日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)語り手の資格、掛け違う眼差し

花粉「君の鼻腔を」黄砂「蝕んで」PM2.5「あげる」 \(^o^)/

すっかり外が温かくなっても今度はこの、メディア曰く飛散三兄弟(誰が上手いこと言えと)
の猛威がやって来るんですよねぇ。風の強い日にはもう……(><)
こんにちは。花粉症は昔鼻腔拡張手術で治ったけど、多分アレルギーは残ってる長月です。

既にツイッタや活動報告では当日記載しましたが、拙作『死に損いのデッドレス』が今回の
更新(五章)で無事完結しましたヽ(・ω・)ノ これで“第一巻完”的にストックされた自身
の長編系小説は、現行のユー録を含めて七作になります。
そしてなろうさんでは、完結設定の効果なのか、昨日今日ともっさりアクセスが;
手に取ってくださるのは勿論嬉しいのですが、終わった後にご来店されるというこの複雑な
気持ちはどうしたらいいものなんですかね……?f(=_=;)
まぁ他の既存作同様、機会があれば続編を書いてみたいなとは思います(保険発言乙

……今の連載状況を否定する訳ではないのですが、やはり長く「続く」ことで生じる弊害と
いうものもあると思うのですよ。良い意味でも悪い意味でも変化していゆくものですし、何
より世界観や自身の思考回路が硬直してしまうのは恐ろしい。避けたいもので。
だからそういう意味でも、色んなセカイを描きたいし、在っていい筈だと自分は思うのです。

続きを読む
  1. 2013/03/15(金) 22:00:00|
  2. 【雑記帳】
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

(長編)死に損いのデッドレス〔5〕

 ロッチの加勢が、商会(ヒュー)の意思じゃない……?
『あいつなら暇(いとま)を取っている最中ですが。デトさんとエリスちゃんがこっちを出
て二・三日ぐらいでしたかねぇ。“身内に不幸が出たので数日暇を頂きたい”と言ってきた
ので、それで──』
 通信機を耳に当てたまま、デトはヒューゼが口にしたその事実に身を硬直させていた。
 小首を傾げるような口ぶりからして、友は本当に知らなかったようだ。
 最初打ち明けるか迷ったが、先程からの嫌な予感に従って、これまでの経過──サヴル隊
と共にロッチが商会の代表として合流・同行していたことを伝える。
『ロッチが……そちらに? どういうことです? ズル休み、という訳ではないですよね』
「……ああ。正直認めたくはないが、どうやら俺達はまんまと嵌められたらしい」
 眉を顰めるヒューゼの顔が想像できるかのようだった。
 返ってくる声色、その少なからずは戸惑いの色。彼もお人好しではあるが、豪商の一人と
して頭は切れる。こちらが何を言いたいのか、考えているか、長年の付き合いもあって既に
察し始めているらしい。
「は、嵌められたって……」「どういう事です?」
「つまり、ロッチ氏は“本当の仲介役ではなかった”ということね」
「……そういうことだ」
 周りにはサヴル隊とササライ父娘及び傭兵団の面々、リノン一派に商会からの助っ人達が
ぐるりとデトを取り囲んでいた。
 口々に漏れる怪訝と不安。
 その中で口元に手を当てて目を細めていたリノンが呟くと、デトは皆がこれまでになく動
揺するのを横目に見ながら首肯する。
 始めから偽るつもりだったのだ。
 ロッチはヒューゼに嘘の忌引きを申告して一旦商会から距離を取り、その上でサヴルらを
騙し、自分達と合流した。
 そこには間違いなく、何か目的がある筈だ。
 ……それも綿密かつ執拗な、大きな企みの類という名の。
「言われてみれば、俺たちロッチさんが実際に商会と連絡を取ってるの見てないな……」
「じゃ、じゃあ今までの手筈はどうなってんだ? 事実こうして傭兵達が援軍に来てくれて
るんだぜ?」
「そこはどうともなる。ロッチは商会内でも地位が高いからな。大方、金を掴ませて代理の
使いを囲っておいたんだろう」
『ええ……。確かに今回の件でロッチ自身から連絡が来たことはありませんでした』
 デトの推測はヒューゼによって確信に変わり、一同のロッチに対する心証は急速に白から
灰に、灰から黒へと変わっていく。
「ロッチは──あいつは、裏切り者だったんだ」
 そもそも、とデトは苦々しい面持ちで語る。 
 先ずもって聖教国(エクナート)と帝国(ガイウォン)の両国が同時期に自分の旅立ちを
知ったという点が妙だと思っていたのだ。
 最初はエル・レイリーでの一悶着が予想以上に尾を引いたのかと思ったが、違う。
 おそらく密告されていたのだろう。そう、ロッチに。
 複数の大国に情報をリークしたのは大方互いを競争させつつ、自分をより効果的に追い詰
めていく為。そしてそんな状況を作った上で味方を装って合流し、彼らと鉢合わせになるよ
うに誘導する。
 思えばトーア連峰に進路を移したのも彼の発案だ。となれば、あの時の賞金稼ぎ達は同じ
く彼の用意した刺客なのだろう。……背後を、エリスを狙えば虚を突けるとあたかも知って
いたようなあの伏兵も、十中八九奴の入れ知恵だと考えていい。
「卑劣な……。紳士のような佇まいは偽りだったのですね」
「……しかしデト殿。そうなると」
「ああ」
 生真面目な性格もあるのだろう、語られる推論にアヤがあからさまな嫌悪感で拳をぎゅっ
と握り締めていた。
 少なからず似た思いを抱く、旅の中で出会った仲間達。
 その一方で、父(カミナ)の方はあくまで冷静だった。エリス云々の件が出た辺りから眉
間に深い皺を刻み始め、まるで確認するかのようにデトに語りかける。
「嵌められたんだ。俺達は、ここで殆ど意味の薄れた戦いをやってたんだよ」
 ざわざわと、面々の動揺は最高潮に達しようとしていた。
 無駄な戦い──そう他ならぬ彼が言ってしまうほどの、そもそもの理由。そこに思い至っ
た者達は次々と戦慄した。
 デトが静かに悪寒で震えている。それをリノンがそっと、肩を取って宥めている。
「身柄を確保しないとはっきりとは言えないけれど……ロッチ氏の目的がもしデト君、貴方
だとすれば、エリスちゃんは」
「……」
 彼女の手をそっと除けて、デトはゆっくりと立ち上がった。
 通信機を商会の傭兵に返し、半壊した古城、その遥か山向こうを仰ぎながら、彼は搾り出
すような声で呟いていた。
「──エリスが、危ない」

