日暮創庵

-当庵は長岡壱月によるごった煮創作ページ(主に小説)です-

(雑記)血脈、絆─呪いというもの

こちらを立てればあちらが立たず。とかくこの世は住み難い(白目)

前回の更新からこんにちは。気付けばもう週の中休みなのだから時が経つのは早い……。
この何日か、執筆後の反動で悶々としておりました。実を言うと私情も立て込んで追い打ち
を掛けてくるのですが……まぁ愚痴っても詮無いことですね。
先日の更新で連載(ユー録)の三十二章をUPしました。今回から第Ⅲ部もいよいよ後半戦が
スタートします。
新たな仲間と新天地。兄弟と仲間達の見るセカイとは──? 軽く煽ってもぼつぼつと遅筆
鈍行運転には変わらない訳ですけどもφ(=_=;)

そしてもう一つ。
既に活報やツイッタでは当日に言及していますが、今回の更新でもってこの拙作単体の累計
文字数が100万字を突破しました\(^o^)/多過 更新したてな今だからというのもあります
が、PVもじわじわと増えているようですね(この雑記執筆現在で44000半ば)。
改めて手に取って下さった──下さる貴方に御礼申し上げます。
相変わらず硬い・長い・臭いの三拍子が軒を連ねているユー録他我が拙作たちですが、何か
しら貴方の愉しみや糧になってくれれば、是幸いですm(_ _)m

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  1. 2012/11/14(水) 13:00:00|
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(長編)ユーヴァンス叙事詩録-Renovin's Chronicle-Ⅲ〔32〕

