日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)留める方なく、時は流るる

四月になりましたね。こんにちは、長月です。
(昨今は秋入学という制度もありますが)この時期は新年度が始まる芽生えの季節であり、
同時にそれまでの環境が一新される、変化──ある種の終わりが告げられる季節でもあるの
だなと、個人的に自分はこれまでの経験の中から思います。

春とは、始まりも終わりも全てを含めた事象が「始まる」季節でもあって……。
良いも悪いも、自分達ヒトがそれらを止めることはできないのでしょう。
何よりも人の“速さ”とは個々人によって違うものであって、誰かが無理に変えることもで
きなければ、変えるべきものでもないのだと思います。

形あるもの、存在するもの、いつかは終わりが来るもの。恒久なるものは無し。
移ろう時の中で、自分はどう在れるのだろう? どう変わることができるのだろう?
──せめて、これからの移り変わる日々が多くの人々にとって幸ある日々にならんことを。


雑記などで以前から言及してきたことではありますが、僕自身、当ブログの開設やネットへ
の小説投稿、ツイッタの利用等々を契機に、この一年ほどは随分とネット上の(創作人さん
達な)繋がりが増えてきています。
時には夜長に語り合い、お題小説で切磋琢磨したり。
少なくとも僕自身は雑談でも鍛錬でも、有意義な時を過ごしているつもりでいます。

それでもやはり……何事にも「常」は無いものなのか。
それとも、そもそもにメンバーである方々が学生であったりするからなのか。
この四月という節目を機に、その繋がりの頻度が変容してきている様が見受けられます。
曰く『勉学に専念したい』
曰く『雑談ばかりはちょっと……(創作鍛錬に特化したい)』
曰く『出て来られる頻度が多くないのに居ていいのか不安になってしまう』
そんな理由を挙げ、彼らはネットからリアルの営みへと軸足を移す事を選んでゆきます。
勿論ネットを始めとして、こうした交流の場で無理に引き止めるような真似はナンセンスだ
と思います。他人の意思ある歩みを止める人間には、なるべきではない。
元よりリアル(現実の営み)があってこそのネットです。
とにかく互いに「自由」であること。
それこそがネットというツールの持つ大きな特性・可能性なのですから……。

とはいえ、正直言ってネットでもリアルでも別れ(のような)場面とはこの歳になっても気
が滅入る感触がありますね(いや……むしろ歳を喰ったからこそ、そう感じるのか(苦笑)
多分、それは僕自身が今までの人生の中で「積極的に人と関わらなかったが故の後悔」が今
になって僕という人間を急かしているからなのでしょう。
言うなれば“経験値が足りない”状態だという自覚と、それへの飢餓感。
だからこそ、僕はネット上の付き合いができた時、その中へ「えいや」と飛び込み、何とか
今までの自分を──アグレッシブになろうという口実の下──埋め合わせしようとしてきた
のだろうなあと思います。
『絆は、柵と裏表一体なんだよ』
そんなことを嘯いてみても、青臭い僕は何処かで信じたかった。信じたいと思っている。
確かに世の中には“悪意”が満ちている──目立ってしまうのかもしれない。
だけど、それらを理由にこのセカイを憎しみの眼で見て欲しくないから、染めたくないんだ
と手前勝手ながらに願うから。

それぞれに歩んでいく「縁」達がいる。
でも、彼らはこんな僕に色んなものをくれた。
そして僕も、彼らに何かに資することができたのかな?と思って。
正直侘しいけれど、これが今生の別れじゃない。
連絡先さえあれば、また繋がれる筈だと思う。
貴方も貴方の道を頑張って。そして僕も自身を頑張ろうと思う──。

時は移ろう確実に。戸惑う者すら巻き込みながら。
人は変わる。それは否応なく、時に乱暴なまでに。
ならばせめて……この出会えた縁を味わいつくそう。可能な限り誠意を尽くそう。
出会う喜びも、いつか来る惜別も、一緒に抱いていつか微笑(わら)える記憶になるように。
たとえ酸くなろうとも、甘くなろうとも、きっと糧になる。いや……そうさせてみせる。
季節は移ろう。常はなく、只々僕らは生涯を社会を賭してアップデートを続ける存在。

物語を──人を描く物書きが「縁」を十把一絡げに怖れて幻滅して如何するものぞ?

一人の物書きとして、これから先を生きるのだろう人間の一人として。
せめて心の中では、出来うる限りの良きエンドマークを探したく、結びたく思うのです。

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  1. 2012/04/01(日) 23:30:00|
  2. 【雑記帳】
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

どうもです。

記事の主題とはずれた発言をしますけれど、
なんとなく、長月さんの文章を見ていて思ったことが、
『青春小説に合いそうな文章だな』ってことです。

いきなり的外れなことを書き込んでしまってすいません。
けれど、最近、創作の幅を広げたいという旨の発言を時折見かけましたので、
もしその際には是非ご一考くださいませ。
  1. 2012/04/02(月) 12:18:54 |
  2. URL |
  3. 鳩里 #-
  4. [ 編集 ]

失礼いたします。
……こんな言葉でしか言い表せない自分の無力さに嘆くばかりではありますが、『感動』しました。
長月さんの綴る文章は、美しいです。どこぞの短歌のように、繊細で、時に豪快で、時に柔らかくて、時に硬くて。そんな文章が好きです。
長月さんの発想、自分も見習わなければ^^

我の核成るは文字といふもののみ。

自分もまあ、こんな感じで頑張ります(笑)
  1. 2012/04/02(月) 12:29:21 |
  2. URL |
  3. 癒水月 #P5fHts0c
  4. [ 編集 ]

>鳩里さん 癒水月さん
先ずは謝らせて下さいm(_ _)m 流石に私的な事をぼやき過ぎましたかもです。
青春的?だとか、文章が美しいとか、うん。恐縮です;
でも何だろう……? 僕個人は「言葉なら何とでも言えるしなぁ」といった
己への疑心が沸いて仕方ないのですよね。結局は手前勝手に思考を捏ね繰り回して
遊んでいるだけで、何も益を作り出せていないんじゃないか?と。
(尤もそれを判断するのは自分ではなく、手に取ってくれた方なのでしょうけども……)
謹んで、謙遜と謝辞を申し上げます。
……まだまだ、僕は甘っちょろいんだなあ(苦笑)
  1. 2012/04/02(月) 14:18:22 |
  2. URL |
  3. 長月 #oOZ748FU
  4. [ 編集 ]

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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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