日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)価値ある人だと決めるのは

(誰だ?)

例の如く前回の雑記からおよそ一週間ほど、されど一週間ほど。
本当、先週の豪雨は凄かったですね。うちの田舎も、幾つかの川がギリギリの水位まで増水
していて、貴重品と共に避難した二階で終日ハラハラと過ごしていました。十中八九今まで
生きてきた中で最強と言って差し支えないレベルの猛烈な雨……。準備もあって昨日今日の
仕事ではなかったのでしょうが、加えてオウムの死刑執行もこの最中にあり、普段ただ徒に
過ぎてゆくばかりだった筈の一週間が思いの外濃い内容になったなあと、今頃になって噛み
締めています。災禍と区切りと。中々綺麗に片付いてはくれないものか(´・ω・`)

とはいえ、西日本に集中した今回の豪雨被害は、発生から一週間経った現在も進行中です。

梅雨前線がもっと違った位置取りに居座っていたならば、画面の向こうでくたくたに項垂れ
ていたのは自分達かもしれない。中々どうして「手遅れ」が眼前に襲い掛かってくるまで腰
が重いというか、気付けないものでありますが、今はとにかく一日でも早い復旧を祈るだけ
です。現地で働いている関係者の皆さんも、どうか無理だけはなさらず。
(だからこんな困難においても、政府ガー○○ガーと彼らをダシに使って自らの“敵”を腐
すことにばかり熱心な──団結も糞もない連中ってのが、自分は正直吐き気を催すほど邪悪
に映るのですよ。不謹慎厨をやるつもりも、だから国民として一丸になるべきだ!とも強制
はしませんが、せめてTPOを弁えて喧嘩しろってんだ。……まぁ個人的には、そもそも諍
っているさま自体嫌いですけども。ダシに嘯いてる点では自分も同じか

豪雨が去った後は、熱気を帯びた酷暑。

もうここ数年、毎年夏シーズンになると右肩上がりに暑いのですが、今年はこの直前の災い
の所為で、文字通り試練の日々と変貌しそうな。……本当、勘弁してくれよ。人間にどんな
恨みがあるのか(寧ろ心当たりがあり過ぎるけども)昨今のお天道様はそれこそ本気で自分
達を殺しに掛かっているような気がしますね? 晴れにしろ雨にしろ、極端なのはもう人の
世で間に合ってるっていうのに……。ただでさえ、いち物書きとしては、この時期は集中力
がゴリゴリと削られる環境なんだからさあ。

……そんな訳で、事前のスケジューリング通りでは、この週末に次の長編系──サハラ~の
次章の執筆モードを予定しています。ただこのように、連日昼間の厳しい暑さが不可避な状
況にあって、どれだけがっつり書ける時間が取れるのやら。敢えて夜を待つにしたって、ど
だい昼間の長さに比べると足りませんしねえ。まぁ何のかんので、一旦モードだと自分で決
めた以上、書かずにはいられないのでしょうが……φ(=_=;)

冷房を点けましょう。昼間に点けるのは勿体無い、だらしないと言われて通じたのは、もう
このお天道様が豹変する一昔二昔も前の話です。もう我慢とかいうレベルじゃねーよ……。

電気代の節約? 環境のため?
自分が熱中症やら何やらで死んだら意味ないでしょうが。


ほんの一週間、されど一週間。
冒頭書き殴っていたように、今回は流石にインパクト(実害?)が強い事件の連続でした。
少し遡れば大阪近辺の地震に始まり、此度の豪雨。中には何処ぞやの工場が爆発で吹き飛ん
だというニュースもありましたし、オウムの処刑もこれに加わる。更に私事ですが、ミクロ
な視界で挙げるのならば、作業場の面子が数人ごそっと去っていったこと……。

予め釈明しておきますが、非難する訳ではありません(話の性質上、どうしても攻撃的だと
取られる可能性はこちらとしても予測・避けられないと考えますので)ただマクロ的にもミ
クロ的にも、内心ここ暫く、どうしてもモヤモヤと眉間に皺を寄せてしまう瞬間瞬間という
ものがあったのです。

──“要らない”と言われてしまった者達は、一体何処に行けばいいのか?

