日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)物差しを問うてみる

ジューンブライドって云うけれど、マッリジブルーって言葉もあるよね(真顔)
そろそろ夜に開かれるのは蛙達の合唱会、六月になりましたねこんにちは。実は以前結婚式
に出席経験があったりする長月です。

先日、連載の二十四章をUPしました。宜しければなろうさん共々一読下さいm(_ _)m
そして遂に、次回の更新(二十五章)を以って、現在の第Ⅱ部『皇国(トナン)再燃』編が
完結する予定となっています。プロットの細部を詰めつつ、今月中旬くらいにはUPできれば
と思っています(というか、今回のUPも先月中に間に合わないとか言っていたのに……^^;)
うん……。何というべきか感慨深いものがあります。
拙作ながら、これもひとえに手に取って下さる読者さん達のお陰でしょう。
ユー録の世界観自体は結構以前より温めていたものとはいえ、こうして形にしてゆけること
は創作者として喜ばしい限りです。
次章のUPを済ませれば、早速続編──第Ⅲ部のプロット作成に掛かるつもりでいます。
(細部は詰めていない状態ですが、部の冒頭やエンドマーク等々は立案進行中であります)
故に二十六章以降は少々間が空くかと思いますが、ご了承頂ければとφ(=_=)<キリッ


このように、何度目とも知れぬ体調不良の波を越えて、今僕は幸福です(創充的に)。
第Ⅱ部にエンドマークを付けることができれば、ユー録がようやく自分の看板作になるのか
なぁ……? などと、妄想だけはアイキャンフライ状態。これだから創作は止められない。
(尤も代表作──作品セカイへの評価を下すのは作者ではなく、読者であろうものですが)

でも、一方でやはり気になる要素は尽きません。
特にその中でも『作品セカイが独り善がりになっていないか?』という自問自答・怪訝の眼
は僕自身、拭っても拭ってもこれからも消えないものなのだろうなぁと思っています。
なまじ今回の『皇国再燃』編は、とある国の内乱を主軸に描かれています。
故にそこには争い合うAとB(或いはC、D、E……)が存在する訳で、そんな作中の状況
を作り出している僕(さくしゃ)は、そこに何かしらの“主張(思い)”を込めてしまって
いる筈なのです(それは何も僕個人の創作者に限ったことではないのでしょうが……)。

『安易な勧善懲悪に走っていないのが良いと思います』
なろうさんの方で、嬉しくもそんな感想を頂いたこともあります(多謝)
だけどもそのお一人の弁を以って、もうこのままフルアクセル……という訳にもいかないの
でしょう。こう表現すると言い方が悪いかもしれませんが、そうした眼もまた一つであり、
また別の読者さんの眼には僕の思いが「鼻持ちならない」と映っている可能性だって十二分
にあるのです(何せ、自覚のある程の理想論を吐いてる人間ですのでね……)。
しばしば自分に問いかけ、そして哂ってみせることではあるのですが、どうにも自分の創作
は思索──説教的な性格が強いと思うのですよね。
一応、僕個人の価値観を押し付けることをしないように気を付けているつもりなのですが、
やはり著すというのは多かれ少なかれ自己顕示欲の表れでもあって……。今は特にトラブル
はなくとも、このディスプレイ──ネットの海の向こうの何処かで歯軋りをしながら憤って
不快を禁じ得ない方がいるかもしれないと思うと、加えもっと僕自身、エンターテイメント
な創作色を身に付けるべきではないかと、折に触れてビクビクしていたりします。
(とはいえ、八方美人的に創作するのは現実的には不可能。言葉にする、創作物とすること
自体がイエスとノー(そして大多数のグレー)を作ることでもある訳なのですが)

実際、創作──概してサブカル畑に対する人々の眼もそれぞれでありましょう。
僕のように特に抵抗なく(流石にリョナやグロ等は苦手ですが……)受け入れ、むしろ一緒
になって愉しみ創り出す一人となっている人間もいれば、一方でそうしたサブカル的な娯楽
産業があること自体を毛嫌いしている人間も大勢おられます(まぁ一般大衆において多数派
とはいえないとされてきたからこそ“サブ”カルチャー扱いだった訳ですけど)。
特に、所謂「オタクコンテンツ」への忌避・拒絶感情は、ある人にはそれはもう強烈で。
しばしばネット上でそういった“アンチヲタク”的な書き込みが(その全てが本気かという
と怪しい所ではあるにせよ)行われ、それに対するヲタク層ユーザーのバッシングが沸き起
こる。或いは逆にヲタク層(とは限らない?)への“一般人”へのバッシングがはたと発生
する──そんな叩き合いは最早ネット上での恒例行事の一つになっている向きもあります。

