日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)心と理の狭間で僕らは

歳末ですね。そして冬コミですね(創作人的に)
皆さん年の瀬を如何お過ごしでしょうか? こんにちは、長月です。
さて自分はいうと、連載のプロットがようやく仕上がりました。
少なくとも暫くは(この小説に関しては)執筆実務に注力できる土台が一つ整った事になり
ます。……年内に済んで良かった(´・ω・`)o0(ホッと一息つける)

相変わらず誰得な活動かとは思いますが、拝読下さっている方もいるのは確かなようで。
だからこそ、止められない止めたくもない。何よりも創作は自分にとって何よりも愉しい営
みであり、無味乾燥としたそれまでを大きく(良くも悪くも)変えてくれたライフワークで
もあるのですから。
一体来年はどんな一年になるのでしょうね?
よく考え、よく創り、何よりも今の自分よりも成長向上できる年にしたいものです。


今回更新に日が空いていましたが、それは何も師走で忙しいというだけではありません。
まぁ……アレです。要するについぞ先程までプロット作りに苦戦していたのです;
以前からのことではあるのですが、どうも僕は変な凝り性でして。執着的というか……。
創作を夢想する時も、短編で収めるつもりでもあちこちへとその物語世界を拡げていってし
まう──大風呂敷癖(そして頓挫するというパターン)を繰り返してしまうんですよね。
そしてそれは何も頭の中だけの事ではなく、いざプロット書き(未熟さ故か、僕は今も変に
アナグロでして紙にひたすら書き殴ってます)の段階に入れても同じような悪癖が発動して
躓いてしまうことが少なくないのですよね。
今回も、数日ほど第Ⅱ部のプロットを「完結」させるべくググッと力を注いでいた訳です。
ですが……それがいけなかった。頓挫しかかったんです<(^o^)>

まぁ結果的に何とか抜けられたのですが、原因は多分はっきりとしています。
それは「理屈ぽくなり過ぎた」から。
勿論、プロットは小説において命とも言える部分です。だからこそその物語の流れ、中に込
めるロジック等々などには留意してもし足りないくらい留意すべきなのでしょう。
しかし、どうも僕個人としてはそういう“力み”は逆効果、悪循環になる事が多いようで。
一応物語の筋道、大まかな流れは立てます。
しかしそれはあくまで「大枠」ないし「中枠」くらいまで。この段階でガチガチに細かい部
分を詰めて書き残そうとすると、途中で力尽きる──躓いてしまうように思うのです。
プロットは命ですが、実際に読者側に届くものは執筆実務で書き上げた原稿(から印刷され
た紙媒体であったり文書データであったり)です。だからその前の段階で必要以上にスター
トダッシュしても続かないのかもしれません(僕自身が豆腐ボディなだけにw ……orz)

つまりファジーな部分、その場の感性(頭に浮かんだイメージ)に委ねる部分をもっと妥協
して持つべきではないかと。そう、僕はこうした個人的な経験から思うのです。勿論、執筆
(創作)スタイルというものは個々人で様々でしょうし、自身の肌に合うものを模索し続け
てゆくのが最善手であるのはいうべくもありませんが。
ただ、僕個人はどうやら「感情を理屈で補完する」タイプらしいので。
……言い方を変えれば“屁理屈”なんですけどね(´・ω・`)

長く、僕は感情があるが故の人間の醜さを理解・把握したいという欲求に突き動かされてき
ました。それは心理学や法学を齧らせることにもなり、そして理屈だけでは限界があるので
はないか?という再提起にも繋がりました。
当たり前といえば当たり前なのですが、僕ら人間は「心を完全把握できる真理」など持って
いないのです。いや、存在しないというべきなのか。
なのに僕はそんな漠然とした(そう“漠然”とした)絶対な「解」を求めていたんですね。
(結局少々シニカルに結論付けると「絶対解なんてないが解」とも言えるのですが)
ですから、僕が今まで続けてきた思索(笑)とは……無意味なのかもしれません。
現実的にもそうですしね。そんな事を考えていたって、ご飯は食べられませんから。
……でも、それでも止められない自分がいます。思考中毒というか、思索バカというか。

かつて「人間の醜さを断罪する(自分も人間の一人なのに)カタルシス」をその根底にして
いた自分。でも今は変遷を経て変わってきているように思っています。
まだ言葉にしてしまうのは早計なのかもしれませんが、それは「人間を描きたい、人間を信
じたい理想論」とでもいうべきものでしょうか。
物語は、特殊な場合を除いて何かしら「人間」を描くものです。
だからこそ、表現者自身が人間を簡単に諦めてはならないのではないか?
憎悪の感情のままに切り捨てるのではなく、狭めた理屈の中で閉じ込めて弾くのではなく。
感情(心)は醜い→理性(理)が正しいんだ、そんな流れ。
でも……そんな希求の仕方はきっと本質ではないのですよね。
これから先、僕がどう考え思うようになるのかは分からないけど、こうして今はまだ人の感
情(心)というものを、ファジーさを苦痛ばかりでないと受け止めようと、信じようとして
みる。そんな振り子の戻りの中に居るのかなと思っています。

理屈バカに、僕はなれなかった。僕もまた醜い感情を持つ一人の人間だ──。
「感情を理屈で補完するタイプ」では当たり前の到達点であったのかもしれません。正直を
言えばその認識を強くして、少なからず自分は打ちひしがれた感があります。
「嗚呼、僕は理性の側に立てなかったのか……」と。
それでも……かといって全てが“無駄”だったとは僕は思いません。
考え続けることができた。考え続けることができる。この曖昧な感情と一緒に。
ただ淡々と理屈を並べて目の前の全てを薙ぎ払うことに快感を覚えるよりも、自分もまた苦
悩を一緒に抱えて考え続ける営みを愉しめるように、愛着を持てるようになっています。

結局は情にほだされたとも取れます。
論理的な個人と化す道に挫折したのだとも言えます。
だけど……これでよかったのかもしれない。
これで、もっと人の「心」を描けるかもしれないから。
理屈が全くない訳じゃないけど、僕(の表現)は豊かになれたような……気がするから。
安易な二分法は危ない、というのは友人のかつての弁。特に人間においては。
だから、僕はこの不安定さを、ファジーさを骨の髄まで愉しめるようになりたい。時には苦
悩できるようになりたい。感情と理性の間をのらりくらりと渡っていける強さが欲しい。

既に考えること自体が、僕にとり愉悦になっている向きはあるのでしょう。
でも冷たくあしらうよりは、人間臭いという生温かさの中で思考の愉悦に至る。何かしらそ
れらを形にしようとする(=創作)方向に自身を置けたならこれまでもの道のりも多少は意
味があったのかな? そう思うのです。

年の瀬、年末。今年ももう幾許もありません。
相変わらず世の中はきな臭くて陰鬱なことばかりで。
だけど……人間が人間を諦めてしまえば、その先にあるのはきっと更なる悪循環。
だからこそ、というのもおこがましいですが、それならば僕はその暗さを少しでも和らげる
ことのできる誰かに何かになれたらいいな……。

願わくば、来たる次年も誰かの愉しみと思索の糧の紡ぎ手で在れますように。

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  1. 2011/12/30(金) 00:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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