日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)今問い掛ける強さ

Dilemmaはキリがない……さまよい続ける The End justiφ's the means~♪
(仮面ライダー555(ファイズ) OP曲「Justiφ's」より)

この誰得ページも積み重ねれば相応に数になるもので、来訪者累計が(この記事を書いてい
る時点で)555人のキリ番を迎えることができました(上記の歌詞はそれ故。お気に入り^^)
そして雑記も今回でちょうど50件目。何かこう地味に“キッチリとした”場面に出くわすと
ほっこりとしませんか? ……しませんか?(大事なことなので二回言いました)
ふとキリ番を踏んでくれた方にはプレゼント的な何かを……と思ったのですが、自分には
硬い文章や落書きレベルの画力くらいしかないんですよね;
そもそも(アクセス追跡を導入していないので)誰が踏んだのかも分からないですし<(^o^)>

誰得と言われようとも、俺得じゃね?とセルフツッコミしようとも、創る事は愉しい。
連載も、そうでない単発のお話も色々創り散らかしたい下手の横好きな妄想屋。思索バカ。
今後とも、私長月と当頁『日暮創庵』を宜しく(生温かく?)お願いしますねφ(・v・)


そういう訳で、現在ももそもそと連載の続き──十七章の執筆を続けているのですが、如何
せんこの第Ⅱ部『皇国再燃』編は戦記モノとしての色合いを持つ展開であるが故に、どうし
ても書き進める中で繰り返し考えてしまう事があります。

それは「強い国」を志向することへの是非。いえ功罪とでもいうべきものなのでしょうか。
作中の(というよりもこの連載FT小説を通した)世界観に僕は“開拓派”と“保守派”とい
う相容れぬ立場の勢力や人々を織り交ぜているつもりです。
より豊かな暮らしを求め、持てる技術・人材を貪欲に活用していこうとする前者。
そうした開発や急かされ強制される邁進を嫌い、古き伝統の中をよしとする後者。
そしてそれは、何もぼんやりとしたセカイの(実は安易で危険な)二分構造だけではなく、
むしろ第Ⅱ部の舞台となる「皇国」においても間近に──この国を訪れる事になる主人公達
に何度となく問い掛けてくることになります。

強い人を、強い機構を、強い国を作る。
それは自分達が「外敵」の脅威から己を護り、またより安心して暮らせる為に理屈の上では
間違っていない志向ではあります。
僕らのリアルでも、物語世界の中でも、きっとそうしなければ悪意ある(といっても彼らも
また自分達の利に忠実なだけなのですが)他者に喰われてしまうだろうから。
だけど……その一方でじゃあ邁進しよう、武器(物理的だけではない)を取って団結しよう
という呼び掛けに、僕自身はあまり賛同できない人間であったりします。
それはきっと、そうした“進軍”に遅れた者がそこはかとなく、或いは恣意的に排除されて
も仕方ないという風潮を生んでしまうと気付いているから。
何よりも──全ての人間が彼らの期待する“強さ”を持っている訳じゃないと思うからで。

正直まだ執筆しながらも迷っています。
それでも、ぼやりと僕の頭の中にちらついているものは引き寄せる事ができると思います。
一つはそう“強さ”を持とうとし合う≒他者が「敵」という前提で拡張し続けることに限界
や危うさを見ているのだという点。
もう一つは先程の記述を被りますが、果たして世間でいう“強さ”──肉体的、精神的、な
いし物質的に規定された基準を超えていることを全ての人間に「強制」していいものなのだ
ろうか? 「邁進しない」選択を(程度差はあっても)自由に選べた方が世の中は柔軟であ
れるのではないか? そういった進歩至上主義的な価値観への怪訝の眼なのだと。

十把一絡げな整理志向だと言われるかもしれませんが、もしかしなくてもこのようなある種
の固定概念化された“強さ”を強いる環境というものも、また今の世の中の「寛容」が失わ
れていっている事象の一つではないかと、僕は考えるのです。
僕個人は「自由であること」や「許されていること」はとても大きな社会のファクターであ
ると思っています。
それは自身が世間一般で云う所のマイノリティな部類だからこその妬みだと掃き捨てること
もできなくはないのでしょうが、個人としてこの国の“空気主義(民主主義ではない)”的
な迂遠且つ陰湿な強制力のシステムには根強い不信を持っているのです。

議論を尽くしもせず、重要な事を一部の者が都合の良い結論ありきでごり押しすることも。
「これが今流行っています!」と広くアピールし、それに乗らない方がおかしい、逆らう奴
は干されて当然だという風潮が蔓延ることも。
何より、そうした『右に倣えの圧力』によって人々の意思が押し曲げられてしまうことも。
僕は……到底良い状態だとは思えません。

“強さ”とは、一方通行で唯一無二の硬直的なものというよりは、むしろ多様であり色々な
ものを受け止めてもそう易々とは壊れない柔軟性にあるのではないのでしょうか?
「強い国」「強い人」を育ててゆくことは確かに必要です。
でも……皆が皆その理想に追いつけるほど“強く”はない筈です。何よりも彼の者達が語る
強さとは、本当により大多数の人々が求めた(力を得た者のエゴではない)故に目指し始め
たものなのでしょうか?

何事もラディカルに、簡潔に在れば確かに分かりやすくはあります。
だけど、そうした手法は同時にその“削ぎ取った”枠からはみ出たものたちを無視してゆく
ことにも繋がるように思うのです。
そうなれば、一旦弾き出された否の烙印者達は一体何を想うのでしょう?
詮無いと大に従うばかりなのでしょうか。
それとも争いの火種を作るだけではないのでしょうか。

「力」を梃子に多くを全てをスタンダードという枠の中に閉じ込めてしまうのか。
個々の意見よりもリーダーの力を是認し、何よりも意思が滞らないことを重んじるのか。
それとも雑多なるカオスさを許し愉しめる、緩い開放に身を投げ出してみるのか。
雑多が故に欠ける纏まりを悪とは断ぜず、何よりも議論が尽くされるのを重んじるのか。

一長一短。往々にして上手くいかないこれらの按配。
……何ともはや難しく、もどかしいものですね。

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  1. 2012/02/06(月) 06:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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