──これから毎週、小説を書こうぜ?
毎週一回、ツイッタの「診断メーカー」で出たお題で小説を書いてみるという
自己鍛錬、 それがこの『週刊三題』であります。
さてさて。紡がれる文章は良分か悪文か、或いは怪文か?
とある物書きの拙文晒し、此処に在り。
【今週のお題:影、矛盾、暗黒】
今年がもう三ヶ月とないという事実に愕然とするなど(挨拶)
……あっという間ですよね。夜がやたら冷えるようになったなあと布団を分厚く重ね、ふと
カレンダー(携帯の日付表示)に目を遣ったら、軽いショックと共に布団の中で暫し固まっ
ていたというf(=▽=;) 誕生日を迎えて凹んだ以来の、近似した衝撃でありましたよ……。
気付けば、秋を通り越して冬がこっちを見ているようです。
さてはてこの一年で自分はどれだけ“成長”出来たのでしょうかね。創作者としては勿論、
人間的にも。少なくとも分量はこなしているつもりですが、カラダは相変わらず豆腐レベル
ですし生計とかのリアルもアレですし_ノ乙(、ン、)_
いやまぁ、その辺りは当庵──創作用晒し場という建前上あまり言及すべきことじゃあない
ですね(日常の呟きに関しては、小日記代わり等に使っている私のツイッタからどうぞ)
前回の雑記でも言及しましたが、新しい小説の掲載を始めました。
輝石譚『死に損いのデッドレス』──ファンタジー系の中編予定です(現状では)。
暫くは既存の連載などと交互しながら執筆・UPをする形になるでしょうか。
(以前月一ベースに落としますと言ったのは何だったのか。嗚呼、創作中毒^q^)
もさもさ悶々、創らねばよりも創りたいを大切に。
来年以降もこうして創作人で在れれば、いいんだけどなあ……φ(=_=)
──これから毎週、小説を書こうぜ?
毎週一回、ツイッタの「診断メーカー」で出たお題で小説を書いてみるという
自己鍛錬、 それがこの『週刊三題』であります。
さてさて。紡がれる文章は良分か悪文か、或いは怪文か?
とある物書きの拙文晒し、此処に在り。
【今週のお題:黒、彗星、子供】
キセキとは、通常ではおよそ起こらない事象を指して云う。
という事は……言い方を変えてやれば、起こりうる状態へとそれらを導き出すことが出来
れば、キセキは人の手中に収まるとも解釈できる。
──そんな理屈を、ある時実行に移した者達がいた。
「準備は整ったか?」
「はい、配置完了しました。いつでも発動可能です」
そこは薄暗い、窓一つないだだっ広い密室の中であるようだった。
床一面には巨大な六芒星(ヘキサグラム)を囲む円、それらの隙間にびっちりと書き込ま
れた複雑な文字列らしきものが石灰で描かれている。そんな陣の外周で、ローブを目深に被
った者達が作業を終えて集合しつつあった。
「ならば、早速始めよう。いつ嗅ぎ付けられるか分からん」
リーダー格らしき男のしゃがれた声が場に響いた。他のローブ達も拝承と言わんばかりに
頷くと、ぐるりと円陣の外周へと立ち位置を変えて広がる。
彼らが焦る理由は、この部屋の中央──六芒星(ヘキサグラム)の中心部にあった。
「お、おい……。お前ら何をする気だ?」
「此処は一体何処なの? 貴方達は誰なの……?」
「くそっ! 離せっ、ここから出しやがれ!」
人だった。
厳密に表現するならば、両手足を縛られて枷と錘を付けられた無数の人間だ。
目を覚まし、口々に不安や怒りを撒き散らしている者、或いはまだ気を失ったままの者。
少なくとも彼らとローブの一団との間にに面識はないようだ。
更に付け加えるなら、外界と隔絶されてると見えるこの部屋でどれだけ叫ぼうとも、もう
彼らの訴えは届くことはないという点か。
ローブの一団は誰一人として彼らの叫びに応じなかった。
ただ在るのは、静かな狂気だ。
──彼らは“人間”じゃない。これは皆“要素”だ。
そう言い聞かせなければ、自分達の側から脱落者が出る。チカラが乱れる。もし失敗して
しまえば、これまでの苦労が全て水の泡になってしまう。それは一団の共通理解だった。
「……始めるぞ。全ては、人類永遠の夢の為だ」
感情の失せたリーダー格の声色が密室に響いた。
