日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)夢想⇔現実のディスタンス

春は花粉症、夏は暑さ、秋は芸術&読書の秋、冬は寒さ──。
こんにちは。季節ごとの言い訳を片手に出不精な生活を送る長月です。

先日、連載の二十章をUPしました。……何だかんだで今月中にUPできましたね;急いたのも
あるかもしれませんが、その気になれば一応何とかなるものですね。一先ず安堵です。
(というか、何故このエネルギーを実生活に活かせないんだろうかと云々_(:3 」∠)_

気付けば月に二章分を更新するのが(自分の中での)目安になってしまっていて、時折肝心
のクオリティ以上に日の内に収めることに気負いが傾いているような気がしますね。
なので、正直クオリティが──急ける事で文章がグダってないか──心配になるのですが、
更新直後には、なろうさんでも多くの方が手に取って下さっているようで……。
加えてユーザーさん方からの作品ブクマも重ねられています(この雑記執筆現在で18件)。
冗長になりがちで大変だろうにと苦笑(自嘲?)しつつも、こうして反応があるのは素直に
励みになりますし、それだけでも大きな報酬であるように思えてきます。
改めてこの場を借り、重ね重ねの謝意をばm(_ _)m


と、こうした僕自身の内心とレスポンスを下さる読者さん達。
きっとこれは自身の勝手さによるものだとは思うのですが、どうにもここ最近は創作活動に
ついての迷い──どうにもチグハグした感覚が強く、頻繁に顔を出してくるような気がして
ならないのですよね……。

もっと沢山、色々創りたい(或いは「創らなければならない」という強迫観念的なもの)。
それでも実際は表に──なろうさんに掲載している現在の連載が僕の「看板作」となりつつ
ある事実があって、自分の性格も相まって中々エンドマークがを付けられない、半端にこの物
語を終わらせる訳にはいかない・終えさせたくないと注力している面も在ったりします。
(実際、姿形を変えてきたとはいえ、温め来た時間は多分現状最長の筈ですし)
勿論、物語を積み上げてきたこと。それに対するレスポンスは嬉しい限りなのです。
だけど……どうにも僕はふと不安を覚えてならなくて。
『創るのはこれだけでいいのか?』と死角から近寄られては囁かれているような……。

きっと「焦り」なのでしょうね。ここ暫く強く自覚している所でもあるのです。
どれだけの言葉を綴っても、思考を重ねたとしも──足りない。足りないんじゃないか? 
もっと突っ込んでいけば……それも所詮“現実は何も変えられない”という、嘆きに限りな
く近い感情なのかもしれません。
或いは……劣等感と卑屈さ。一本に込めた質に自信が持てず(卑屈さが故に持つこと自体を
高慢とラディカルに捉える余り)持つ訳にはいかず、数をこなすということで少しでもその
燻り続ける不安を──対症療法的に──掻き消したいと疼いてしまう。
そんな、向上心に見えて実際は矮小なだけの心理模様。

だけど──創作物はあくまで“投げ掛ける”だけでそれ以上のことを強制すべきではない。
理屈の中では、僕はそう考えています。
『手に取ってくれた誰かの愉しみや思索の糧になれば、これ幸いです』
この僕がしばしば用いている文言は、実はこれに起因するものなのです。

以前、創作の中に自身の“思想”を混ぜ込む(意図の有無に関わらず)ことに否定的な友人
が僕に半ば本気なように言っていたものです。
『長月は、宗教に嵌まりそうで怖いんだよなあ』
『大丈夫だよ。僕はその手のものは信用してないし』
その時の話題がちょうど“キャンパス内でのカルトの勧誘”についてだったので、日頃から
諸々の思考を捏ね回している僕がその「答え」を求めてそういった所に縋ってしまう、或い
は自分からそういう集団を作ってしまうのではないか……?
本人に確認を取った訳ではないのですが、おそらくはそういう意図での発言だったのかなと
僕当人は解釈しています。
(その友人自身が、創作を「娯楽物」と見る向きが強かったのも一因なのでしょうね)
だからこそ、僕は他人からみれば“思想屋”と捉えられているという経験を鑑み、僕は意識
的に誰かに対して「○○しろ」と押し付けるのは控えるようにしています。
先述のこれ幸いです云々の文言もそれらが理由であって、僕なりの謙虚のつもりというか、
自制・自戒の為の言葉でもあるつもりでいます。

──拙作を手に取ってくれただけで、ありがたい。
──そして面白く思ってくれるなら、儲けもの。
──物語に触れた後、彼らが如何在るのかは、彼ら自身が決めるべきこと。

(少なくとも僕個人は)作り手側としての自己顕示欲(本稿での場合、思想の押し付け)を
あからさまにし過ぎることには、正直肯定できない感覚が強くて。
もしこの「自分本位」を全方位的に是認してしまうと……恐いのです。
ただでさえ僕の文章は総じて硬く、長く、説教的だという自覚があります。
それら言の葉が、もし今以上に手に取った人の“苦痛”にしかならないのだとしたら? 
僕は一体何の為に文章を書いているのか。
それこそ単なる自己満足(ドヤ顔)に留まっているだけではないのか。
……それこそ、先の友人の別の言葉曰く『そんなもの、論文でやってろよ』になってしまい
ますからね(苦笑)自己主張がその目的ならば、小説の態を採る必要は無い訳で……。

ただ僕はあの時も今も、彼の云うような創作物は娯楽の為──他人の為にあるとはどうにも
納得できないままでいます。
それは好意的な見方をすれば、自分の好きを表現したいという創作意欲。
それは悪意的な見方をすれば、他人に資するよりも自分の悦楽が先という自分本位。
……勿論、どちらかだけという創作者はいないでしょう。こんな安易な二分法で語ることが
そもそもナンセンスではとも思います。だけど、やっぱり……僕は自分の思考を文章の中に
投影してしまうきらいがあり、その為に筆を取っているという向きが否めなくて。

自分の描きたいことを描けばいい。
創作者というのは世にごまんといるのだから、自分が人々を変えようと躍起にならずに好き
なことをやっていればいい。何よりも、そうでなくては続かない──。

そう言い聞かせても、感覚の領域では頷けても、未だに悶々としている部分があります。
夢想の中の理想は、所詮は夢“物語”で。
理想如きにリアルの荒んだ有り様をどうにかできない、できる資格はないのでしょうか。
(こんな事をぶつぶつと言っているから“思想屋”だと哂われるのでしょうけど……)

ただ夢想で愉しむだけで終わらせたくない。正直な気持ちはあります。
それが物語という態を採る必要が無い──物書きがこういう思考を願いを持って表現する事
が御門違いであっても、やっぱり僕という人間は、誰にしも笑っていて欲しいと願うから。
理想と現実(ゆめとうつつ)が本当の意味で交わる。
互いの想いが冷たい距離感で隔たれるばかりにならないセカイ。
果たして、そんな日が訪れるのでしょうか……?

自身、一介の物書きの端くれとして。一人の人間として。
どれだけ言葉を尽くしても決して伝わることのないセカイなんて、哀しいと思うから。
……とんだ、理想論者の嘆きですが。

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  1. 2012/03/28(水) 18:15:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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