日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)私は思い煩う葦になりたい

はたと気付けば、今月もあと十日とないという事実に気が滅入っています(挨拶)
大型連休など最早過去の幻影──というか、個人的にはその終わりがけに風邪をひいたので
この一ヶ月はどうにも体調不良との戦いという感触ばかりが残ってます。……まぁ別に何も
不健康(そんなこと)は今に始まったことではないんですけどね\(^o^)/
皆さん如何お過ごしでしょうか? 雑記ではお久しぶりです。こんにちは、長月です。

季節は春から初夏へと。そりゃあもう、一切の容赦なく移ろう時の流れ。
去年くらいまでは「ゲリラ豪雨」が、そして今年は猛威を振るう「竜巻」と来たもので。
春秋は天候が変わりやすいとは云いますが、このお天道様の荒ぶりようは“普通”ではない
ですよね……。古代中国では「政治が悪いと天災が起きる」なんていう(庶民の捌け口とし
ての)迷信があったりしますが、なまじっかこんな空模様だと……f(=_=;)
とはいえ、こんな二転三転するお天道様も(多分申し訳程度の)梅雨を越え、やはり今年も
と言わんばかりに「節電」を喧伝される夏本番を迎えれば、少しは安定するのでしょうか。
まぁ……暑さで安定されてもそれはそれで嫌なんですけどね。冷夏はともかく猛暑は……;
何よりも、暑いというのはそれだけで思考力がガリガリ削られますし……_(:3 」∠)_

どうにもここ暫く「思考力の維持」に気を揉んでいる自分がいる、今日この頃。
そんな中でも何とか先日(というかもう先週ですが)には連載の二十三章もUPしました。
物語──第Ⅱ部『皇国再燃』編も大詰め。一旦のエンドマークも間近に迫っています。
(という事は即ち、ぼちぼち続編のプロットを固めていかないといけない訳でして……^q^)

せめて脳味噌(あたま)が紡ぐもの等のクオリティだけは、安定させたいんだけどなぁ。
そんな事を思いながら、しかしもう既にぼんやりしてきている思考力を憂う初夏の入り口。
個人的にも、世間様的にも、今年もまた勝負の夏になりそうです……φ(・_・;)


“思考ができないのが辛い”
もしかしなくても、僕のこの感覚は、他の大勢の方にとっては疑問符を伴う嘆きと捉えられ
てしまうのかもしれません。
分かってはいるのです。──誰も彼もが「全て」を「考えている」訳じゃない。
なので誰かが考えないことを殊更に指弾するのはナンセンスなのだろうと、僕は考えます。
(それこそ思考の有無で他人を見下す悪癖ですし、思考も“分業”すればいいのですし)
それでも敢えて──というより、むしろ害になる(下手の考え休むに似たりと云う奴です)
選択を何故僕はしているだろうのか?
体調の波が寄せては返し、思考力がままならぬこの現在(いま)だからこそ、今回は此処の
頁を割いてしたためることを許されればと思います。

ざっと振り返るに、僕が「考えること」に拘泥するようになったのは、やはり生来の気質と
歩んできたこれまでの生が大きく陰を落としているのかなぁと、そう思えてきます。
一つに、長らく自分が内向きでネガティブな価値観で生きてきたこと。
二つに、お世辞にもバイタリティに溢れる身体ではないが故に、残されたフィールドがこの
思考という頭脳労働的なものへと狭まってきたこと。
即ち「自戒」或いは「切迫感」なのだと思います。
どうしても興味関心が“自分本位”ばかりである己を無理強いにしても「外」に眼を向けさ
せて、且つそこから少しでも“美しいもの”を見出し肯定していこうとする営み──それは
間違いなくきっとそれは後ろ向きな自分とセカイを揺り戻す為のもので。
だからこそ、そのアンテナ──ファクターを感じ取り思考を重ねることができないと、今も
そうであるように、焦って仕方がないのです。
もう自分に残された「武器」なんて高が知れている。
なのにそれを失うような怠慢を許せば……僕は何処に逝ってしまうのだろう。そんな恐怖。
故に、僕は「考えること」を止められなくなっているのだと思うのです。
今この雑記をしたためている現在進行形でその負の面──“考えが纏まらない時の苦しさ”
を味わっているのにも関わらず、です。
なのに止められない。捨て切れない。
中毒というか、拘泥というか……。
どうにも僕は往々にして『創りたい』を『創らねば』にすり替えてしまい、欲望よりも自戒
で以って己を運営しているタイプの人間のようです(だから病的だと言われるのですが)