その一言を合図に、ローブの一団は懐から一斉にある物を取り出す。
手にされたそれらは、杖だった。
木材と思しき本体に艶のある塗料を被せ、黒や焦げ茶など各々の杖が申し訳程度の個性を
演出している。
だが何よりも目を惹くのは、それらの杖先全てに宝石……のようなものが取り付けてある
ことだろう。赤や緑など色彩は様々だが、共通して受けるその印象は──“何処となく宝石
自体に見返されている”ような、そんな錯覚にある。
その杖を掲げ、ローブ達が精神を集中し始めた。
円陣中央内の人々が怪訝に押し黙ったのは、ほんの数秒の事。
『──がっッ!?』
訴える叫びが、次の瞬間苦痛の雄叫びに変わる。
床一面に描かれた文様が、余す所なく強い光を放ち始めていた。
同時、生まれるのは巨大なエネルギーの渦。
囚われの人々から、まるでもぎ取られるように発生する血色の奔流。
目には見えない、しかし確実にこの場に生まれ、蓄積されていくエネルギーの膨張に密室
が不気味に震えていた。
白目を剥き、渇いたように喉を掻き毟りながら次々に床に倒れていく人々。
重なり合っては断続的に響く、最早人間のそれではない断末魔の叫び声。
それでも、ローブの一団はかざした杖を下げる事はしなかった。むしろこの阿鼻叫喚の様
を推し進めるように口元を結び、自身の人間性を封じ込めるが如く押し黙っては“儀式”に
ひたすら集中する。
(今更、怖気づく必要はない……我々は古くから“犠牲”を払って今の世を作ってきた)
リーダー格の男の表情(かお)が僅かに見えた。
奔流に煽られはためき続けるローブの下から覗くのは、ギラギラとした眼。
だがそれは野心──私利と言うには違うと印象付けられる。
むしろ、他益。自分が無数の他の為に礎と為ろうとする、その歪んだまでの決意だ。
「──もう少しだ。もう少しで、奇跡(かみ)はヒトの前に跪くのだ!」
狂気。叫ぶ声。一層力を込める面々の力。唸るように強く輝く杖先の宝石達。
その日、巨大なエネルギーの奔流が彼らの視界全てを血色の紅に染め上げた。
まったり秋の夜長の以上に、日々の雑事が過ぎさせる時間を惜しいとばかり思う。
そんな私はきっと着実にオサーン。こんにちは、近頃布団が離してくれない長月です。
ホント最近は寝過ぎて頭がぼやっと。布団が気持ちよくって……(¦3[_] あと寝るまでの
沈黙って脳内イメージには良い時間だったりするのでf(=▽=;)
近況からすれば連載UP後、すぐに別なお話を書き始めています。
以前よりぽつぽつ断片的に湧くネタの断片を掻き集め、いずれ新たな創作にすべくプロット
にこしらえた物語の一つであったりして……。
期限は特に設けていませんが、出来るだけ早い内に形にしたいなとは思っています。
ただ如何UPするかは現在の所未定なのですよね。今の所、中編というかプロット上の〆で以
ってエンドマークを打てそうなので、最後まで書き上げてからになるかもしれません。
なので、ツイッタ(小日記)上での進捗状況ツイートが先日より少し仕様変更をしています。
(誰得な話ではありますが。まぁ自分自身に発破を掛ける意味合いも込めて(;=_=)φ)
基本的にプロットコード──なろうさんでのシリーズ帯に準拠する形です。
従来の連載(ユー録)→幻想譚=(幻)、現行作→輝石譚=(輝)といった具合に。今後も
併行して執筆する状況になれば似たような表記になるかと思います。
……ホント、誰得だよ。
Author:長岡壱月
(ながおか いつき)
創作もとい妄想を嗜む物書きもどき。書いたり描いたり考えたりφ(・_・)
しかしながら心身共々力量不足な感は否めず。人生是日々アップデート。
今日も雑多な思考の海に漂いながらも何とか生きてます。
【小説/思索/落書き/ツクール/漫画アニメ/特撮/幻想系/小説家になろう/pixiv】
(※上記はPN。物書き以外では概ね、HN「長月」を使用しています)
【注】当庵内の文章や画像等の無断転載・再加工ないし配布を禁止
します。
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