 その日、アウルベルツ近隣は勿論、世界中のマスコミがにわかに色めき立った。
 各社に送付された書面。そこには領主アウルベ伯とクラン・ブルートバードの連名により
記者会見を開く──『皆さんに大事なお知らせ』があるとの旨が綴られていたからだ。
 十中八九、先日の件だと誰もが直感した。
 アルス皇子歓迎の晩餐会、そこに現れた“結社”の刺客(しゅうげきしゃ)達。
 逃走した犯人らは程なくして遺体で見つかっており、捜査当局も結社内(みうち)による
“処刑”が行われたらしいとの見解を示したばかりだ。
 そんなタイミングからして、今回の会見はほぼ間違いなく一連の事件に区切りを付けよう
とするものなのだろう……。そう推測を並べると、彼らはセッティングされた会見の場へと
馳せ参じる。
「──お揃いでしょうか。では、これより会見を始めさせて頂きます」
 場所はアウツベルツの執政館だった。
 その一室に白布を被せたテーブルや椅子がずらりと設えられ、司会役の役人が既に大挙し
て集まった記者達を見渡しながらそう切り出す。
 正面の席には、アウルベ伯とブルートバードから正・副団長のイセルナとダン──そして
記者達が静かに驚いたことにアルス皇子本人やリンファら侍従衆までもがいた。
 控えめにざわついていた場。
 だが次の瞬間、その面々がはたと席から立ち上がったのを認めて、記者達は押し黙る。
「……先ずはこの場を借りて皆さんにお詫び申し上げます。先日の晩餐会にて襲撃者の侵入
を許したこと。これはひとえに我々の不手際と言わざるを得ません。誠に……誠に申し訳あ
りませんでした」
 代表して晩餐会を主催したアウルベ伯が謝罪の言葉を述べ、イセルナやダンが彼の頭を垂
れる所作に倣っていた。
 だが、記者達が戸惑ったのは、それ故ではない。
「僕からもお詫びを申し上げます。今回、僕の所為で多くの方々に迷惑をお掛けしました。
本当に……すみません」
 アルス当人だったのだ。
 皇子自身が彼らと共に──映像機や写姿器を通し民衆に、自ら頭を垂れて謝罪したことに
驚いていたのだ。
 確かに、結社の狙いは彼だ。
 しかしそれを負い目に安易に謝ることは、果たして彼らにとりプラスになるのか。少なく
とも皇族としての面子は、結社という暴力の前で崩された格好になるのではないのか。
 だが……記者達はややあって理解出来た気がした。
 皇国(トナン)内乱の一件の頃から各々に取材を続けてきた故に、彼らにはぼんやりとで
はあるものの、確信していたものがあったからだ。
 それは謙虚さだ。或いは少々歪なまでの自己評価の低さとでも言うべきか。
 ──皇子(かれ)は、優し過ぎるのである。それも「貴族」にあらざるほどの。
 彼にとって格式や面子を重んじるといった貴族的な性質は皆無と言っていいほどであり、
代わりに備えているのは儚くも繊細な“皆と同じ視線”なのだと。
 アウルベルツに帰還したことで“結社”から狙われる──様々なリスクをもたらす、その
弁明以上に、彼という人柄が今回の件で強く自責の念を抱いたのだろうとは想像するに難く
なかったのである。……尤も、周囲で彼を支える者達は、そんな優しさも計算に入れた上で
今回の記者会見を用意した──噴出するであろう自分達への非難をかわしたいと目論んだの
かもしれないが。
 会見の最初の内は、皇子同席の中の謝罪・弁明の場となっていた。
『今後とも再発防止に努めます』という常套句を多用した、しかし記者達にも政治的立場に
ある者達にも慣れきった言の葉。
 だからこそ、記者達は一度忘れかけてしまっていたのである。
「イセルナ団長」
 ややあって、代表して謝罪の弁を述べ終えたアウルベ伯からイセルナへとマイクが手渡さ
れていた。きゅっと握り直し感度を確かめ、彼女は一度深呼吸をしてから、語り出す。
「……今回は皆さんへの謝罪に加え、あるお知らせを用意してきました。今後の私達クラン
の方針に関してです」
 記者達はにわかにざわめいた。
 来た。送られてきた書面にあった、核心に触れられようとしている……。
「今日まで、私はブルートバードの代表として冒険者を続けてきました。でもそれ以上に、
私は自分の下に集ってくれた団員達を“家族”だと思って接してきたつもりです。そしてそ
の思いは、ジークやアルス君──両皇子とて変わることはないと思っています」
 記者達は少し怪訝な表情をみせた。
 公から私へ。はたと語られる言葉の毛色が変わり始めている。
 だがイセルナは終始真面目に語っているのは明らかで、面々も──特にアルスやエトナは
申し訳ないとでも言いたげに苦笑を零し──ここ一番と言わんばかりに唇を結ぶ。
「お二人の在籍は、全くの偶然でした。ジーク皇子がまだ自身の出自を知らない頃、私達と
出会い、のちにアルス皇子もまた兄を頼ってこの街のアカデミーに入学を果たした……その
辺りの事情は皆さんも多かれ少なかれ取材などで知りえている事とは思われますが」
「今まで俺達はあくまで“仲間”の為に戦ってきたつもりだ。なのにこうも話がデカくやや
こしくなってるのは、実はその相手が“結社”だったからに他ならない。そこん所をあんた
達には理解しておいて貰いたいんだ」
 イセルナの後を引き継ぎ、ダンが言葉を続ける。
 記者達の怪訝はまた一層濃くなった。
 開き直りか? いや、それにしては彼らから感じ取れる雰囲気には違和感がある……。
「ですが、敵が──仲間(かぞく)を付け狙う者達が強大であることは、事実です」
 再びイセルナが断言した。記者達も誰からともなく頷く。
 立場はどうあれ、かの“結社”は長らく世界最大級の不穏分子であることに相違はない。
「だからこそ、私達はもっと強く大きくならなければならない。大切な人達を守り抜く為に
も、人々の安心と安全の為にも。そう私達は今回の一件で意見の一致をみました」
 再びイセルナは語る途中で、そっと静かに深く息をついた。
 ピンと、前兆のような緊迫感が場を包んでいくのが分かる。
「……皆さんに大切なお知らせがあるというのは他でもありません。私達クラン・ブルート
バードは、今回の件を経て大規模に新たな団員(なかま)を募ろうと思います」
「ジークとアルス、レノヴィン兄弟を護る剣に盾になってくれる同志を広く募集する。日程
などは調整中だが近い内に選考会を開く予定だ。あんた達マスコミには、この情報を出来る
だけたくさんの冒険者達に発信して欲しい」
 拒む理由などなかった。記者達はざわめく。──間違いなく、それは話題性抜群のトップ
ニュースに化ける発言だった。
 皇国(トナン)内乱の終息に関わり、皇子警護の任に就いている冒険者クランの発表。大
規模な戦力増強の報せ。
 映像機が一斉にイセルナとダンに向けられ、写姿器のストロボが激しく焚かれた。
 眩しさがにわかに会場に満ちていく。騒然となり始めた場を、執政館のスタッフらが慌て
て宥め始めている。
「皆さん静粛に! それでは質疑応答を始めます。時間はたっぷり設けてありますので順に
挙手をお願いします!」
 司会役が大きめの声量で言い、会見は次の段階に移った。
 その日、会場でひっきりなしに記者達からの質問が相次いだことは言うまでもない。