続きを読む
  1. 2013/03/14(木) 18:00:00|
  2. 死に損いのデッドレス
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

(企画)週刊三題「試練の間」

──これから毎週、小説を書こうぜ?

毎週一回、ツイッタの「診断メーカー」で出たお題で小説を書いてみるという
自己鍛錬、 それがこの『週刊三題』であります。
さてさて。紡がれる文章は良分か悪文か、或いは怪文か?
とある物書きの拙文晒し、此処に在り。

【今週のお題:部屋、罠、伝説の剣】

続きを読む
  1. 2013/03/11(月) 00:00:00|
  2. 週刊三題
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

(雑記)とある物書の現実対面(オフかいろく)

嘘みたいだろ? もう今月も三分の一が過ぎたんだぜ……?(白目)
こんにちは。時の流れに身を任せていたらあっという間に老けるっていう連想ばかりが頭を
過ぎってしまう、日々の時間がどうにも惜しく思えてしまう長月です。

先日よりデッドレス五章の執筆を始めていますφ(=_=)
〆までのプロットは組んであるので、感覚や理屈と相談しながら書き上げていくのみです。
……じゃあ、何故そんな時分(基本的に執筆中はコンテンツ更新が二の次になるの)に雑記
などを書いているかというと、これはちゃんと理由があるんですね。

実は先の週末、人生初のオフ会に出席してきました 三┌(・▽・)┘
以前から打診があったもので、所属している物書きさん達のコミュニティでのものです。
今回はそのレポート、という態で雑記にしたためたく思います。
(そんな内輪臭な本文でもいいよーいう方は、追記部分からどうぞ)

続きを読む
  1. 2013/03/10(日) 12:30:00|
  2. 【雑記帳】
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

(雑記)喰われるセカイを見つめて

三月になりましたね。こんにちは、長月です。
先日、畦道を歩いているといつの間にかあちこちに若葉の緑が顔を覗かせていて、大寒波だ
の何だのと言っても春の足音は確実に近付いているのだなぁと感じました。

既に今月に入ってから三題二本と短歌、落書き記事を一つ(新分類として)更新しています。
……そろそろ、長編の方の執筆も始めないと日数が減ってくるんですよねぇ。なまじ今月は
少し遠出の予定があるので(気持ちの切り替え的に)尚更にφ(=_=;)
また、次の更新を以って『死に損いデッドレス』は完結──もとい「第一巻完」的に一先ず
の〆を迎える予定です。これまでの章も含めプロットは一通り組んでありますし、なるたけ
良いピリオドを打てるといいのですが……。
(というか、いい加減長編を同時併行するのはしんどいのでして_(:3 」∠)_ キャパタリナス)

あれだけ寒い寒いと炬燵にもぐっていたのに、また一つ季節が巡ろうとしています。
一体、自分はどれだけ変われたのでしょう?
或いは──どれだけ変わらずにいられたのでしょう?

続きを読む
  1. 2013/03/07(木) 12:00:00|
  2. 【雑記帳】
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
前のページ 次のページ

自己紹介

長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止します。

訪問者累計

最新記事

最新発言

検索窓

月別履歴

02 | 2013/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

分類/索引

【案内板】 (2)
【小説:短編】 (20)
本の蟲 (1)
硝子野不動産店 (1)
夏の日の幻影 (1)
四番線の彼女 (1)
夢視の宿 (1)
線を曳く町 (1)
炬燵の神様 (1)
三者三盗噺 (1)
色眼鏡 (1)
奴らは攻城戦師 (1)
詰め替える (1)
同じ籠の狢 (1)
二十年後の遺言 (1)
轍の先 (1)
水に流せば (1)
真夜中の御二柱 (1)
いつか見た夢 (1)
神様達の初詣 (1)
白い花束 (1)
丸の代償 (1)
【小説:長編】 (194)
Amethyst League (6)
アンティーク・ノート (3)
ユウキのヒカリ (5)
NIGHT GUNNERS (5)
レディ・ルーン-Bonds of RU'MEL- (6)
ユーヴァンス叙事詩録-Renovin's Chronicle- (111)
死に損いのデッドレス (5)
Dear SORCERY (4)
サハラ・セレクタブル (49)
【企画処】 (472)
週刊三題 (462)
その他参加物 (10)
【資料庫】 (2)
【落書帳】 (2)
【詩歌帳】 (8)
【雑記帳】 (403)
【読書棚】 (32)
【遊戯倉】 (25)
path. (4)
decide: (3)
ユー録FW(凍結中) (17)

記事録

交友関係

このブログをリンクに追加する

(RSSリンク)

(QRコード)

QR

Tweets by long_month