2. URL |
  3. シゲ #-
  4. [ 編集 ]

お~シゲさんお久しゅう。お元気ですか?(´∀`)ノ レスポンスありがとうございます。

個性、ですか。中々難しくも避けては通れない関門ではありますねぇf(=_=;)
自分なりの文章というものは──多分思索をぶっ込むという形で──ない訳ではないです。
だけど、果たしてそれが個性と呼べるほどに昇華されているかというと、僕個人筆者本人だけ
では判じ難い性質がありますし……。

究理さんレベルの個性(´・ω・)
むしろ自分は“突き抜けない”というか“中庸さ”を目指しちゃう節があるので;
本当、課題の発見は尽きませんね。今後とも只々精進あるのみですφ(・_・;)
  1. 2012/07/04(水) 23:33:55 |
  2. URL |
  3. 長月 #oOZ748FU
  4. [ 編集 ]

うっすうっす、こちらでは初めましてです。

雑記を拝見する度に思うことですが、本当に長月さんはお優しいですね。

私はその彼では無いので、想像でしか回答出来ませんが、
多分、長月さんのその態度は、彼の救いになったのでは無いかと。

あくまでも私の場合ですが、周りに意見を求める時、ぶっちゃけ正しい意見なんかいらんのです。結局は自分で導き出した答えでないと自分が納得出来ないので。

ただ、親身になって考えてくれる人が居ることがわかれば、とんでもなく救われるのです。例えその人が提示してくれた答えが自分の答えと違っていたとしても、時間を割いてくれただけで嬉しいのです。

上手く言えませんが、ドラマ的な素晴らしい回答が出来なかったとしても、案外簡単に他人は救えると思います。つーわけで、気に病む必要は欠片もありません多分。

そして、何やらシゲさんと個性云々のお話をしておられましたが、私には長月さんもよっぽど素敵な個性をお持ちの様に見えます。

理想論だエゴイストだ何だとご自分を卑下されて居ますが、今の世の中でその理想を捨てずに持っていられる方は中々居ないと思います。付け焼刃の善人根性では、アッサリ剥がれ落ちてしまいます。

大抵の人が捨て置いてしまう考えを持っていられると言うのは、とても素敵で魅力的な個性では?

長月さんはしばしばご自分にとって許せないエゴイズムに悩まされている様ですが、端から見てる分にはンなもん限りなく些細に見えるぐらい、そのエゴを補って余り有る個性をお持ちのように見えます。

長々と、それこそ小娘が上から目線で語ってしまいました。とにかく、長月さんはご自分が思っている以上に、確実に周りを救っていると思うのです。つーわけで、あまり悲観的にならないよう。

つって、それこそ私の意見も「他人の意見」です。長月さんご自身の回答を組み立てる際の参考程度にでもなれば幸いです。

ほんだば今日も一日お疲れ様でしたー
  1. 2012/07/05(木) 19:46:42 |
  2. URL |
  3. じー #2xgKm2Pk
  4. [ 編集 ]

(;ω;) むしろそのレスポンスで救われるのですよ。ありがとうございます……。

うぅむ、やはり第三者の眼からは謙遜を通り越して卑下に映るんですねぇ。とはいえ長年染み付いた
性分なもので、天狗になるのを恐れ戒めしてきた結果がこのクオリティなのですf(=▽=;)
じぃさんが仰るように、本当に僕の言葉が誰かを支えられるものであれたなら、それこそ拙作云々
以前に幸いなことだと思います。
理想論やエゴが起源であっても、此処に至った気持ちは大事にしたい。それだけはホンモノです。
あわよくばその輪が世の中の皆に拡がっていけばいいなあ……というのは、如何せん高望みなの
でしょうけども;

お互い色々煩うことはありましょうが、可能な限り善き芯を築き実践して往きたいものですね。

  1. 2012/07/05(木) 23:20:29 |
  2. URL |
  3. 長月 #oOZ748FU
  4. [ 編集 ]

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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止します。

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