マクロ的には社会的に大きな事件を起こしてしまった人間から、ミクロ的には僕の周囲で対
人関係(ないし組織?における)トラブルを重ねて、結果事実上パージされるという別れ方
にならざるを得なかった人達まで。

……勿論、一概に言えるものではありません。ケースバイケースですし、実際前者──此処
でいうマクロ的なそれ=オウム死刑囚らは犯罪に手を染めた以上、少なくともその点におい
ては言い逃れできはしません(何よりその後の社会に与えた影響、ダメージが大き過ぎる)
ただ、そうして何かしら問題があり──そこを更に悪意ある者に付け入られ──結果他人を
巻き込んで迷惑を掛け、なあなあで済ませる訳にもいかず、どうしようもなく、要するにそ
の場所(社会そのものなり特定の組織なり)から戦力外通告を受けた者達というカテゴリの
人間たちに、僕らはどう向き合っていけばいいのか? ただパージして、或いは犯罪行為に
及んでしまった者を牢屋の中にぶち込んで隔離し、更には『税金で生き長らえさせることも
惜しい』と命まで絶つ──少なくとも(免罪ではない限り)彼らはその前段階で取り返しの
つかないほどのミスを犯している、償うにはその命と交換ですら本当は足りないにしても、
そうやって事ある毎に“要らない”人間を作り出してゆくこの社会は、一体何処へ向かうの
だろう? とは、かつて一介の法学徒であった自分は、しばしば足りないその脳味噌で何度
も唸っていたものでした。

僕自身の辿ってきた数十年の人生、些か個人的に過ぎる経験則も影響(邪魔を)しているの
かもしれませんが、この“要らない”と社会から言われた(と受け取った)時の絶望という
ものは、事実経験した者でなければ絶対に解らない感覚なのだと思うのです。

自分の場合は、社会の荒波に耐えられるだけの「強さ」でしたが、先天的・後天的な病気に
よるそういった世間が求めるスキル、性質──いわゆる社会性と呼ばれる能力群の欠如。
これらを身につけていないと、僕達はしばしばこの烙印を押されます。今日はその原因とな
る性質にも医学的な名称が付けられるようになったため、却ってこれが押される頻度(ない
し社会に対する露出度)は増した気さえします。だからこそ、というべきなのか、これらを
欠いたまま年齢というステージを登っていくと、ある時(それは成人を超えてからかもしれ
ないし、或いはもっと若い、小中高や学生の時分かもしれない)になってスコンと足元をす
っぱ抜かれる。それまで自分にさえ見えていなかったすぐ真下の暗く深い穴に落ち、一体何
が起きたのか自分でも分からない内に脱出する術さえ失い、そしてそんな見上げる頭上から
こちらを見下ろして“社会”は言うのだ。

──役立たずは、要らない。

自身、鬱々としていた心身が極まっていた頃は、それこそそんな社会の、この世の全てを憎
んでいました。突然ハードルを上げてきて、そこについて来れない自分を早々に見捨てた彼
らへの怒りと、その一方でだけどもこの穴の中から脱出しなければならない──彼らに認め
られなければならない。赦されなければならない。その為の方法は何か? 毎日必死に考え
たり、そういう生き方指南系?の本を読み漁ったり。

……まぁ結局、現在進行形で、それらは殆ど無駄な空論だったんだなあと思いますけどね。
実際僕の心と体は「あるべき」姿にまではどう転んだって届かず、一歩一歩その工数もはっ
きりとしない段階を登ってゆく(取り戻してゆく?)しかない。仮にそれらを一足飛びにし
てショートカットできる人間がいれば、彼らをまさに天才を呼ぶのだろうし、さりとて少な
くとも自分は“そうじゃない”という現実がある。諦めることを覚えるのに、僕自身随分と
時間を使ってしまったなあというのが、正直な感想です。

じゃあその一足飛び(人生を大逆転する方法、的な)って何よ? というと、それは敢えて
身も蓋もない言い方をすれば、即ち『社会=大多数の他人びとにとって価値のある、彼らの
役に立つ人間になる』ことなんですよ。

