日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)降り積もる思索(チリ)の中で

今年もあと半月を切りましたね。益々寒くて外に出るのが億劫です。
早いものでもう年末年始、正月が視界に入ってきているのですね……。
え? クリスマス? ……リ ア 充 爆(ry
(咳払い)こんにちは、長月です。

先日、連載の十三章をUPしました。
そして本章より第Ⅱ部『皇国再燃』編へと突入します。
(※記事の作品題名の後にⅡが追加されているのはそのためです)
プロットも大分書き溜まってきているので、〆までの沿革を練りつつ、ぼちぼちと続編の執
筆&UPをしていこうかなと思っています。
第Ⅰ部『梟響の街』編と併せ、宜しければ一読下さると幸いですm(_ _)m
拙作ではありますが、自分の文章が物語が貴方の愉しみや思索の糧とならんことを。

……あ、勿論他の掲載作品もどうぞなのですよ?|ω・)チラッ


少々ネタバレともなりますが、今回第Ⅱ部では主人公・レノヴィン兄弟の出自にスポットを
当てた展開が続きます(第Ⅰ部でもそれらしい事は匂わせてきたつもりですが)
より一層、人々の思惑による群像劇的性格を強め、敵味方の入り乱れる物語世界の構築に努
めていきたいと思っています。
ざっくりと括ってしまえるのならば、今回は軍記物──争い・対立が大きなテーマになって
います。僕自身、作者として、一介のもの考え書く者として、その思考を何とか落とし込ん
でいこうと四苦八苦している最中でもあります。

ですが……一方で、小説といった創作物という媒体でこうした普遍的且つ難しい題材を扱う
ことはリスキーである、という自覚もまた僕は併せ持っているつもりです。
それは単純化した理由で以って表現するならば「不毛」だから。
とりわけエンターテイメントとしての小説を志向し、求める読者側からすればこれらの題材
は得てして“重い現実”となってしまいます。
『せめて物語の中でくらいは救いが欲しいよ……』
ただ愉しみたい。そんな願望、欲求とこうしたテーマをねじ込ませる行為は、ある意味で相
反する立ち位置にあるとも言えるのですから。

娯楽を志向すること、それを僕は否定する気はありません。
「逃げるんじゃねぇよ。もっと考えろよ!」なんていう態度はそれこそ高慢というか押し付
けがましいというか。……そもそも僕のような“思索バカ”は別に「他人の為」という理由
や動機は薄いように思います。何よりもその営みの始まりは内発的なもので「自分の為」で
あった筈なのですから。
そういう意味でも──安易な二分法は危険ではあるのですが──やはり僕のような『思索型』
の書き手と『娯楽型』の書き手とは持ち合わせている性質が違うように思うのですよね。
勿論、書き手は誰しもどちらか一辺倒という訳ではなく、実際はその按配の差異にあるので
しょうけども……。

按配の差。つまり色の濃淡。グレーさの度合い。
実はというか、皆さんも分かっている筈のことというか。それは「争い」についての考察に
於いても大きく大事な眼であるのですよね。
誰かと誰かが争う。そんな構図の際、僕らはA対Bという二元的な──そして両者のどちら
かに「善」や「悪」を貼り付けて見てしまいがちです。
明らかな非があって責めるべき……という場合もあるのでしょうが、基本的にこじれた争い
というのは互いの正義(※広い意味での──柵という利権などから起因する──主義主張)
が譲らないからこそそうなっていると思うのです。
『正義の反義語は悪ではない。別の正義があるだけだ』
陳腐な表現と今では哂われるのでしょうが、僕らはよくよくこの意識を喧伝する者らに流さ
れてしまわないよう、留意し続けるべきでしょう。
まぁ、別に俺はAにつくぜ。私はBにつくぜ。と自分の意思で決めて「陣営」に与するのを
よしとするのであればもう説得すべきこともないのですが……。

基本的に誰かと誰か(の陣営同士)が争うことに関して、僕はよほどの理由を積み重ねなけ
ればどちらかに与する気にはなれません。
結局の所その争いは「猿山のボスを誰にするか」という性質であり、長い眼でも短い眼でも
往々にして繰り返されるであろう、不安定で不毛な営みだからです。
勝てば官軍……という言葉で安易な容認したくはないのですが、そうなってしまうのならば
むしろ現状を支えて組み替えて、陣営の豊かさではなく、末端の人々へのそれの為に彼らは
奉仕すべきだと考えます。
勿論、利権というのは属する者らが甘い汁を吸いたいからあるともいえる訳で、そんな精神
論で解決するとは思えませんが。ですが、それでもそうした意識──広く周りに自分達とい
う存在がどう映っているかを意識し、常々襟を正すことはなくてはならないと考えます。

白か黒か、味方でないなら敵だ。或いはだったら何とか取り込んでしまえ──。

どうして僕らはそうなってしまうのでしょう。
もっとグレーであることを何故僕らは許せないのでしょう。
お互いに強制的に密になる必要はない。もっと互いがささやかでも幸福であれる距離を尊重
し合うことさえできればそれで良い筈なのに……。

争いへの悲嘆と、それでも諦めずに世の中が良くなるように。信じようとして。
僕は今日も、細々と社会の片隅で物語を紡いでいますφ(・_・;)

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  1. 2011/12/13(火) 23:00:00|
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長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
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