──そんな悶々とする中、先日ニュースのいちスペースをある事件(?)が飾りました。
『虚構新聞』というサイトを皆さんはご存知でしょうか?
言わば、ウェブ上で“有りそうだけど無いネタ”をさも本当の記事のように創ってみせてい
るもので、ざっくりといえば「ブラックジョーク」なページだと思って下されば良いかと思
います。いいですか? あくまで件のサイトは“虚構”なのです(大事なことですよ?)
その『虚構新聞』が、先日とあるネタニュースを発信したことで“炎上”一歩手前の事態に
追い込まれました。
既にご存知の方もいるかと思うのですが、内容は。
<橋下市長、市内の小中学生にツイッターを義務化>というもの。勿論──というか先程も
言及したようにこのサイト内の記事全体が丸々“ネタ”なので──嘘っぱちです。
にも関わらず、今回これをうっかり“マジ”だと思ってしまった人々の拡散によって混乱が
発生、当事者である虚構新聞側も『橋下氏ならやりかねないと思わせてしまったのは失敗』
と(一応?)謝罪コメントまで出てようやく“鎮火”した……というのが大体の顛末です。

この一件に関し、人々の意見は大きく二つに分かれていたように思えます。
一つは『堂々と虚構だと書いているのに鵜呑みにするリテラシーのなさが問題』などと嘆く
擁護派な意見。もう一つは『内輪ネタを影響力の大きいウェブでやるのはふざけている』等
とした批判的な意見。
騒動当初、僕は(実は当新聞には度々目を通してクスクスさせて貰っていることもあって)
前者寄りの印象を持っていました。
知る人ぞ知る『ネタをネタと見抜けない人にネットを使うのは難しい』という奴です。
しかし、ややって僕はおそらくこうした「斜に構えたリテラシー観」を如何見るか、という
問題が今回は顔を出したのではないか? そう考えるようになったのです。

情報が氾濫する現在、それらの真偽を自ら確かめ、取捨選択するというプロセスとノウハウ
(=メディアリテラシー)が今や不可欠になっているであろうことはもう誰も否定しない点
かと思います。
しかし、では「嘘を付いていい」のか?というとそこは大きく疑問符でしょう。
(僕ら個々人がそう望んだものではないにせよ)世の中の情報分布は大きく変わろうとして
います。それまでの大手メディアの独壇場から玉石混合でもフリーな状態を望んだのです。
つまりは時間が掛かっても「権威」などで「信用」を得てきた、そんな従来のプロセスより
も「早く広く」知ることができる媒体へのシフトです(そこには既存権威への不信といった
要素も少なからぬのでしょうが、今回は論点がずれるので割愛させて頂きます)。
だらこそ、今回のような『内輪』もまたウェブという公の場に放り出される格好となった。
当人らの自覚や備えというタイムラグも置き去りにして。

『「ネタをネタと(ry」っていう言葉、俺は大嫌い。ネタ(冗談、ジョーク)は送り手と
受け手が共通のコンテクストを持っているときにしか成立しない、よって共通コンテクスト
が存在しない場合は「ネタをネタと(ry」という言葉は愚かな言い逃れでしかない』

以前、自分が目に止めてメモしておいたフォロワーさんの言葉です。
確かにネタだと見抜けない“節穴”を哂うことは容易かもしれません。
だけど、そういった『内輪』的ルールはあくまで『内輪』のままであって、ネットという
“公器”──少なくとも特定個人のためだけのものではない筈です──に晒されればそれを
知らない人だって当然出てくる。なのにそれをごり押してくるのは不愉快だ、と……。
僕は今回の件と併せ思い返してハッとしました。
そもそもブログ(日記)ですら、元よりプライベートのものではなかったか?
それを“公開”することに……何とも僕らは「覚悟」が甘過ぎたのではないか?
ネットは自由だ。そう、僕は思っています。
だけどどうだい? 中で渦巻いているのはやっぱり人間じゃないか……。
Aという価値を至上だという者がいれば、それを下賤と毛嫌いするBもいて、はたまた全然
関係ないCがのんべりと漂っていたりする──。

自由であることに罪はない。ただ、それを「押し付けられる」のが誰だって嫌ってだけで。
そんなきっと当たり前の事なんだけど、僕等はてんで分かっちゃいないんだなぁと改めて思
わされるのです。
リアルもネットも、そうした違った「価値観」を認めないことで一体どれだけの“暴力”が
横行してしまっていることか……。だったらせめて、何かしらこの電子の海で発信している
人間は、閲覧するだけ(ROM)の人間よりも一層注意深くあらねばいけないのでは?と。

別に他人の罵声に萎縮するわけじゃない。
もっと美しい、良い言の葉を……僕らは紡げる筈だ。
だからもう一度もう一度、じっくり思考する。誰かの声は、与えられ給う研磨剤なんだ。
……その為になら。
苦悶でのた打ち回ることだって、きっと何時か良い言葉に変わってくれる。そう思いたい。

罵声だけが只管キンキンと響くようなセカイなんて、嫌だもの。

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  1. 2012/05/21(月) 17:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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