個人的には「別にそこまで叩かずに放っておいてくれよ……。まぁサブカルという領分を越
えて来てる不手際は認めるけれど、だからってそれは何もこのクラスタに限らないし……」
などとヲタク側を擁護したり、嘆息をついてみたり。
ですがある時、某フォロワーさんが呟いた見解に僕は「おぉ……」と膝を打ったのでした。

『アイドルやアニメオタクを毛嫌いしてる人達への反論として「人間何かしらのオタク」的
な事を良く聞くけど、それは違うと思うんだよね。ああいう人達はその趣味が性欲と直結し
てるのが気持ち悪いんだよ。釣りやサッカーは性欲と繋げる人なんて殆どいないだろうし』

なるほど。性欲か(白目)
此処で何ぉ!?とムキになるか、納得してしまうかで脳内議論の行く末が決まる訳ですが、
幸い自分は後者でしたね。
なるほどよくある反ヲタ的主張は(露骨な)性的なものへの嫌悪感から来ているのか。
実際、この畑にはあざとい色物は多数内包されている訳で、一理はあるなと思いましたね。
……ただ、この見方も決して全てじゃないと思うのです。何というか(反ヲタにけしからん
と反発する側も含めて)狭量だと。
何が好きか、何が嫌いか。そうした価値観なんてどだい人間が違えば同じようにバラバラで
あるのが普通な筈です。そこに自分の側の価値観を押し当てようとすること自体、根本的に
ナンセンスなのではないかと、そう僕は思うのですよね……。
個々人の“信仰”には、別にとやかく言うつもりはないのです。それぞれの内面で大事にし
ていてくれればいい。ただそれを安易に「外」に持ち出せば大抵トラブルの種になるぞと。
それに“テクノロジーは軍事とエロから興る”なんて云いますからねぇ(←台無しだわ)

さて……。ここで「信仰」という表現を使ったので、少しとある御仁から引用をして今回の
雑記のまとめに入ろうと思います。
その方は、宗教評論家のひろさちや氏です。主に仏教解説などをしている方ですね。
彼はその著書の中で、こんな表現を使っています。

『人が使うのは“ごむ紐の物差し”』
『仏が使うのは“目盛りのない物差し”』

要するに、人間というのは自分の価値観で以って他者という対象を如何様にも解釈(曲解)
して捉えてしまう存在であり、仏(神様)の教えはそれを戒め、目盛りのない──即ち他を
“測らない”心を持とうという論旨です。「皆違って皆いい」的な意味合いでしょうか。

先のフォロワーさんの発言を見、今こうして自分なりの創作活動を続けていく中で思い返し
ていることは、何よりもその自分の価値観(ややもすれば悪い意味で“信仰”となるもの)
を創作を通して他者に押し付けてはいないか? ということなのです。
以前の雑記にも自戒を込めてしたためた記憶がありますが、あくまで僕ら創作人が著すのは
世にごまんとある価値観のごく一部を「示した」だけであるべきで、それから後の取捨選択
は読者さんの側の自由裁量であるべきなのだと。そして……その選んだ価値を、互いに踏み
荒らさずに生きてゆくことなのだと、僕は考えます。
創作で得られる糧とは何も争いを教唆するものではない(啓蒙書などはともかくですが)。
何よりもその後という生の時間をを歩んでゆける、その力に少しでもなれたなら……という
願いも込められているのですから。

とかく僕らは各々の「物差し」を絶対視し過ぎているのではないでしょうか。
比べるべきは他者との優劣ではなく、多様であること、その認識を得る喜びや自己改善にこ
そ役立てるべき──いや、そうした方が建設的で平和だろうなぁと思うのです。

もう一度、問い掛けておきましょう。
貴方の価値観(ものさし)、本当に“正しい”ことですか? 本当に唯一の解ですか?
どうか寛容を忘れないで下さい。僕もまた、決して独り善がりにならない創作者でいたいと
強く願い、留意を続けていこうと思います。

……勿論、こんな僕の思いもまた「ごむ紐の物差し」なのは言うまでもないですけどね。

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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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