……ね? 絶望したでしょう? 冒頭の“要らない”とか“役立たず”云々って言い方は、
そうして此処に繋がってくる訳です。
酷な話、どれだけ自分が「俺はこんなに○○なんだ!」と思っていても、常日頃口にしたり
アピールしていても、好感触があることを願っても、結局他人ってのは己に利益をもたらし
てくれる誰かでなければ評価なんてしないし、そもそも僕達がそこに居るってこと自体、認
識していないのです。酷な言い方ですが、少なくともそれが現実です。『欲するならば先ず
与えよ』『ギブアンドテイク』的な云いも、逆算すればそうやって説明がつく。物理的精神
的にメリットがある相手でないのに、何故他人が施してくれると思うのか?
(尤もこれは、あくまで基本的なドライな関係性の話であって、中にはそれこそ奉仕精神に
溢れた人々もいるとは思います。思いますが……大抵やり過ぎて自分が磨耗、頓挫するって
オチが付きまとうんですよねえ……。哀しい限りですが)

だから僕達、痛んだ経験を持つ(持っている)側も、変わらなくては。変わろうと意識しな
くては。して貰える、して貰えて当たり前だ、されるべきだという己の“被害者感情”とで
も云うべき心根を、どうやって解していくかなのです。時間が掛かってもいい。いわゆる健
常者よりも歩みが遅くてもいい。ただそこで、自身が「利益を与えられていない」ことを自
覚し、それ故の「弱者」であることに胡坐を掻かないこと──それだけでも、きっと支援す
る側もされる側も、不幸なすれ違いは多少なりとも軽減される筈だ。とはいえ、知的なり何
なりで、そこまで己の認識を改革することが不可能な症状の人達も存在するというのは事実
なのですが。そんな人達にまで要求するのは、流石に酷ではあるのでしょうが……。

多くの人間を死傷させ、社会という全体を不安に陥れた者達。
周囲の人達を傷つけて、支援の心と伸ばした手を折った者達。

スケールもケースも全く違えど、何処かでそうして掛け違ってしまった人々は、本当に残る
者達で排除し続けるしかないのかなあ? たとえ生まれてきた時から、心や身体が欠けてい
ても、切り捨てずに抱き締められる経験が、人が、社会の仕組みが在ったんじゃないか?
……所詮理想論だと哂われようとも、僕はまだ完全に昨今の“パージ”に流れ易い向きには
賛同し切れません。程度問題──誰を切り捨てて、誰を助けようとするのか? それは結局
偽善だの自己満足だのと繋がっているのかもしれないけど、誰かに向けた義憤(いかり)や
内側に抱え込んだ絶望はきっと、その先に感染した当人以上の諍いと災いを撒き散らす筈だ
から。それだけは止めなくっちゃいけない。押さえ込まなきゃいけない。……いや、もうこ
の世から根絶することは不可能だと解っている。僕たち人間にとり不治の病だ。それは解っ
ているのだけど、やっぱり互いに切り分け、切り分け続けるセカイでめいめい相手を“敵”
として憎み合い、或いは哂い合うことでしか結束を維持できないのなら……こんな不毛で腹
立たしくて、哀しい世界なんて無い。明確な犯罪──と定義する基準は何か? それを誰が
決めるのかというプロセスの問題がやはり立ちはだかるのだけど──それを償わせることは
例外的だとしても、罪と罰は、いい加減『邪魔者を消してはいお終い』で立ち止まり、元の
“日常(いつもの)”に踵を返すだけではいけないと思うのです。全員が全員にそうしろと
いうのは酷なのだろうけど、誰か一人でも、百人でも千人でも、ふと振り返って覚えていら
れる、いつでも考え直せるようにしておかなくっちゃ。いつ貴方が、何かの拍子に残る全員
に“役立たず”と言われ、捨てられてしまうか分からないのに。もっと些細なことで、でも
当人達にとってはどうしても変えられないことで、要らないと放り出されてしまった人達に
も「その先」は在るのに。

……益体の無い思考かなあ? 所詮、捏ね回すだけの遊びかなあ?
でもその要る・要らないを、誰が決めるんだ? 誰が決めていいんだ?

誰も彼も、自分達に都合のいいもの(をもたらしてくれる誰か)だけを摘み上げて、そうで
ないものは捨てていって、結局どちらもその繁栄の下に埋めて隠してしまう。そして大多数
の彼らは、そういった構造さえ知らないし、気付かない──。

いくら何でも、虫が良過ぎるんじゃなかろうか?

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  1. 2018/07/13(金) 23:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止します。

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