日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)丸くなりし意思(イシ)の

執筆オワタ\(^o^)/

先刻、Dear~の三章目をUPしました。少し分量控え目(当社比)ですが、まぁ大事なのは質
であって量ではない──少なくとも最優先事項ではないですよね。
そして以前より言及している通り、同作は中編扱いです。前作『死に損いのデッドレス』と
同様、現行プロットの〆まで書き終われば一先ずの〆とする予定です という名の放置プレイ
なので、次回更新──四章終了で以って同作は完結となります。
引き続きもう暫く、他の拙作ら共々、私の物語世界にお付き合いくださるのならありがたく
存じますm(_ _)m

三章終了時点で、計78000字弱(なろうさん換算)
作品にも依りますが、自分の書く“一章分”は大体2万字前後なので、次の更新&完結時には
10万字程度にはなっているでしょうか。
実は何気に、今作は後学の為に「小説賞公募が定める規定分量内に収める」練習も兼ねている
ので、どうやら何とか収まりそうですね(;=ω=)-3 まぁ厳密にはその頁遣いに依るのでしょう
けれど……(業界としては、実分量というよりは枚数換算であるようなので)

嗚呼、やはり執筆中毒。
あと実分量と実感の齟齬──感覚の麻痺も、中々どうして増しているようでφ_(:3 」∠)_

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  1. 2014/02/10(月) 15:00:00|
  2. 【雑記帳】
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(長編)Dear SORCERY〔3〕

 遠くにかつて鉱山だった山々が在る。
 しかしそれは昔々の栄光で、今はただゆっくりと時の流れに沈むだけだ。
 闇が呑み込んでいく。かつての日々も今日という一日も等しく埋もれ、隠されていく。
 そんな夜闇の中、人知れず交戦があった。妖しい火花が断続的に散り、そして消え入り静
かになる。
 いや……それを交戦と呼ぶのは厳密ではないのだろう。それらは終始一方的であった。故
にこの男、強襲を受けた側は程なくして敗れ、命辛々一人夜闇の中を逃げ続ける。
「はぁ、はぁ、はぁ……っ!」
 多くを白髪に占領された頭、暗闇の中でも疲弊したさまが分かる息遣い。
 彼は大きく肩で息をつき、それでも傷付いた身体と心を引き摺って物陰に隠れていた。
 全身が痛む。現に左肩は撃たれたように赤黒くシャツが汚れており、それを庇うように彼
の片手が添えられている。
 聞き耳を立てる。追っ手の気配は尚も多く、執拗だ。当然の反応というべきか。
 だが自分にはもうこれしかなかったのだ。こうでもしなければ、取り戻すことなど……。
 そうしていると、気配が先程よりも広く散っていくのが分かった。どうやら手分けして付
近を捜索し始めるらしい。拙いなと彼は思った。早く離れなければ此処も危ない。
「……」
 一体何処へだ? 自分は、何処へ?
 あの町はもう駄目だ。他ならぬ自分が駄目にした。理論に粗は無かった筈なのに、失敗し
てしまった。
 足りなかったということか。自分が“差し替える”その瞬間まで、持たなかったのか。
 ぎりっ……。彼は俯いた表情(かお)のまま唇を噛み締め、もう片方の拳を強く強く握っ
ていた。
 懺悔の念は無い。あの時からもう持ってはいけないと思った。狂うと決めた。
 代わりにこの身体を支配しているのはただ一念だ。何としてでも取り戻してみせる。故に
あの失敗は手痛く、邪魔をするあの連中どもが忌々しく思えてならなかった。
 自分の記憶が正しければ、奴らは“騎士団”からの刺客だろう。
 正直、侮っていた。こんな地方の町に迅速に兵を送り込んでくる、その情報網と組織力の
大きさをずっと遠く──自分とは関係ないものと頭の何処かで思っていたのかもしれない。
 もう引き返せなかった。奴らが兵を寄越して来たということは、既に自分を捕らえるべく
警戒網が敷かれていることだろう。
 この国に──もう、自分の居場所は無い。
「くそ……ッ!」
 悔しさと憤り。吼えたくなる叫びを噛み殺し、男は歩き出していた。
 逃走を続けた疲労とその内心の焦燥。それらが混ぜ合わさり、髪はぼさぼさに乱れ、両の
眼はぎらぎらと血走っている。
 ぐらり、ゆたり。一歩一歩が重い。受けたダメージは少なくない。
 此処は海岸線に近かった。されど今は潮の香りや波打つ音すら苛立ちの材料に為る。
 彼は身体を引き摺り、歩いた。
 内陸に向かってはみすみす捕まりに行くようなものだ。ぼやっと、しかし確かにそう判断
して幹線道を目印に南下してきたのだが……さて。
(……。あった)
 寄せる波のすぐ際まで人工の足場が迫る、されど明らかに大規模とは言えぬ港がそこには
あった。男は見上げる。夜闇に溶ける停泊する船影や積み下ろし用のクレーン、そして周囲
に積み上げられた貨物コンテナ。そう暫し辺りを見渡したまま、彼は大きく深呼吸する。
(詳しく調べている暇は、無さそうだな……)
 ようやく呼吸が落ち着いてくる。顰めた表情(かお)のままで思考する。
 船に直接乗り込む(かくれる)のは向こうも想定してくるだろう。
 だが、こちらなら……。
 少なくとも出港してしまえば奴らは手が出せまい。少なくともその間に時間を確保するこ
とはできる。仮ではあるが“場”を設えることができる。
「……っ」
 灯台の光は遠く届かず、此処はコンクリートと鉄で出来た剥き出しの蔵。
 三度身体を引き摺り、積み上げられたコンテナ群を目指し、彼は歩き始めていた。

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  1. 2014/02/10(月) 00:00:00|
  2. Dear SORCERY
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自己紹介

長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止します。

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