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  1. 2012/11/10(土) 18:00:00|
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(雑記)自己満足という命題

炬燵の出番がやって来ました。これで外見的にも冬の到来であります。
ただインドア&デスクワークな自分の性質上、この環境は快適でありながら同時に危うさの
入口でもあったりします。
何せ……太る。ただでさえ運動不足だというのに、太(ry
という訳でこんにちは、長月です。コタツムリです。

既に向こうの活報などでは言及している事ですが、先日なろうさんでの拙作連載が累計4000
ユニークを突破しましたヽ(・ω・)ノ
PV数も現在43000弱と、じりじりと日々カウントを続けております。
改めまして、手に取って下さった皆さんに御礼を申し上げますm(_ _)m
原型自体が長らく温め捏ね回していたものとはいえ、これも読者さんという第三者の介在が
あったからこそであると思うのです。

……と言いつつ、では新作や既存作も出しちゃう?という自分の中の囁きもまた聞こえてき
たりする調子乗りな部分も、あったりなかったり。
されど迷いというか躊躇いというか。
ユー録は自分にとっても看板作(のつもり。分量的にも)なのですが、では新たに別の物語
をUPした所で同様のレスポンスがあるかというと──否なのですよねぇ。数字の為に書いて
いる訳じゃないとは言いつつも、やはりいざなろうさんのように解析結果を見れてしまうと
なると……φ(=_=;)
ワガママ、ではあるのでしょうね。
読んで欲しい、けどボコボコにされるのは怖い嫌だ……というのは。
まぁ創作──自己顕示欲自体、そういった綱渡りの上な心理ではあるのでしょうけど。

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  1. 2012/11/07(水) 11:00:00|
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(企画)週刊三題「ブレス」

──これから毎週、小説を書こうぜ?

毎週一回、ツイッタの「診断メーカー」で出たお題で小説を書いてみるという
自己鍛錬、 それがこの『週刊三題』であります。
さてさて。紡がれる文章は良分か悪文か、或いは怪文か?
とある物書きの拙文晒し、此処に在り。

【今週のお題:神様、息、残念】

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  1. 2012/11/04(日) 18:00:00|
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(雑記)自分勝手と心根ループ

11月になりました。なってしまいました。
創作の秋だうおぉぉぉーと意気込んでいたのも、実質一月くらいのものだったんですねぇ。
すっかり朝晩(夕も)寒くなり、今度は睡魔──暖かい布団の誘惑が思考力を時間を奪って
ゆく季節でありまして(¦3[_]
いかんのですよ……。少年老い易く学為り難しとは云ったもので、我が文筆力は天井知らず
に向上心──もとい不安(と拙作)を量産する有り様。
暦が変わって神無月から霜月へ。神様達が出雲サミットから戻って来られた今なら言える。
文学の神様、Please give me the sence!! ……まぁ、精々初詣くらいでしか手を合わせて
ないような人間の願いをホイホイ聞いてくれるかとなると正直怪しいものなんですけども。
人も神もギブアンドテイクって奴ですね(´=ω=)

掴みの戯言は、まぁこの辺りにしまして近況を。
現在は連載(ユー録)三十二章をぼつぼつと執筆中です。その区切りの間を縫い見計らって
三題も続けているという感じでしょうか。例の如く、まったりと生温かい眼と共にお待ち頂
ければとm(_ _)m
普段だとここで誰得……と自嘲してみる所ですが、なろうさんでは何気に42000PVを超えて
いるという現実も一方ではあって。相対的ランクでは(むしろあちらではユニーク平均が重
視されていることもあり)ドマイナーとはいえ、創り続けられていることには素直に感謝し
なければなるまいと。そう、襟を正す思いでありますねφ(・_・;)

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  1. 2012/11/02(金) 11:30:00|
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自己紹介

長岡壱月

Author:長岡壱月
(ながおか いつき)

創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)

【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止します。

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